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プレイバック関西ラクロス2019 データ編vol.2 ➌

同志社と関学、ポゼッションのデータ、続きです.

上の画像は、第十四回のファイナルのチケットです.第十四回の決勝は武庫女ー関学で、武庫女が優勝しました.同志社は3位でした.先ほどの➋の前年のものでして、武庫女全盛なんでしょうか、ほぼ同じような結果でしたね.(見えにくくてすいません.写真が得意ではないですが、撮りなおすのも面倒で…)

・ポゼッション率

先ほどの➋において、ドロー獲得、クリア成功、オフェンスリバウンドについて、示してきました.これらの回数を足し合わせたものが、ポゼッション回数になります.では、それを相手との比で表した、ポゼッション率をみてみましょう.

同志社も関学も、高いポゼッション率を誇り、リーグ1位2位でした.その両者が激突した直接対決では、なんとイーブンでした.中央のグレイラインは50%を表しますので、直接対決のポゼッション率は50%で同じ、つまり、ポゼッション回数が同じだった、というわけでです.

ドロー、クリア、リバウンドと経路は様々でも、ゴール前でボールを持てた回数は同じだった、ことが分かりました.では、なんで点差がついたのか?という問いの答えは、この先にある、ということになりますね.

・ショット率

ポゼッション回数が同じだった両チーム、どこで差がついて勝敗が決まってしまったのか.次にみるのは、ショット率です.ショット率とは、

ポゼッションしたボールがどれだけショットに辿り着いたか

の、比率です.100%ならいいんですけど、そんなことはないんですよね.

中央のグレイラインはリーグ戦内の平均値です.リーグ戦では関学が1位、同志社が3位でした(2位は龍谷大).平均値は、値は示しませんが、3/4よりやや低い感じですので、

ゴール前に運んだボールの1/4以上は、ショットまで辿り着けていない

という表現ができるかと思います.個人的にはそんなにショットまで行けてないのか、という印象ですが.

それはさておき、リーグ平均値では、同志社、関学とも、平均~平均以上で、ほぼ効果的にショットを打てている(そもそも全体に低いのは置いといて、他校と比べて、という意味です)と思われます.が、直接対決においては、同志社の数値がかなり低くなっています.つまり、同志社はゴール前までボールを保持したものの、関学のディフェンスが上手なのか、同志社のオフェンスが下手なのかは置いといても、ショットまで行きつく確率が非常に低い、と考えられます.

では、対して、相手のショット率はどうなっているか、みてみますと…

注意:向かって右側の直接対決結果は、上のグラフから、入れ替えただけです.

➋では、関学の相手クリア成功率の低さを以下のように記しています.

相手チームのクリア成功率なので、棒が低い方がよい、とみてください.関学の相手クリア阻止が非常に優れていることが分かります.

向かって左側がリーグ戦の結果ですが、相手のショット率の低さは、この2校が1位2位でした.同志社も相手のショット率は低いですが、相手のクリア成功率の低さ同様に、関学の、相手ショット率が非常に低いことが分かります.同志社戦(向かって右側の棒グラフ)においても、その傾向は発揮されていて、このショット率の差というのは、ショット数の差ということになりますので、ポゼッション回数は同じでも、ショット数に明らかな差が生まれた、ということです.実際、この試合でも両校のショット数の差は、10本程度生まれています.

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