見出し画像

大学図書館を愛して


大学生なのに大学図書館を愛していない人。
学費の半分、損してます。

大学図書館がどれだけすごいのか、愛すべき存在なのかということを、図書館を愛してやまない大卒ニートがプレゼンします。


大学図書館には、専門的な内容の高価で貴重な文献が数多く所蔵されています。
もちろん1番の魅力は、タダで本をほぼ無限に読むことができることですが、それだけではありません。

本屋さんと違って、図書館は司書さん(だけではないですが)に選ばれた本が、整然と平等に並べられています。
この「選ばれた本」が「整然と」「平等に」というのがポイントです。
それぞれの項目ごとに詳しく説明します。


選ばれた本

図書館では限られた資金、限られたスペースを有効活用するために、利用者のニーズに合わせて、所蔵する本が決められます。
たとえば、大学図書館では、研究に有用な学術的に大いに価値のある文献が選ばれることになります。
また、すでに所蔵されている文献との兼ね合いが考慮されるため、似たような内容で新規性に乏しい文献、資料性に欠けるものは選ばれません。

するとどうでしょう。
大学図書館にある本のラインナップは、およそ研究に必要な文献を網羅している(と言って良い)状態になります。

網羅していると何が良いのか。
専門知識、予備知識のない分野に関しても、大学図書館に行ってしまえば、良質な文献、知見に出会えるということです。
(インターネットが発展するまではこうして調べ物をしていたわけですから、図書館に行けば何でも分かるのは当然ですけれど…)


整然と

もちろん本屋さんでも、文芸書やビジネス書など、大きな分類に基づいて、ゾーニングや配置がされています。

しかし、図書館では、本屋さんよりもさらに細かい分類がされていて、体系的に整理され配置されているため、より求めている内容の本の場所が探しやすくなっています。
さらに、図書館によっては、一冊ごとに番号が振られていて、ピンポイントで配架場所が分かるようになっている場合もあります。(なんて便利なんでしょう)

このように体系化された分類に基づいて「整然と」置かれていることの利点。
たとえ一冊だけしか求めている内容の本を見つけられなかったとしても、図書館に行けば、近い内容の文献が周辺に置かれているので、それをごっそり持っていって、内容を確認するだけで、(学術分野で前提とされているような)知識を網羅できてしまうということです。
※「選ばれた本」が置かれているという前提の下で


平等に

これは前述の二つに比べると、個人的な好みの側面が強いのですが、置かれ方についてです。

本屋さんでは、売りたい本、売れている本は、平積みにされていたり、たくさん冊数が用意されていたりします。
置かれている本を網羅的に把握して、どの本を選ぶのか検討したい場合には、同じものがたくさん置かれていたり、向きがばらばらであったりするのは、非効率です。

それに対して図書館では、多くても3冊程度しか用意されない上(教科書などに指定されているともっと用意されている場合もありますが)、どの本も背表紙が見えるように同じランクづけで棚に並べられています

この「平等」な置かれ方によって、ただ棚の前を通るだけでも、置かれている本を網羅的に把握して、選び取ることが容易になっているのです。


まとめ

以上で述べたように、大学図書館では、選ばれし本が、整然と平等に並べられていることで、良質な知識、知見を容易に獲得、吸収できるシステムが構築されています

大学を卒業したら、こんなに良質な”データベース”を気軽に使えなくなってしまいます。存分に活用されたし(そして愛して)


おまけ

ごく稀に、求めている情報が手に入らなかったということもあると思います。
そういうときはレファレンスサービスを使いましょう。
(おそらく図書館のサービスで、オンラインで利用できるデータベースなども提供されているので、合わせて活用ください。それに関しても司書さんに聞けば使い方など教えてもらえるはずです)

求めている本が所蔵されていなかった場合も諦めないでください。
大抵の大学図書館は提携を結んでいたり、所蔵していない本をお互いに貸し借りできるようなシステムになっています。
司書さんに相談しましょう。(さっきからひたすら司書さん頼みだな)




※念のため補足しておくと、地域の図書館も本屋さんも大好きです。いつもお世話になっています、ありがとうございます。

画像:筆者撮影

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?