4月22日

いけのはたもーて。はなやによって。
めめさまめーて。
げじげじにあおて。
まつのやまのぼって…
こけひとつぽん。
もひとつ、ぽん。

5月の乳児向けプログラムを準備をしてた。
このわらべうたはあまり本にのっていない。
わらべうたには、かおやからだを散歩するふれあいのうたがよくあるが、このうたはより遠くへ冒険している。
季節的にもいい。耳朶をつまんでおとす「こけひとつぽん」の音が秀逸で、今回はじめてえらんでみた。
ほかには、あしあしあひるなど。
てんてんてん、という絵本には大きな水玉が2回出てくる。てんとう虫のもよう、ほたるのひかり。
てんとう虫の黒まるははじめ、白地にあらわれて赤地のページにこぼれていく。次にてんとう虫の姿があらわれる。ほたるのひかりは、青地にぽっとあらわれる。次にほたるの姿があらわれる。
色や形の対比のリズムがたのしい。
『センスの哲学』で書かれたラウシェンバーグと餃子は、リズムが複雑に絡み合う。一つ一つの要素を認識し対比を感じ、複数のリズムが生まれる。文字通りの味わい深さと、絵を眺める楽しみは通じている。
この絵本も、シンプルなリズムをもっている。かたちも色彩もつよく、けれど移ろうところがいい。
絵と音を、感じながらすすめる。
聞き手と、それを感じながら読むのがたのしみだ。

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