2月5日

夕方、何かを踏み外すようにからだが音を立てて不調になった。
咽頭痛、眠気、頭痛、関節痛、悪寒。発熱していく様子。PMSの起動期間かなと妙な落ち着きもある。

窓際のカウンター席は、雨で潤んだ一面硝子。
本を読む人が横に点々とならぶ。声がして振り返ると、タバスコと粉チーズを窓辺に佇むように並べて座っているひとがいた。
電話を注意すると「へんな職員が」と相手先に説明している。横に待機してると、憤慨して身体半分だけ振り返って怒鳴りつけてきた。顔も目も真っ赤だけど、身体半分だし本気じゃないんだなと思う。
タバスコとチーズの件にはふれることができなかった。タバスコの瓶は赤く、他ならぬタバスコの匂いがし、蓋がされていた。でも。
大事なものかもしれない。忘れ形見なのかもしれない、匂いを肌身離せないのか絵描きなのか。待ち合わせのサインかもしれない。並べておかないと死ぬと幻聴さんがいうのかもしれない。なぜだかそこは冷やかしが冷やかしではないように見えたので、そっとしておいた。

帰って湯舟に30分以上浸かると、悪寒が少し引いて、梨があったら焼梨をするのにと思った。
この日記のメモを書いた後に今日書くべき日記を書いて、眠った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?