5月7日

午前は洗濯と、とある講座の受講検討のための広報動画を視聴。概念的な企画と店と教えることと売ることを、独りでするのはとてもすごい。
私もショップをつくって何か売らなくてはと思っているけど、まだ手付かずだ。引越しと引越し手伝いと生活と仕事と勤務と、余暇と。

午後。父に一時貸すつもりで、ママチャリにのってロイホの前で待ち合わせた。ランチを食べながら、父の家で聴きたいレコードを持ってきたよと話した。店を出てチャリチャリ並走していくと、マンション前の壁沿いの道路に一羽の鴨がいた。
ガァガァ鳴いている。
ガァガァ、ガァガァ、緩いスロープを門の方へ歩いていく。扉のガラスにからだを一瞬うつして、左右を見て、一目散にタタタタッと暗い入口の中へ侵入した。
建物に興味があるんだろうと思った。
その時マンションの共有部には人気がなく、建物は純粋に建物然としてひんやりしていた。入口をのぞくように追いかけてみると、吹抜けになってそこだけ明るい中庭の方へ飛び立った鴨が、思い切りその中庭を隔てるガラスにぶち当たった。
ガァ、ガァ、!!
今度はガラス扉へ激突する。のを、外から見えた。近づいて大丈夫かとおそるおそる中に入ると、鴨はもういなかった。廊下にもいない。
建物の前にももういなかった。音も立てずに飛び立ったのか。
入口にすすすと進んだときの鴨のワンダーな感じが忘れられない。

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