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2018ミザノGPまとめ その1 ドゥカティ&ホンダ[ 2018年9月15日 発行 Vol. 203 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●ホンダLCR語る、中上契約更改・日本人気質・クラッチロー
・中上貴晶を継続させたい
・日本人は完璧主義のスロースターター
・クラッチローは最後の契約なのか?

【2018ミザノGPまとめ その1 ドゥカティ&ホンダ】
●ミザノ決勝戦を左右した5つの鍵

●アンドレア・ドヴィツィオーゾ
・勝って世間に物申す
・遂にアンチ・ドヴィを黙らせた
・どんどん引き離せば無意味なリスクを負う
・ドゥカティがロレンソ放出を後悔していると話題になっているが…
・アラゴン分析
・ミザノがホームって感じになってきた?

●ホルヘ・ロレンソ
・今回は2位じゃちょっと…
・逃げ切り戦法もタイヤのせいで無理…
・マルケスは僕を前に出すわけにはいかなかった
・ドゥカティ絶好調、ロレンソ悶々…?

●マルク・マルケス
・ドヴィの方が一枚上手だった
・今後、最大のライバルは?
・マルケス活躍はチームの力があってこそ!
・アラゴンは来年だってあるがタイトルは毎年取れるわけじゃない

●ダニ・ペドロサ
・マシンが変わらなければ何も変わらない
・ジベルナウ、コーチ辞任

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
先日は地元のお祭をぶらぶらしてきた管理人のラ・キリコです。

私が住んでいる町では毎年9月に某聖人のお祭りをやるんですが、海岸通りに大量の屋台がずらりと並ぶんですよ。
それ以外は特になんの催し物もなく…でも、とにかく屋台の種類と量は凄いもんなんです。
自動車から掃除機、ストーブ、ガラス拭き洗剤、キッチン用品、小動物、衣料品、靴、雑貨、金物、占い師…なんでもあり!

で、もちろん食べ物の屋台も勢揃いするんですが…
今回は、こちらのボンボローネを買食いしてしまいました!

一言で言っちゃうと、クリーム入りの揚げパンって感じですかね。
別にお祭りじゃなくても、バールやパン屋さんなんかで普通に売ってるんですが…

でも、今回食べたのは、この辺りの名物『ボンボローネ・ロマニョーロ』
もう…パン生地がモッチモチのフッカフカ!
中のクリームも甘すぎず、しかも、作りたてでほんのりと暖かく、最高でした。
これで2.5ユーロ(約330円)なんですが、けっこうなボリュームでしたよ。

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、中上選手の契約更改や日本人ライダーの特徴について、ホンダLCRチームマネージャーが語っております。

んでは、どうぞ。

ホンダLCR語る、中上契約更改・日本人気質・クラッチロー

・中上貴晶を継続させたい

さて、中上貴晶選手の契約が今シーズン末で終了するんですが、更改についてはまだはっきりしてないんですね。

中上選手は、現在、14ポイント獲得で総合20位に就いてまして…
ちなみに、今年のルーキー選手の総合順位はこんな感じです。

16位フランコ・モルビデッリ(26ポイント)
17位ハフィス・シャーリン(24ポイント)
20位中上貴晶(14ポイント)
25位トーマス・ルーティ(0ポイント)
27位シャヴィエル・シメオン(0ポイント)

まぁ、モルビデッリ&シャーリン選手が何歩か先んじてるって感じですかね。

でもね、中上選手が所属しているホンダLCRのチームマネージャーことルーチョ・チェッキネッロ氏は契約更改する意向でおります。
こんな感じ。
「既にホンダの方に、ナカガミの将来についてはっきりさせて欲しいと言ってあるんです。
私としては、同プロジェクトを継続させる意向があると言えるんですけどね。まぁ、継続されるだろうと、けっこう確信はしてます。」

・日本人は完璧主義のスロースターター
と言うわけで、チームマネージャーに契約更改する気があるってことなんで、あとは中上選手がそれなりのリザルトを出せば、ホンダの方でもすぐに動いてくれるかも…

ちなみに、長年、ホンダHRCと付き合ってきたチェッキネッロマネージャー(下写真)が、日本人についてこう語っておりました。

「多くの人は日本の文化について良く分かってないんですよね。
(日本人と言うのは)すべてを完璧に進めて行きたいんですよ。だからこそ、がっちりと物事に関わるのに時間がかかるんです。全力を出すには時間が必要なんですね。」

で、チェッキネッロマネージャーによれば、日本人のそう言うった性質ゆえに、中上選手も速攻でエンジンがかからないのだ…と。

「例えば、(中上選手は)いつも金曜FPはあまり速くないんですよ。あと、レース前半でも、ちょっと時間がかかるようですね。
でも、土曜FPでは実に速いんです。トップ10選手らより速いこともありますから。
速攻で全力を出すにはモチベーションが必要なんですよ。少し時間がかかるわけですね。
この辺は、経験も関係してくるんですよ。
ヨーロッパのライダーはとにかく何でもするが、日本人ライダーは違うんです。
まぁ、経験を積めば上位に上がってくるでしょう。」

そうそう、経験が必要!
だから、まずはもう1年!!

まぁ、ホンダホームの茂木GPあたりで華々しく公表されるんじゃないんでしょうかねぇ。

・クラッチローは最後の契約なのか?
あっ、そうそう、それから、チェッキネッロマネージャーがカル・クラッチロー選手についてもチラッと触れておりました。

ほら、クラッチロー選手がやけに中途半端な時期に契約更改したのは、人生設計を考慮してのことで、これが最後の契約になるかも…なんて話があったじゃないですか。

(関連note:2018シルヴァーストンGP雨天中止まとめ&ホンダこぼれ話[ 2018年9月5日 発行 Vol. 202 ]

チェッキネッロマネージャー、当然、最後の契約だなんて思ってません。
こう言ってましたから。

「2020年末にモトGPライダーの多くは、現在の契約が終了するんですよ。
それで(クラッチローも)自分の契約期限に関し、足並みを揃えることにしたわけです。
ホンダHRCもうちも満足ですよ。これでクラッチローとは6年の付き合いになるわけで…これが最後になるわけないでしょう。」

はい、では、そろそろ、『ミザノGPまとめ その1』、始めますか!
今回はドゥカティ&ホンダです。
んでは、どうぞ、どうぞ。

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