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2018シルヴァーストンGP雨天中止まとめ&ホンダこぼれ話[ 2018年9月5日 発行 Vol. 202 ]

コンテンツ目次

【イタたわGPまくら話】
●なぜメランドリはバウティスタに取って代わられたのか?

【2018シルヴァーストンGP雨天中止まとめ&ホンダこぼれ話】
●シルヴァーストンGP雨天中止まとめ その2

・賠償問題はどうなるのか?
・シルヴァーストン、強気の姿勢「批判は受け付けない」
・ドルナ「責任はアスファルトの施工業者にある」
・アスファルトだけが原因ではない
・ドルナ、問題解決には励むが問題の予測はしない
・ドルナ、アスファルト鑑定システムを設ける
・今後、シルヴァーストンでのGP開催は?
・事前ウェットテストは本当に不可能だったのか?
・選手らが謝罪

●マルケス家の人間はヤマハでは無理だ
・マルク・マルケス憮然「まさか兄弟まで…」
・なぜアレックス・マルケスはヤマハに入れなかったのか?
・兄弟の1人がヤマハで、もう1人がホンダにいるなんて…

●クラッチロー契約更改まとめ
・なぜクラッチローはホンダと契約更改したのか?
・これが最後の契約

●ペドロサはKTMテストライダーになるのか?
・新マテリアルを用意してもらえない…
・クラッチロー「ペドロサはテストライダーには向かない」

【イタたわGPまくら話】

皆さん、こんにちは。
そろそろジェラートの季節も終わりかなぁ~としみじみしている管理人のラ・キリコです。

たまに散歩に出ると、つい手作りジェラートの店に引き寄せられてしまうんですが…
(あぁぁ…だから、なかなか痩せないのか…)

最近は、コーンは辞めて、カップにしてるんですよね。ちょっとでもカロリーを減らそうと思って。
あと、サービスで生クリームやアマレッティって言うメレンゲクッキーを粉状にしたものをトッピングしてくれる店もあるんですが…
そう言うのも一切に断ることにしています(でも痩せない)。

ちなみに、管理人お気に入りのフレーバーは『コーヒー』でして…
通常、カップのスモールサイズ(2ユーロぐらい)を頼むとフレーバー2種類を選ばせてくれるんで、『コーヒー』の他はその日の気分で色々と選ぶようにしてます。
先日は『フィオール・ディ・ラッテ』を頼んでみました。まぁ、ミルク味ですね。

ちなみに、7月にタヴッリャのロッシ経営のジェラート屋さんに行った時は…
やはり、こちらの『Yellow46』一択でいかせてもらいました。

冬に行った時、「桃とレモンなどの柑橘系をミックスした爽やかな味で、夏によく売れる」って教えてもらったんですよね。
果物を色々と使っているわりにはクリーミーで、シャーベットではなくジェラートって感じでした。
普段、あまりフルーツ系のフレーバーは頼まないんですが、これはけっこう好みでした。

おっと、恒例のモトGPこぼれ話でしたね、はいはい。
今回は、なぜSBKドゥカティでマルコ・メランドリ選手が放出され、その後任にアルヴァロ・バウティスタ選手が入ったのか…についてです。

色々と大人の事情があったようですよ。

なぜメランドリはバウティスタに取って代わられたのか?

・メランドリ、放出されるような成績ではない

さて、シルヴァーストンの木曜会見ではアルヴァロ・バウティスタ選手(ドゥカティ・アンヘル・ニエト)が2019年よりSBKに移籍することが公表されてました。
バウティスタ選手はマルコ・メランドリ選手の後任ってことで、ドゥカティ・アルーバチームよりSBK参戦することとなります。

でもね…
メランドリ選手って、放出されてしまうような成績じゃないんですよ。
2017年にドゥカティに移籍した際は、優勝1回、表彰台13回で総合4位だったし…
今年はそれよりちょっと落ちるものの、それでも、9ラウンド(18レース)終了した現在で優勝2回、表彰台6回で総合5位に就いているんですから。

では、なぜメランドリ選手はバウティスタ選手に取って代わられてしまったのか?
パオロ・チャバッティ氏(ドゥカティ・スポーツディレクター)はこう説明しております。

「2ヶ月ほど前、来年、SBKでPanigale V4機を乗りこなせそうなライダーについて検討し始め、現在のライダー(チャズ・デイヴィス&メランドリ)で継続しようとも思ったんだが、アルヴァロのパフォーマンスにも注目してみたんですよ。
シーズン序盤は苦戦していたが、最近では常にトップ10内で競り合ってますからね。昨今のモトGPでは大したもんですよ。
結局、チャズ・デイヴィスのチームメイトとして理想的だろうと思い、(バウティスタに)決めました。好リザルトを出し、SBKにおいて高いレベルを維持してくれることでしょう。
アルヴァロのようなライダーは、SBKでプラスアルファの何かを見せてくれるんじゃないんですか。
マルコ(メランドリ)に関しては、悪いことは言いたくないんですよ…良い仕事をしてくれたし、今でも本当に速いですから。チームともプロフェショナルな関係を築いてくれました。
ただ、決めなければならない時もありますからね。
こう言うことは常に難しいもので…ただ、今回は、然るべき選択をしたと思ってますよ。」

はい、と言うわけで…
まぁ、これと言って何も明言はしてないんですが、別にメランドリ選手に対して不満があったわけではない…と言う感じは伝わってきますね。
なんたって、バウティスタ契約公表の直後にポルティマオで行われたSBKテストでは、メランドリ選手が堂々の首位だったんですから。
もちろん、同テストにはジョナサン・レイ、チャズ・デイヴィス、マイケル・ファン・デル・マーク、アレックス・ロウズ等のトップライダーらが参加しておりました(※サイクス選手はケガで不参加)。

・またもや大人の事情でシートを失う
では、メランドリ選手が放出された真の理由はなんなのか?

実は、バウティスタ選手はドゥカティ・アンヘル・ニエトチームと2019年末まで契約していたんです。
ところが、アンヘル・ニエトチームはヤマハのプライベートチーム『SICペトロナス』になり、モルビデッリ&クアルタラロー選手に決まってしまったため、バウティスタ選手の行き場がなくなってしまったんですね。

で、そこにドルナ(モトGPおよびSBK運営会社)が仲介に入り…
ドルナは以前からSBKにスペイン人選手を増やしたいと画策してまして…

結局、ドゥカティ・アルーバチームは無償で、モトGPライダーであるバウティスタ選手をゲットできたと言うわけです。
バウティスタ選手の2019年分の契約金は既に支払われてますからね。

メランドリ選手と言えば…
2009年にはカワサキがモトGPから撤退してシートを失い…
2011年にはヤマハSBKで総合2位の好結果を出したものの、同年末のヤマハ撤退により、またもやシートを失い…
2012年からBMWに移籍し、好リザルトを出していたのに、2013年末にBMWファクトリーチームも撤退…
2014年にはアプリリアに移籍し、これまた好リザルトを出していたのに、アプリリアからモトGP移籍を強制され…
2015年にはモトGP参戦したものの、やっぱり嫌で、シーズン半ばにしてアプリリアを離脱…
その後、1年半浪人して、ドゥカティSBKに入り、それなりに好成績を出していたのに…
またもや大人の事情でバウティスタ選手に取って代わられてしまったわけです。

・報道されて初めて知った…
で、メランドリ選手がなんと言ってるかと言えば…
怒ってます。
こんな感じ。

「6月ぐらいから、(ドゥカティは)どう言う風に決めるのか絶対に分かってたんだと思いますね。
僕は誰からも何も言われてないんです。今の今まで、放出されるなんて誰も言ってくれなかったんですよ。
報道されて初めて知ったんですから。ドゥカティからは何の連絡もありませんでした。
今回の件は、背後になにか別の取引があるんでしょ。」

余談ですが…
メランドリ選手って自分で「僕はSBKで一番安いライダーだ」って言ってるんですが…
なんでも、チームメイトのチャズ・デイヴィス選手が2年間で130万ユーロ(約1億6800万円)貰っていたのに対し…
メランドリ選手はたったの15万ユーロ(約1940万円)だったんですって。

で、メランドリ選手は来年どうするのか?
まずですね、ホンダSBK選手の候補にあがっております。
ちなみに、その他の候補者はトム・サイクス、ユージン・ラヴァティってところです。

メランドリ選手と言えば、プロ2輪レーサーとしてデビューした時は、あのヴァレンティーノ・ロッシより速い選手が出てきたって大評判だったんですけどねぇ。
なんだか、すっかり運命に翻弄されてしまったって感じで…

今年36才…
また浪人なんてことにならなければ良いですねぇ(祈願)。

はい、では、そろそろ、『シルヴァーストンGP雨天中止まとめ その2』、行きますか!
今回は『ホンダこぼれ話』なんてのも書いてみました。
シルヴァーストンGPの際に出てきたマルケス、ペドロサ、クラッチロー選手の話題です。
んでは、どうぞ、どうぞ。

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