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納期を縮めるポイントとは

お客様から常に「急いでいるんです!」「ここ重要です!」というような指示、あります。
急ぐには限界があります。(残業の度合いも含めてですが)

余裕のある納品日が設定してある製品なんてまずないので(笑)、機械トラブルが発生したときの優先順位の判断や、難しい注文だとうまくいく確立の低さなど、途中からのデザイン変更など、遅れる要素がどんどんやってきます。

最初に指示もらった内容そのままで急ぐわけですが、もしかしたらお客さんにとっては「ここのモチーフの再現にこんなに作業に時間かかるんだったら、そこ重要なポイントじゃないんで変更します」っていうようなとこがあるんじゃないか、と。

お客さんにとっては前回のちょっと形変えたバージョンだから、さほど難しくないだろうなんて思っていたら、規格から外れていて機械を変更しなきゃいけなかったり、1000本近くある糸を掛け直す作業が発生したり。糸をいつもと違うメーカーにしてしまったがために、目とびだらけになったり。ある部分の処理に時間がかかりそれを直すのに1日かかったり。もう直らないかも…とデザイナーさんに連絡したら「あ、じゃあそれしなくていいです」と言われたり…。何気なくデザインした水玉が原因で1工程増え、何百円の単価が上がる。現場はその水玉が綺麗に仕上がらないと躍起になっているのに、探っていったらその水玉はあってもなくてもいいとのこと…。

もしかしたら変更可能かもしれないと、その気持ちを読んでデザイナーさんにお願いすることがなかなか製造業側は難しかったりします。

そのために需要じゃないポイントに時間がとられていることもあるわけです。それを読む工場って強みだと思うのです。。

そんな製品の重要なポイント、重要じゃないポイントを現場の人間まで知るべきなのになかなか行き届かない。やり取りしてる上の人間しか知らない事も多い。

当たり前のことなんですけど、なかなか出来ていない。

デザイナーさんと工場が近くにあったら。。とも思います。

資材が入るまでの変な隙間時間をデザイナーさんはわかりません。すごく急いでいる3件の製品。1件目の製品が1番急いでいるのに資材が入ってくるのに時間がかかり、1日無駄になることもあります。機械も人間も停まってる訳ですから、じゃあ2件目の製品を先にできるかとかと判断ができる。

コミュニケーションが薄いのかもしれません。
お客さんとは2年に1度はお互いの会社を行ったり来たりしています。
会った後は、製造業側は華やかな世界を魅せてもらって頑張らなきゃと思います。お客さん側もこんな風に手間かかってるんだ、無理は言わないでおこうと思うそうです。(でも工場の現場を見ない方がいいものができる、という意見も納得)

お互いのクセをもっと知って、重要なポイントを俊敏に見分けそれを皆が周知する。そういうことが納期を縮めるポイントだと思います。



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