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春休み旅〜四万温泉

北海道の母と子(上)(*どちらも私から見て)がやってきて、夫と子(下)の5人で旅行に行ってきた。
母はすっかりおばあちゃんになって歩くのが大変になってきたので、レンタカーを借りて子(上)が運転していくことになった。大人が5人もいるのに1人しか車を運転できる人がいない。がんばれ子!

行き先は群馬県四万温泉。「千と千尋」のモデルの一つになったと言われている「積善館」に贅沢して宿をとった。贅沢できるのはこの旅行が母の支払いだからである。ありがとう母!

子は普段運転しているわけではないが、子が免許を取ってからというもの、引っ越しだの旅行だのの際には運転手としてこきつかって活躍してもらっているので、かなりこなれた運転になってきた。とはいえ東京の高速道路はなかなか緊張する。私もナビとして助手席で一緒に緊張する役割。

桜が満開
母が「鮎を食べたい!」というので鮎を食べにいく。感激するほどうまかったが地元の鮎ではないらしい
昼食のうどん屋にあらゐけいいちのサイン色紙があってこれまた感激する。
他の客たち無反応の中、テンション上がりまくる我々家族4人(母を除く)。
積善館。
かっちょいい
古い本館に泊まりたかったが、階段が多いので新館の方に泊まった
エレベーターに行く廊下
飲める温泉
昭和5年築。
こちらGoogleから拝借した写真。壁の中に「蒸し風呂」というものがあってこれにどハマりして帰る前に3回入った。
こちらは貸切風呂。しあわせ。

あと新館の方に普通に今風のお風呂(露天も)もある。
温泉は熱め。
私は普通の温泉は「ぬるいなあ」と思いながら入っているクチなので、これはすごく嬉しかった。
お客さんは日本人率99%だった。その中に一人、欧米系の外国人観光客(男)がいて、移動するたびに宿の中に一人佇んで何かを眺めていた。君は絶対にアニメオタクだろ!?そうだろ!?と声をかけたい気持ちだったが、明らかにいわゆる「陰の者」という風情だったので、差し控える。
夫に聞いたら彼は風呂の更衣室で海パンを履いたり脱いだり、タオルを腰に巻いたりして懸命に日本文化と自分の文化の落とし所を探していたらしい。健気。

夜の積善館。千と千尋さが増す。
近くの街並み。
こっちの橋の方が「あっち側に渡ったらヤバい」感がある。
ご飯は贅沢だった。1年分の贅沢をした気分。
翌朝四万温泉をぶらぶらする

母はかつて渋川に住んでいたことがあり、「焼きまんじゅう!懐かしい!」というので調べて食べに行った。あんこは入ってなく、まんじゅうの皮だけに甘いタレをつけて焼く。
母は焼きまんじゅうを食べながら「こんなの、今の人は全然美味しくないだろうね!!」と大きな声で叫んだ。年寄りだから声がでかい。
私は慌てて「いや!美味しいよ!?わ、わたしは、ほら!饅頭は皮だけでいいといつも思ってるしさ!若い人はアンコ嫌いな人も多いしさ!」と母よりも大きい声で叫んだが、焼きまんじゅう屋のおじさんの方は怖くて見ることが出来なかった。

「甌穴(オウケツ)」という岩床が見れる観光名所だが、ダムの水を放流してるとかで、ただの「荒ぶる川」だった。
そこでキノコを売っていたおじさんは文句を言っていたが、これはこれで迫力があってよかったと思う。

再び高速に乗って帰京。
帰りの高速は疲れとスピードでかなりハードだった。

私は翌日起きたら「ぎっくり背中」になった。助手席でかなり緊張していたのだろう。
子(下)が「疲れて、温泉に入って、疲れて帰ってくるんだね〜」としみじみ言う。人間とは不思議な生き物だねえ。

春に母がやってきてみんなで旅行に行く、というのはコロナの前から恒例行事だったが、母もかなりのおばあちゃんになってきて、移動も大変になってきた。あと何回いけるかな。


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