劇場版『GのレコンギスタⅣ』は鋭意製作中となっております!

何を隠そうこの自分、かつて『ブレンパワード』『OVERMANキングゲイナー』に多大なる影響を受けた人間である。なれば、同監督の最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』に触れないわけがなかった。

それはたしか2013年か2014年のこと。本放送の開始に先立ち、第一話冒頭10分が公開されていた。もう何度も何度も観た。台詞とか覚えるくらい観た。最高だった。今でも最高だと思う。マジ最高……たまんね……。

本放送が始まると、録画したものを毎週二度か三度か、複数回観た。一度の視聴で済ましては満足できなかったのもあるが、何よりももっと単純な理由として、一度の視聴ではよく分からない回がとても多かった。というか、大半の回はよく分からなかった。そのよく分からなさは多岐に渡る。会話の内容や画の情報の確認必要性どころか、シーンが一つ二つがすっ飛んだかのように話が展開したこともあった。それが最高に楽しかった。

そんな立派な信者である当時の自分には、その意識を共有できる友人がいなかった。必然、インターネットに流れ着いて他者の感想などを探してみる。するとまあ、これが酷かった。詳細は省くが、酷かった。今でも検索すれば幾らでも出てくる。少なからずショックを受けたが、だからと言って気に病むこともなかった。なにせ自分にとって『Gレコ』は最高に面白かったし、それを他人が異なる形で受け取ることはあって当然だった。そして、批判の内容が的外れでないことも珍しくはなかった。

そんなこんなで、自分の人生には『Gレコ』を毎週観ることが数少ない生きがいだった時期が絶対にある。もうこればっかりは何をどうしても否定できない部分である。もう『Gレコ』がなければ思い出のジグソーパズルは絶対に完成しないのだ。

プラモデルも幾つか買った。時期を考えれば、特別出来の良いものではなかった。むしろ悪い、と言うのは過激かもしれないが、良くはなかった。特別売れている風でもなかった。しかし、人生の糧となっている作品が商品展開されている喜びはとてつもなく大きかった。いまだにマスターグレードで『G-セルフ』が出ていないことを不満と言うのは、贅沢かもしれない。

2015年3月にテレビ放送全26話が終了して、ひとまず『Gレコ』は終わった。様々な展開を妄想しつつ、余韻をかみしめながらその熱意は穏やかになっていった。

そして2019年11月、劇場版『Gレコ』である『GのレコンギスタⅠ 行け!コア・ファイター』が上映された。テレビ放送された全26話をベースにした、いわゆる総集編である。

最初は気軽だった。『Gレコ』また観れるんだしかもスクリーンだ嬉しいな~と一人足を運んだ(この頃になると同好の士も居たが、一人でじっくり観て余韻まで噛みしめたかった、感想戦を避けたかったがための単騎掛けを選んだ)。

いやもう…………、最高だったよね。舐めてたよね富野由悠季。何をいまさら舐めてたのかって話になるけど、信奉してるのにそれっくらいアレ、甘かったんだよね認識。ありがとう、一生着いて行きたいんだけどあとどれくらい行けそう?

良かった点を挙げていたらキリがないのでいちいち挙げないが、これはただの総集編じゃないぞ、という意気は、変化の少なかった『GレコⅠ』でも十二分に感じ取れた。本当に最高だった。

そして現在、この記事を書いている現在時刻は2021/12/14のAM00:40。劇場版『Gレコ』は五部作を予定されており、2021/12/24に『GレコⅢ』のBlu-rayとDVDが発売される。予約済みである。クリスマスは予定がないので気兼ねなく見返せる。

『GレコⅣ』の上映時期はいまだ不明であるが、その期待感は穏やかに揺れ、決して消えることはない。ただその時を待ちながら、静かに燃え続けるだけである。あとMG『G-セルフ』も待っているのである。


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