頭馴染んだカンカン帽　ヨレヨレよ～れたシャツを着て
ガニ股極めてケッタ漕ぐ　のんびりのんびりケッタ漕ぐ

今日も今日とてプッカプカ～　タバコを咥えてプッカプカ～
お空に雲もプッカプカ～　トロンと瞼が落ちてくる

人生は長き　青春の日々よ
今日も行こう　悠々シゲ爺の大冒険

気付けば空は茜色　野焼きの香りに思い出す
淡い記憶の初恋よ　心はTimeMachineに乗る

可愛いあの子の笑い声　見つめる瞳はまん丸で
赤いリボンがよく似合う　高嶺の花なのでした

10円片手に赤電話　受話器越しに太い声
『娘に何の用なんだ！』　雷親父が怒鳴ってる

慌てて背筋伸ばして　ゴックン喉を鳴らして
やっとの思いで取次いで　受話器に小さな君の声

人生は長き　青春の日々よ
今日も行こう　悠々シゲ爺の大冒険

「やあやあ特には用ないが　少しそこまで来ています
　とっても陽気がいいですし　少しお話ししませんか？」

そんなこんなで時は過ぎ　いっつも隣に君がいて
純白ドレスに身を包み　僕の嫁さんになりました

人生は長き　青春の日々よ
今日も行こう　悠々シゲ爺の大冒険

～幸せばかりが…ずっと続くわけではなく
　赤電話は緑電話へと姿を変えて
　2人繋ぐ手には時と共にシワが刻まれ
　やがて君は遠く遠く綺麗な空へと旅立った

　行く当てもなく心もとなく　毎日ふら～り町へ出た
　あれから何年経ったろか？

　ある時のある時にワシは【2度目の初恋】をした！
　若くて可愛い女の子
　あの日の君と同じ眼をしたあの子は…
　ワシと目が合った！　確かに合った！！！

人生は長き　青春の日々よ
今日も行こう　悠々シゲ爺の大冒険

バァちゃんすまん！と仏壇に　言い訳ゴニョゴニョ呟いて
周りに何と言われよが　一張羅を着てあの場所へ

いつもの通りで君の待つ　リンゴが坂をコ～ロコロ
リンゴが追い抜き落ちて行く　あの子が小さくなって行く
気付けばリンゴを持って立ち　「大丈夫？」と微笑んだ
僕の目を見て微笑んだ　僕にだけ確かに微笑んだ

人生は長き　青春の日々よ
今日も行こ～う　悠々シゲ爺の大冒険
人生は長き　青春の日々よ
今日も行こ～う　悠々シゲ爺の大冒険
悠々シゲ爺の大冒険

※ケッタ→名古屋弁で自転車の事