夕日に赤く染まる　桜並木の川沿いを
細く伸びた私の　影を追って前へ進む
足を踏み出すだびに　もう遠い遠い記憶
昔２人に並んだ幼い影

いつからかこの道を　避けるようになって
いつからかこんなにも　臆病になって
果たせない約束を抱いたまま
また君を振り返る

やさしい道　遠ざかる影　あなたの影
やさしい道　もう二度と戻れない
いつかの　あの道


少し傷のついた　机の隅の腕時計
「遅刻するなよ」って　そっと腕に巻いてくれた

いつの日も明日はただ　あたり前にあって
触れるやさしさでさえ　気付けないままで
最後まで切り出せず　黙った君
泣きそうに笑ってた

やさしい道　遠ざかる影　愛しい影
やさしい道　もう二度と戻れない
いつかの　あの道