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「起きていることはすべて正しい」 と受け入れて @yuka_lab12

私は、宝塚歌劇の大ファン。自他共に認める「ヅカヲタ」です。
それでも、最近はめっきり観劇回数は減りました。一公演一回、多くても二回しか観なくなりましたから。
もうヅカヲタなんて言ってはいけないんだろうなぁ。

全盛期と言えばひどいもので、兵庫県にある宝塚大劇場と東京宝塚劇場で続けて公演される演目を、両劇場合わせて最高で30回以上観たことがあります…。
でもね、これご贔屓さん(推しです、いわゆる)の退団公演でしたから、ヅカヲタからしたら決して珍しくない回数であることを、ここで主張しておきます。

実は、私が会社を作ることになったことと宝塚歌劇は、切っても切れない関係にあります。
もし私が宝塚を好きにならなかったら、今でも会社員をしていたはず。ただの趣味だった宝塚観劇を、私は仕事にしたのです。

とはいえ、今している業務で宝塚に関わる部分は、売上にしたら数パーセント程度。利益で見たら微々たるもの。もはや、事業というよりは好きでやっています。
この会社の原点だから。そして今でも宝塚が大好きだから。


もともとお付き合いのあったクライアントさんが退団していくことで、徐々に関連する仕事はなくなっていくだろう。それでいい、と考えていました。
だから、特に新規の営業もかけてきませんでした。

それでも、お付き合いのあるクライアントさんからのご紹介やサイトからのお問い合わせで入ってくるものを、もちろん断ることはしなかったので、細々と仕事があると言った感じでした。

中には、不思議な展開を見せるケースもあります。弊社でWebサイトを制作しているアパレルさんが起用したイメージモデルが、なんと元タカラジェンヌだったとか…!

なんだかんだ縁が深いのかな、なんて思いながらゆるゆると程よい距離感で過ごしていたある日、一本の電話をきっかけにして、もしかしたらまた深く関わることになるかもしれない事態になっています。

ずっとずっとものづくりでお付き合いを続けていた方が、知らないところで弊社をご紹介くださったそうです。

「困ったら、ラブソルさんだから」

そう言われたんです、と。

もちろん、ものづくりやデザインではこれまでも関わってきたけれど、飛び込んできた案件は、ちょっとそれだけでは済まない内容。けれど、私たちが今こういう仕事をするに至った原点とも言えることで、実はわくわくしています。

私たちを育ててくれた、楽しく、そして苦しいあの世界。
また関わるならば、あの頃はできなかったところまでやってみたい。だって、私たちだって成長しているから。

そんなわけで、来月は兵庫県にある宝塚大劇場に飛ぶことになりそうです。観劇しないと、お仕事も何もできないので。

こうして古くて新しいものが飛び込んで来たとき、ふと山口周さんが著書『ニュータイプの時代』に書いていたことを思い出しました。

今は変化の時代であり、そのような時代ではチャレンジすることが大事であるということは、多くの人が同意するところかもしれません。しかし、実際にそうできる人はどれくらいいるでしょうか。
なぜチャレンジできないのかということを、山口さんは次のように書かれています。

実際のところはなかなかチャレンジできず、ズルズルと従前の取り組みを続けたまま、無為に時間を過ごしてしまう人が多い。理由はシンプルで、そのような人は「始められない」のではなくて「やめられない」のです。 人の持っているリソースには限りがあります。そのリソースを用いて、どんどん新しいことを試していくためには、すでにやっていてこれ以上伸びシロが望めないということをやめる必要があります。

個人的には「やめることが大事」の部分だけが一人歩きして、実際は大した量やっていもしないのに、ただただやめる口実にするのも避けたいところなのですが…。
「すでにやっていてこれ以上伸びシロが望めない」ということをやめるということから、ずれてはいけないな、と。

何かを脱ぎ捨て新しいものを身に着ける勇気を持った時、人は何かステージが変わるような経験をする。
私も、これまで何度かそんな経験をしてきました。

いつまでもご縁のあるこの世界の新しいお仕事は、どんな意味を持つのかなととても楽しみです。

「起きていることはすべて正しい」

これは、経済評論家の勝間和代さんの著作のタイトルです。でも、元々は先日お亡くなりになった瀧本哲史さんの口癖だったのだそう。
私も、今、自分の身に起きていることはすべて正しいのだと、そう思っています。

瀧本哲史さんのご冥福を、お祈りします。

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LA BOUSSOLE
代表 柴山 由香


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