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夢はプリキュア! 岡山の大学生が東京の会社で働くわけ #羅針盤のつくりかた

今回の #羅針盤のつくりかた では、2020年10月にラブソルにジョインした大学生アライアンスメンバー 野元 萌乃佳(のもと・ほのか)をご紹介します。

「ビジュアルで伝える」手法と出会い、その後独学で始めたビジュアルレポート。今は、そのきっかけとなった師匠・デザイン事業部の小野寺の元、仕事として向き合いながら日々奮闘中です。

先にお伝えしておきますと、彼女の性格は「超ポジティブ」
今回取材させていただいた私、コンテンツ事業部の柴田から見るに、「たとえ打たれても光の速さで戻ってくるしなやかさ」を感じています。

社会人としてのキャリアを、同級生よりも一歩早く歩み始めた彼女。もちろん失敗することもあります。しかし、何せくじけない!

「落ち込む!? なにそれ!? 」どうしてそこまで、夏真っ盛りのようなカラッとした性格でいられるのか!? ラブソルで働く中で見えてきた野元 萌乃佳という一人のデザイナーを、ひもといていきます。

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野元 萌乃佳(のもと・ほのか) デザイン事業部
デザイン事業部部長 小野寺が手がけたビジュアルレポートを見て衝撃を受け、独学で描き始める。2019年9月に行われたLINE SMB DAYでの制作に参加。これを機に、10月からラブソルのアライアンスメンバーとなる。現在はビジュアルレポートのほか、ラブソルが請け負うデザイン案件も担当。オンラインサロンのコミュニティマネージャーとしても活動している。

「LINE カンファレンスでビジュアルレポートがしたい!」夢を発し、憧れの舞台に立つ

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ーほのかがラブソルに来て9ヶ月が経ちましたね。最初に、担当しているお仕事について教えてもらってもいいですか?

私はデザイン事業部に所属していて、企業さんのイベントでビジュアルレポート(以下:ビジレポ)を描いたり、デザイン案件を担当したり、他にもコミュニティ運営を担当したりしています!

岡山県に住んでいるので普段はリモートでお仕事をしていて、最近は月1回は東京に来ています。社会人になったら東京で働きたいとずっと思っていたので、ちょっと先取りしている感じで、すごく楽しいです!

ーそもそも、ラブソルで働くようになったきっかけは、LINE カンファレンスでのビジレポのお仕事でしたよね?

そうです!個人でビジュアルレポーターとして活動していたところ、代表のゆかさんが声をかけてくださいました。

ーそれが、2020年9月に行われたLINE DAY 2020ですね。

私はでらみさんが描いたLINE CONFERENCE 2019のビジレポに憧れて、真似して描き始めました。「いつかLINE カンファレンスでビジレポを描きたい!」と周りに宣言し続けていたので、お声がけいただいた瞬間はまさに「夢が叶った!」と思って。背中を追い続けた師匠と一緒に、憧れの舞台でビジレポができる。そのうえお金をいただける「仕事」だという、初めてだらけの経験でした。

ー私(コンテンツ事業部・柴田)もその時初めてほのかと仕事をしたのですが、勢いのある子が入ってきたなと思いました(笑)いきなりの大舞台、不安はなかったですか?

「ビジレポの技術はもちろん、社会人経験のない私で役に立てるだろうか」と不安もありました。だけど、それ以上に「楽しみ」が勝っていましたね!

「ここにいれば成長していける」と思いましたし、この経験を経て私は、「チームで描く楽しさ」を知りました。


「私、まだ伸びしろがある!」フィードバックにめげない理由

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ー「成長していける」と感じられたのは、なぜですか?

ラブソルに入る前はとにかく一人で描き続けていたのですが、枚数を重ねれば重ねるほど独学では限界があるなと感じていました。

私はビジレポで情報を伝えているつもりでしたが、見ている方には伝わっていないと感じる場面が度々あって。「短時間で書けてすごいね」「かわいいね」そう声をかけていただけることは嬉しかったのですが、同時に「イラストの一種」として捉えられていることに、焦りを感じていました。

ラブソルで初めて描いた時、制作の手順が全く違うことに驚いて。まず載せる情報を精査し、ラフイメージを制作する。それが社内チェックで通って初めて本番に着手しますが、制作の過程でも「この表現で本当に伝わるか」をビジュアル・文章共に他のメンバーに確認してもらいながら、ビジレポを作っていきました。

ー制作途中で第三者の目が入ることは、これまでと確かに違いますよね。

その中で「どうしてほのかは、ここにこれを描いたの?」と聞いてもらうことがすごく多くて。

その質問に答えるためには、「このイベントで一番伝えたいことは何か?」をまず自分で深堀りしなければならない。最初はもう…「なんとなくです」しか言えませんでした(笑)

何度も何度も繰り返し聞いてもらって、「こう思うから載せる情報はこれにしました」「こう伝えたいから、このレイアウトにしました」と、「言葉で説明できること」を前提に考えるようになっていったと思います。

私のビジレポに「情報としての価値」を見出してもらうために足らなかったものは、これだったのだとわかりました。

ー正直、そばで見ていて、私ちょっと不安になった時があったんです。「何度も何度も問いかけや戻しを受けて、ほのかがめげてしまうのではないか」と。正直なところ、どうだったんですか?

いや! すっごくありがたかったです! むしろどんどんください! って感じで。

ーどんどんください…確かに、あの時のほのかはめげてはいなかった(笑)

ラブソルに入る前の私はスピードを意識して「完成させて世に出すこと」が、一つの目的になっていたんですよね。でも、お仕事としてビジレポをするためには、「完成させたものが、見ている方やクライアントさんにどう役に立つか」の視点は絶対に必要で。

力不足だと感じることもたくさんありましたけど、そういう時は他のメンバーが一緒に考えてくれました。「私から見ると、この情報が必要だと思う」と客観的な意見をくださるおかげで道が開けたこともあったし、こうやってチームでビジレポの質を高めていく方法があるんだって励みになりました。

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ーそれまでの自分のやり方と大きく変えることに、戸惑いはなかったですか?

まったくなかったです! むしろ、私はアドバイスをいただけると「もっと伸びしろがあるんだ!」って嬉しくなるタイプなんです。

高校時代放送部に所属していたのですが、通っていた学校が全国大会出場常連校で、その時の影響かもしれません。部活では、私たちが制作する番組の構成や絵コンテを先生にチェックしてもらっていたのですが、一回で通ることはほとんどなかったんです。

厳しいアドバイスはたくさんありましたが、それをもらえるということは「期待してもらっている」ということで、拗ねずに改善することでよくなるということを実感していました。だから、「赤入れ」は絶対的によくなるためのものだと思っています。

ーなるほど、だから「伸びしろ」なんですね。

お仕事として受けている以上、一人で気楽に描いていた頃と比べれば、求められるクオリティは段違いです。毎回ヒリヒリする感覚はあります。でも、その瞬間が「生きてる!」って感じるんですよね(笑)

学んできたのは、想像以上の「寄り添う」力

ー単発でのお仕事から、正式にアライアンスメンバーとなったわけですが、外から見ていた時と実際に働き始めて、ラブソルへのギャップはありましたか?

ギャップ…。外から見ていてすごく「人に寄り添う」企業だなという印象を持っていたのですが、その寄り添い方が想像以上でした(笑)

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ー想像以上! どういった時に感じたのですか?

たとえばラブソルで制作する記事のバナーをデザインする場合であれば、「その取材対象者さんは、これを読んだ人にどんな印象を持ってもらいたいだろうか」から考えはじめます。

親しみやすいところなのか、実は熱い心を持っているところなのか、それによってまず選ぶ写真が変わります。方向性を決めた後も、「お顔は右向きより左向きの方が魅力的に見えるね」「この方はこの部分が素敵だから、際立つようにデザインしよう」と、一つひとつ決めていくんです。

そして、「どういうバナーデザインであれば、この記事の伝えたいことを際立たせつつ、読者に読んでみようと思ってもらえるか」を気にかけながら、デザインの要素を組み立てていきます。ものづくりにここまで意図と責任感を持つのだなと、本当に勉強になっています。

ー他にも、ラブソルで学べたことはありますか?

先ほどの「デザインを言葉で伝えるようになった」話と通じるのですが、ラブソルで仕事をするようになってから特に「言葉の使い方」を学んできたと思います。

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これは初めてのお仕事の時から感じたことですが、まだ大学生なのでビジネス的なやりとりというのは、これまでやったことがなかったんですね。

LINE カンファレンスのプロジェクトを進めるためのLINEさんとラブソルチームのグループがあって、それに私も入れてもらっていたのですが、そのやりとりの中での言葉遣いは、本当に勉強になりました。

伝えたいことははっきり伝えるのですが、「言い回しをこういう風に丁寧にすると、お相手も受け入れやすいんだな」と感じることが多々あって。テンポ良く会話が続いていく中で、よく見ると相手の言葉に合わせて書き言葉のトーンを変えたり、ちょっと親しみやすい文章にしていたり。

ビジネスでのやり取りはもっと固いものだと思っていたので、それこそ相手に合わせた距離感で仕事をするとはこういうことなのかと、驚きました。私たちの仕事はビジレポやデザインといったアウトプットを納品することではありますが、まずお仕事をする方との関係性をつくることから始めるから、心地よく仕事ができるんだなと。

ー確かに、テキストでのコミュニケーションであっても柔らかい印象を持っていただけるのは、ラブソルの特徴かもしれないですね。

基幹事業であるノベルティ制作とも通じることですが、ラブソルでお受けする仕事に定まったワークフローがないところも、寄り添える力ゆえなのだと思いました。

「この商品ならこの金額、納期はこれくらい、発注いただいたら言われた通りに作って納品して終わり」というものづくりの方が楽かもしれないけど、そうじゃないからこそ、つくり手としても一生懸命考えて、本気になれて、楽しいんだと思います。

夢はプリキュア!「つよく、やさしい女の子」!

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ーこの9ヶ月でさまざま経験をしてきたほのかですが、これから先、どんな社会人を目指していくんですか?

今の私の目標は「ラブソルというチームの戦力になる」ことです。ビジレポに限らず、制作物に対してたくさんフィードバックをいただいているのでまずはその精度を上げて、ラリーを減らしていくこと。私一人で完成まで持っていける力をつけていくことです。

そのためには、まず自分がやるべきことを着実にやっていく必要があると思っています。

ーぱっと見の華やかな印象と真面目な一途さが共存しているところが、ほのかの魅力ですよね。褒めてます。

私、『プリキュア』に出てくるような女の子になりたいんです。

ー…!?

これを言うと笑われるかもしれないんですけど、本気で夢見ていて。

プリキュアに出てくる女の子って、普段はすごくニコニコしてて友だち思いで、優しいんですね。でも、実はすごい力を持っていて、有事の際には結束して世界を良い方向にする。この在り方がかっこいいんです。そしてプリキュアがプリキュアたるには、努力も絶対的に必要なんですよ。

ープリキュアであるための努力…! なるほど、その大きい夢があるからこそ、日常の試練にくよくよせずに立ち向かえるのか…。理解しました。

一人前の戦力になるためには、努力が必要! 私もまずは自分の実力をつけていかなきゃなと思っています。学ぶことはたっくさんあるけれど、私はラブソルで一つひとつの仕事と向き合いながら、どんどん吸収していくつもりです。

#LINEAIDAY 2021 にてラブソルのビジュアルレポートを制作しています!

「夢が叶った」と話していたLINE DAY 2020。その後もLINEBIZDAY 2021 、そして、7月に行われたLINE AI DAY2021と、デザイン事業部が手がけるビジュアルレポートが発信されています。タイムラインで見かけた際は、ぜひほのかの顔も思い浮かべていただけたら嬉しいです。

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取材・執筆:柴田 佐世子
編集:柴山 由香
撮影:小川友希栄 / 池田 実加
バナー制作:小川友希栄 / 小野寺 美穂

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