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未経験の打席こそ、あえて立つ@caelum_555

おはようございます。旅部ゆきえです。

旅に行けない期間にラブソルでいろいろ手伝うようになった私。現在も自分にとって大きなチャレンジの最中にいます。

ただ文字にするだけではない、書き起こし

これまでも、ラブソルのメディア事業部のお手伝いとして、取材音源からの書き起こしは何度かやってきました。書き起こしは、以前オンラインサロンでも何度かやる機会がありました。そのときは、音源をそのままのスピードで聞いては止めてを繰り返し文字にしていました。このころは「書き起こし=文字にする」の考えでやっていました。

しかしながら、書き起こしといっても、ただ文字通りに音源を書き起こすだけでは「自分がやる意味」を持たせることはできません。書き起こしの後には記事化する作業が控えているのです。書き起こしを、執筆者に良い形で繋ぐことを意識するようになったのはラブソルで手伝うようになってからだったりします。

そして、実際に数々の記事を執筆しているさよちゃんや、代表の由香ちゃんに書き起こしのコツを聞くことで、この作業もとても奥が深いものであることがわかりました。

例えば、ケバ取りという作業では、文脈上意味を持たない「あのー」とか「えー」など、しゃべっている時はあまり気にならないけれど、文字に起こしてみると読みにくさに繋がる部分を取っていきます。他にも、登場する人や本の名前などは、きちんと調べて正しいものにすることで、執筆者の負担を減らすことができます。ここで固有名詞を正確にすることは重要です。なぜなら、どんなに良い記事を書いても固有名詞が間違っていたらその良さが半減してしまいかねないからです。安心して記事の執筆に取り組める状態にすることが、書き起こし担当の大事な仕事なのです。

音を聞き取ってタイピングすることも、ケバ取りも、最初はとても時間がかかりました。技術的な面もアドバイスをもらい、再生スピードをコントロールできるアプリを導入したことでかなり作業が楽になりました。音声入力も勧められてチャレンジしました。文字化されたものをみて、自分の滑舌が良くないのかもと思い、喫茶ラブソルのボイストレーニング企画が誕生しました。また、タイピングスピードを上げることからは避けられないと観念したこともあり、タイピングソフトを使って練習も開始しました。様々な工夫で書き起こしのスピードも少しずつ早くなってきました。

記事の執筆にチャレンジ

しかし、そこで満足するようなラブソルではありません。ラブソルでは、みんなが記事を執筆できる状態を目指しているからです。

ついに、私にも記事を実際に執筆するという役割に挑む時がやってきました。しかも、ラブソルが運営をサポートしている、ファッション誌初のオンラインサロンであるDomaniサロンのイベントレポートを書くことになったのです。

みんなそれぞれ、抱えているプロジェクトがあります。さよちゃんは何本も記事を執筆しながら、他のメンバーが書いた記事の編集も担当しています。でらみも、サイト制作から、運営担当するサロンのクリエイティブ、バナーデザインなどたくさん手を動かしています。私も主に経営管理の仕事をしています。ただ、それだけではなく何かラブソルでできることを増やしたいとの思いから、今までやったことのないこともやってみるようにしていました。今回の記事執筆に関しても、自分にできるかなという不安はありました。でも、やらないでいたら何事も一生できるようにはなりません。なので、せっかく巡ってきた打席に立ち、思い切ってやってみることを選びました。

今回レポートを書くことになったイベントは、青山ブックセンターの山下店長を招いて開かれた【憧れの書店員さんに聞く!「今こそ出会いたい本」の選び方】です。

             バナーデザイン:でらみ

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こちらのイベントは、モデレーターを担当した由香ちゃんと山下店長がZOOMで対談する模様を、サロンのFacebookグループにライブ配信するという形式でした。

リアルタイムでレポートを書くわけではありませんでしたが、後から再び録画を見てゼロから書くとなるとズルズルと後回しにしてしまいそうだったので、できる限り聞きながら書き起こすことにして臨みました。タイピングスピードがまだまだ発展途上の私。今回大きな武器になったのは、今まで講演会やイベントに参加した際の実況ツイートの経験でした。イベント内容を聞いて、スマホに文字化するのは比較的慣れています。今回はその方法を取りました。

Domaniの対談イベントは、楽しい会話から元気をもらいつつ、学びも多いという質が高さ特徴です。以前開催されたDomani井亀編集長のイベント時は、インタビューに加え、現役編集長による特別講座「SNSで人の心を掴む文章術」も行われたりと盛りだくさんでした。

今回の山下店長のイベントも、今までなぜ書店が好きなのか自分で言語化できていなかった部分が明確になったり、仕事に活かせそうなヒントの詰まった対談で記事にしたら良いものになりそうな部分が多くありました。

伝わる記事にするために必要なのは「構成」

いざ記事にしてみよう、とは言っても何をどこから手をつけようかと思い、ひとまず前回のさよちゃんの記事を見てみました。この時は構成とかまで頭が回っておらず、少し導入を書いてほぼ書き起こしの状態で一旦、由香ちゃんに見せてみました。まずは私自身が気になったところにマークするなどして、伝えたいと思ったところを抜き出してみることを勧められました。それを、文章だけ見た人にも伝わるようにするには? という視点で並べ替えたり、不要な部分を思い切ってバッサリ取るのが「構成」だと教えられました。

ちょうどこのタイミングで、喫茶ラブソルのイベントで文章講座がありました。書くことを長年教えている有香先生による愛の公開処刑という名の添削イベントです。ラブソルメンバーのnoteを有香先生が事前に添削し、解説してくださるという内容でした。

そこでも、ちょうど構成に関してアドバイスをもらったこともあり、構成を考えるときに中見出しを作ることを意識しました。

いざ、提出!

自分なりに構成してみて、中見出しなども作って整理して、いざ原稿をメディア事業部長であるさよちゃんに、これでいいのかなと思いながらも一旦提出してみました。 早速、さよちゃんの原稿チェックが入ります。ラブソルでは、原稿をグーグルドキュメントで提出するので、さよちゃんが編集を入れている様をリアルタイムで見ることができました。

見る見るうちにたくさんの変更や提案が原稿に入っていきました。よく見ると、編集する前の段階でのてにをはの間違いや、誤字がまだまだあったようです。ここでも1つアドバイスをもらったのが、提出前に寝かせてみたり音読したりして、誤字程度の修正はやり抜いておくことが大事だということでした。確かに、編集してくれる相手にいちいちそこまで修正してもらっていては、キリがありません。まだまだ詰められたな、と深く反省したのでした。

一歩踏み出したからこそ、見える景色がある

構成の考え方、編集前に無くしたいてにをはの間違いや誤字の防止の音読など、今回執筆にチャレンジしないままだと知識として終わっていたかもしれません。お客様が記事の向こうに見えると緊張感が段違いで、アドバイスされたことに対しての吸収スピードが違います。

打席があるならまずは立ってみる。立たないと知らないままの景色が多いことを一度実感すると、立たずにはいられません。

記事はまだ修正途中ですが、さよちゃんがしてくれている提案を1つ1つ確認して記事を書き上げるまでにまだまだ気づきがありそうです。次の打席がまた巡ってくるように、今回の打席でバットを最後までしっかり振り切ろうと思います。

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LA BOUSSOLE 旅部
ゆきえ  Twitter
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