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この手で生み出すなら、意味あるものを   @yuka_lab12

私の会社、LA BOUSSOLE(ラブソル)には、いろんな仕事があります。

ノベルティやオリジナルグッズの制作をしていたかと思えば、Webサイトの制作をしていたり、動画撮影・編集をやっていたり、オンラインサロンの運営やイベント企画・運営をやっていたり…。
最近では、メディア運営も仕事にしており、取材して記事を書いたり写真撮影をしたりもしています。

でも、私たちの根っこのところの大事な仕事は、「ものづくり」だと考えています。
今やっている仕事のすべては、この「ものづくり」に対して真摯に向き合ってきた結果として派生してきたものだから。

私たちにとっての「ものづくり」は、企業さんのノベルティを作ったり、カフェやファンクラブのオリジナルグッズを作ること。
既製の品にロゴの印刷をする場合もあるし、まったくのゼロからミリ単位で考えて作り出す場合もあります。

どちらの場合でも、私たちのものづくりにフォーマットはありません。だから、Webサイトにも取扱商品の一覧のようなものは載せていないのです。
同じ品に印刷する場合だとしても、位置からサイズから色から異なるわけですから、一つとして同じ案件はないと思っています。

ラブソルとものづくりをしようと思ったら、ちょっと面倒な工程を辿ることになります。サイトで商品を選べば概算金額が出るわけでもない、それどころかブログに制作例が一つ一つ掲載されているだけで、何が作れるか? すら明確になっていません。

この辺りのことは、共同代表の実加が、過去に書いていました。

この世にまだないものを作り出す以上、どんなことに使うものなのか、どんなものを作りたいのか、予算は、数は…、と一つ一つ聞いていくしかない。そして、お客様と一緒に決めていくしかないと私たちは考えています。

それは、ものに溢れ、何でもある時代だからこそ、不要なものをもうこれ以上この世に生み出したくはないから。
ブランドなのか、思いなのか。作り手の何かが表現されるものでなければ。受け取る側が喜んで手にしてくれるものでなければ。

だから、面倒な過程を経ても作りたいと思っている方々とご一緒したいと思っています。簡単に複数社から見積もりを取って、比較して安いところにお願いできればいいというケースだと、うちとの相性は最悪だと思います。

昨日、もう何年もご注文いただいているお客様との打ち合わせがありました。年に何度かお会いして、何種類ものオリジナルのグッズを企画するところからご一緒しています。何を作るかから入らせてもらっているので、打ち合わせはいつも長時間に及びます。

打ち合わせの前は、サンプルを用意したり革見本を取り寄せたり、私たちもできる限りの準備をします。同様に、お客様の方でも事前にリサーチをされていて、こんなものはできるかと新しいことを必ず聞かれるので、はっきり言って緊張します。だってできない、とは絶対に言いたくないから。

お互いに良いものを生み出したいと思っているもの同士、真剣です。ハードではあるけれど、とてもとても楽しい時間です。
やりたいこと、作りたいものに対して、いつだって技術的な壁、時間的な壁、予算的な壁が立ち塞がって来ます。それらを一つ一つクリアしていく度、鍛えられていくような思いです。

ものづくりって、やっぱりとても楽しいです。まだこの世にないものを生んでいくその過程は、たまらなく刺激的です。

そうやって苦労して、思いを込めて生み出したものは、「届ける」ことにも真剣になる。だから、物販のアドバイスや時に現場でのオペレーションまで承るケースも多々あります。
わかりやすく伝えるために、記事を書いたり動画の制作を頼まれることも。そうやって色々なお仕事が増えていったのでした。

ミリ単位のサイズにこだわって。技術的には難しくてもそこに入れたらかっこいい! という印刷の位置を定める。
そういう熱い打ち合わせをしながら、私たちの原点について、私たちはお客様にいつだって教えてもらっているんだなと気がつきます。

昨日夕方には、指定の色の仕上がりを見るために試作したTシャツをお客様にお届けしました。こういう時も本当にドキドキします。思い描いた色を再現できているか、満足していただけるか。

(サロン運営も担当させてもらっているNewsPicksの櫻田潤さん。Tシャツの試作が上がってきたのでお届けしたら、高いところから見てみたり、私が持っているのを遠くから見たりと、真剣です。)



弊社のお客様は、こんな風に細部にまでこだわっている方ばかり。試作を見てちゃぶ台がひっくり返ることもありますが、むしろそんなの大歓迎です。せっかく作るのだから、とことんこだわっていきましょう! と心から思っているから。

誰からも必要とされないものではなく、誰かにとっての大切なものを。
私たちは生み出していきたいんですよねぇ。


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LA BOUSSOLE
代表 柴山 由香 note Twitter


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