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1人10個まで!と言われつつ、りんご葉摘作業ボランティア。

今年3回目の援農活動

4月下旬実施の花摘み作業、
6月の摘果作業、
そして今回の葉摘作業とりんご農家さんのお手伝い続けてきました。

2019年からNPO法人JUON NETWORKさんとの共催で、北信りんごの里 田畑の楽校として開催してきましたが、初年度以外はコロナの影響で中止となり2022年は久しぶりの開催となっています。

1人10個までの意味

「1人10個まで食べていい」という意味ではありません。
葉摘の作業は、まもなく出荷できると言う状態のりんごを赤くするために、りんごの実を覆っている葉っぱを摘む作業です。
しかし、ちょっと力加減を間違えるとりんごが落ちてしまうんです!

農家さんから葉摘の要領を教えてもらう。
手でもぎってもいいし、ハサミで切ってもいい

慣れてくると、だんだん落とさないようになってくるんですが、初めは注意してても「ドスン」とりんごが地面に落ちる音や「あっ!」と人間の声が!

仮に10人で作業してて、1人10個落としてしまうと合計100個!
馬鹿にならない数となります。もちろん落ちてしまったりんごも捨てるわけではなく、ジャムやジュースになるとはいえ、その価値は相当落ちてしまう訳で、農家さんを助けるための援農活動で、商品前のりんごを必要以上に落としてしまう訳にはいかないのですね。

前回の花摘みや摘果作業なら、誤って落としてしまってもまだまだリカバーできますが、今回の葉摘作業ではそうはいきません。

なので、「1人10個までね!」と言い聞かせながら作業したわけです。
結果、1人平均5〜6個くらいで済んだのではギリギリセーフでしょうか???
(中には9個とリーチがかかってしまった人もいましたが。笑)

葉摘み前
葉摘み後。りんごにお日様の光が当たるようになりました。

葉とらずりんご

りんごに陰を落としている葉っぱを取ることで、太陽が当たるようになり、りんごはまんべんなく赤く色づいてきます。

ただ色むらがあると味が変わってくるか?というとそれはそうでもないらしいとのこと。商品価値が違ってくるだけのこととも言われれいます。

確かに生食することが多い私たち日本人は赤いりんごを求めがちです。赤くないと美味しくないと思い込んでいるところもあるようですね。

農家さんによっては「葉とらずりんご」として出荷している方もあるとのこと。葉っぱを残して育てた方が美味しいとう考え方のようです。(でも色むらがあったりして商品価値が落ちたりするジレンマもあるようです)

農産物は需要と供給のバランスで商品価値が決定されますので、難しいところかも知れませんね。

ただ、いずれにしても、可能な限り農薬を抑えて、手間暇かけて育てられているこちらのりんごは十二分に美味しいですけれどもね!

農家さん(2列目中央)と今回のボランティア参加者のみなさんん

1週間前は12名の参加予定だったのですが・・・

直前のキャンセルが相次ぎ、結局半分以下の4名+スタッフの私(道上)での少数精鋭での作業となってしまいました。キャンセル理由はさまざまではありますが、定員オーバーのため希望された方を何人もお断りしていることを考えるとなかなか悩ましいところです。

宿泊費や食費(夕食と朝食)そして交通費は参加者負担で、作業の対価は全くありません、完全ボランティアです。
農家さんからは、昼食は提供していただいているだけです(それでも休憩時のおやつとかおみやけまで用意してくれたりして、大変恐縮しています)。

キャンセル規定や、キャンセル待ちのシステムを少し考え直す必要があるかも知れませんね。

交通費や宿泊費を払って、農作業を手伝う意味

今回参加されたみなさんもそうですが、今までも参加者の方々はほぼ首都圏をはじめとする都市にお住まいの方たち。
「こんな暑い中、しんどい作業をわざわざ費用と時間をかけて無報酬でするなんて!」と思う方もおられるかもしれません。

でも参加されたみなさんは、ほぼ全員、楽しかった、また来たい! リフレッシュできた! 自然の中で無心で取り組めて最高でした! と言う感想をおしゃってくれます。
そして実際リピーターの方もとても多いのです。

今回、初めて参加された方、

一体、そこにどんな価値があるのでしょう?
何を求めて来られているのでしょう?

何度も参加してくれている方、

自然の中での作業、農作業への憧れ、興味、地元の方との触れ合い、リフレッシュを兼ねて等々、いろいろあると思います。

そして、やはり自分の行動が誰かの役に立っているかも知れない、農家さんの助けになっているかも知れないと言うところも大きなポイントのような気がしますね。

次回は、収穫作業のお手伝いへと続きます。

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