完全栄養食をラベルと味で比較
「完全栄養食」は数年前から盛んに開発され、今やコンビニにも並べられるほど市民権を得てきました。私もBASE BREADをよく食べます。
でも、完全栄養食って実際何が入っているの?何か「完全」なの?
ということで、調べてみました。
完全栄養食とは
完全食は、人が健康を維持するために必要な栄養素を全て含んだ食品です。厚生労働省が策定した「日本人の食事摂取基準」が定める必須栄養素を基に栄養を添加しています。素早く、しかもバランス良く栄養を摂れることから、食事の時間を短く済ませたいときに役立ちます。
下記に摂取基準値をまとめています。
完全栄養食の有名ブランド
完全栄養食と呼ばれる中で、有名かつ私が食べたことがあるものは、以下の三つです。
これらを評価しました。詳細比較は最後に載せます。
Soylent
https://soylent.com/
こちらはアメリカの完全栄養食ブランドです。豆乳を原料に、栄養成分を添加して、完全栄養食を名乗っています。
こちらのチョコレート味を頂きました。
食味:とても美味しい。ミルクココアのような味。ダイズ臭さがない。
栄養:400 mLで1日の1/5の栄養(20%)が取れます。
ただし、脂質量は31%と多く、食物繊維量は11%と低いので、栄養のバランスが取れていない。たんぱく質量が40%であり、たんぱく質を十分量取れることは魅力的である。
これを一日5本で済ませることは、栄養バランスの観点ではオススメしないが、一食を置き換える分には十分であろう。その場合、他の食事で食物繊維を多めにとることをお勧めする。
Huel
https://jp.huel.com/
こちらはイギリスの完全栄養食ブランドです。エンドウ豆を原料に、栄養成分を添加して、完全栄養食を名乗っています。
こちらはバニラとストロベリー味を頂きました。
食味:エンドウ豆の臭いがきつい。日本人は慣れていないから違和感あるかも。エンドウ豆の皮が混入していて飲みにくい。ストロベリーの方がマシ。
栄養:400 mLで1日の1/4の栄養(25%)が取れます。
脂質量は15%と低く、食物繊維量は31%と高いので、Soylentよりも栄養のバランスがいい。たんぱく質量が52%であり、たんぱく質を十分量取れることは魅力的である。
これは栄養バランスの観点では一日分全部置き換えても大丈夫のように見える。カロリーも2000 kcalとちょうどよい。ただし、味がよくないので私は一日1本以上は飲めなかった。
BASE BREAD
こちらは日本の完全栄養食ブランドです。パンやめん、クッキーなどに加工した固形状の完全栄養食です。
パンはプレーン・メープル・チョコレート・シナモン・カレーの5種類。Amazonで購入できます。
食味:カレーが一番おいしい。ただしたんぱく質を多量に混ぜているので、食感はぬちゃっとする。一食1袋で満足して、2袋目には手が伸びない。
栄養:一食2袋で1日の1/3の栄養が取れます。一食2袋換算であるのが罠で、気づかないと一食1袋で終わってしまう。1袋だと一日の17%の栄養で終わってしまうので注意。
一袋で脂質量は13%、食物繊維量は18%、たんぱく質17%と、2袋食べると一食必要量にちょうどよい量。
これは栄養バランスの観点では一日分全部置き換えても大丈夫のように見える。一日3食6袋食べると、カロリーが1500 kcalとなるので、少し物足りないか。
まとめ
上記をまとめます。
味:Soylent > Base Bread > Huel
たんぱく質:Huel > Soylent > Base Bread
脂質:Soylent >Base Bread > Huel
Huelは脂質が少なくて、たんぱく質と食物繊維が多いので、ダイエットや身体づくりに理想的です。ただし味が悪いのが難点。
Soylentは、味がとてもよくて、飲みやすく続けやすいですが、日本で手に入りにくいのと、脂質と食物繊維が少ないのが難点。
BASE BREADは、一日2袋であるというのが見逃しがちで、親切でないが、味はそれなりなのと、日本で手に入りやすいので、その点は評価できます。
ということで、味を気にする方はBASE BREAD、栄養を重視する方はHuelがおすすめです。
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