[2.8]円形の穴を穿つ(平面)
みなさん穴開けてますかー?
メッシュに穴を開ける、っていうのは結構面白いトピックで、チュートリアルやTipsも色々と存在しています。
以下の動画、2.67を対象とした動画で紹介されているもので、いくつかは2.8で使えそうですので紹介しておきますね。
数えてみたら9あるような気がしますけど気のせいですね。
・ To sphere
・ Vertex Bevel
・ Bridge Edge Loop
・ Inset(+Sub-D)
・ Boolean
・ Aligned View +Add Mesh+ Fill
・ Curve
・Shrink Wrap
・Knife
2.7xの頃からメッシュ編集ツールにいくつか追加されたこと、2.80でさらに変更されたツールもあるので少しここでまとめ直し的なことをやってみますね。個人的に使う頻度が高いもの、っていう感じでしょうか?
記事として長くなりそうなので平面と曲面の2つのパートに分けます。今回は平面編。
・ See Also: [2.8]円形の穴を穿つ(曲面)
To Sphere vs Circle(Loop Tools)
To Sphere コマンドは「選択したメッシュを球形に変形する」コマンドですが、平面上にあるメッシュは結果的に円形に変形されるので、使う頻度が多いと思います。
また、標準Add-onのLoopToolsのCircleコマンドを使うとメッシュを円形に変形できます。Add-onを有効にした上で、右クリックのメニューから LoopTools>Circle で。
Loop Tools の Circle コマンドだと 複数の選択した島に対して作用します。
サブサーフ前提だとここからインセットコマンド([i])で一回り小さい面を作ってからその面を削除、っていうのをよくやりますね。
Vertex Bevel
2.80で変わりました。2.79以前はVertex Bevel ->[X]>Dissolve Faces ->Looptools>Circle のコンボをよくやってましたけれども、Vretex Bevel コマンドのプロパティ値を変更することで円形にできるようになりました。
とはいえ、ちゃんと円形にするにはメッシュの構成を事前に「そうなるように」整えておかないとダメなんですけどね。
ショートカットキーは[Shift]+[Ctrl]+[B]。または[Ctrl]+[B]の辺ベベルから[V]キーで切り替えで。
ただ、このままだと多角形ポリゴンがあって何かと不都合なので三角ポリゴンと四角ポリゴンの構成にします。しなくてもいいですけど。
使うコマンドは Triangulate Faces([Ctrl]+[T]) と Tris to Quads([Alt]+[J])。
もっとも、意図した通りのメッシュ構成にはならないと思うのでその場合には地道に編集します。Vertex Connectコマンド([J])とかでね。
Add Mesh > Circle
グリッドに穴を開けておいてから、Circleメッシュを追加、ギャップを面を貼って埋めていく方法ですね。
追加する円の頂点数を、"周囲の頂点数-4"とする方法と、"周囲の頂点数と同じ"とする方法についてそれぞれ紹介していきますね。
周囲の頂点数-4
たまに見かける追加の仕方です。
基本的なメッシュ編集になるのでいちいちは説明しませんが、追加時にうまくフィットするように円の角度を調整すること、4隅が5角ポリゴンになる場合には先に面貼りをして、(周りを4角ポリゴンが囲むような)3角ポリゴンを作る、という部分がポイントになるでしょうか。
周囲の頂点数と同じ
これは「Bridge Edge Loopsすれば良いのでは?」と思ったら落とし穴が待ち構えているので気をつけてね?的なやつですね。(さっさと[F]連打でも良いですけど)
円を追加したら [E] ,[S] で円の帯を作ってから、Bridge Edge Loopsコマンドを実行します。
ちなみに、Circle追加のみでBridge Edge Loopsするとこうなります。
おわりに
メッシュの配置やシェーディング、Sub-Dかどうか等にもよりますが、「穴を開ける」ことはいろいろなバリエーションがあって、今回紹介したのはごく一部です。
場面に応じて最適な穴あけが出来るように引き出しは多いほうが良いので、polycount wiki とか CGソフトのフォーラムとかいろいろあたってみてください。
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