Blenderを始めるには「好奇心」と「少しの忍耐」があれば良いらしい。

Blenderの有料チュートリアルサイトを販売しているサイトで定番と言ったら真っ先に挙げられるCG Cookie、Blenderの「最初の一歩」的なコース、「BLENDER 3 BASICS: Intro to Blender」をフリーで公開しています。対応バージョンは 3.0。

コース紹介記事に「Blenderを始めるにあたって必要なものは…」の項目に6つリストされています。

❌ drawing skills
❌ coding skills
❌ 3d experience
❌ the best hardware
✅ excited curiosity
✅ a little patience

http://cgcookie.com/courses/blender-3-basics-intro-to-blender

好奇心と少しの忍耐があればBlenderを始められる、なんて素敵なことでしょう。Blenderもダウンロードしてインストールするだけで良いので、今日からすぐ始められますね。

英語が苦でなければオスス…この機に一緒に英語も覚えちゃいましょう。

Youtube 上での再生だと自動翻訳の字幕の表示できるのでそちらからでも良いですね。Youtube リストは以下。

公式がリリースしているバージョン2.8用の動画コース「Blender Fundamentals 2.8」も同じ感じで機能を紹介しています。ただし2.8x と3.0ではUIや操作が異なる部分があるので、現行バージョンを使って「そのまま」というわけにはいかないです。

とはいえ正直タルい…

まあ、「Blenderで使う基本的な機能の紹介」をしているコース動画なので「何かを作ってみる」系のチュートリアル動画よりも魅力に欠ける印象を受けます。まあ正直タルい…

ただ、「基礎として必要な操作」を最初のうちにきちんと知っておくことができれば他のチュートリアルをこなす時にも役に立ちます。一本一本が短い動画で構成されているので、隙間時間に見るのが良いと思います。

VS ドーナツ

過去のnote記事でも度々紹介している「ドーナツチュートリアル」コースがあります。こちらも対応バージョンは3.0。

こちらもトータルで見るとまあまあ長い動画ですね。「全てを覚える必要なんかないよ」って冒頭に言っている通り、使う機能等は抑えてありますが、一つのモノ(この場合はドーナツ)を作るというゴールまでの製作工程を習得できるよう丁寧に説明された「チュートリアル」ですね。

プレイリストの最後に書かれているように4週間を想定して取り組むのであれば16本の動画は見れそうな気がしますが、もう少し短くないとおそらく完走できない、というか、やっぱりタルい…。

Ducky 3D以降

作例としてのチュートリアルを量産する、という点でBlenderでまあ有名な人として Ducky 3D (@ducky3d)さんがいます。たまにこの方のチュートリアルをやった結果がTwitterのタイムラインに流れてきますね、 #blender初心者 とかのハッシュタグ付きで。

彼は技術的な説明とかそういうのを短く、または省いて、とりあえず巷でクールと言われそうなモチーフを「この手順で作れば作れるよ」的なアプローチで 動画を公開していきました。そのことが他に影響を与え、以降作られる「Blenderのビデオチュートリアル」像が大きくシフトした感じです。なので「Ducky 3D以降」。

個人的には特に最近のDucky 3Dさんがリリースされるものは「チュートリアルというよりオーディオコメンタリー」のような印象を受けているのですが、はい。

おそらく同時期頃デビュー(?)だったと記憶していますが、Polygon Runway さんも大きなくくりでいうと「同系統」ですね。

なぞるだけで見た目の良いものが出来上がる、というタイプのチュートリアルは2.80以降多くなりました。マテリアルプレビュー時のEeveeビューポート表示は動画にするとインパクトありますからね。

日本語で、というのだと 3D bibi さんとか M design さんとかが同じアプローチの、手順に沿って作るタイプのチュートリアルを作られている感はありますね。

「このくらいのボリュームだったらなんとかなるんじゃね?」というバランスでとっつきやすい、という特徴があります。

「手順に沿って作る」ことから先を考えると

「手順に沿って作る」ことから先を考えると、最初に紹介したCG Cookieのチュートリアルのような「基本的なところを押さえる」ものをやる、というのはもう一つ上のステップに移行するためには必要なものかもしれません。どこかのタイミングで見ておくと良いでしょう。

「これやったら何が出来るか」を明確に示している、というチュートリアルは「その通りに作れば結果がきちんと出る」という部分で達成感を得られたり、モチベーションを保つのに少しは役に立ちます。ただ、こういったチュートリアルをこなす、ということは「漢字の書き取り練習をしている」とか「補助輪付きの自転車に乗っている」状態なので、出来上がったものは「自身がオリジナルで作り上げた」というものとは少し異なるのは気をつけないといけない点ですね。


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