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UV頂点全体が赤くピン留めされている件

こちらの動画。

シリーズで他にも動画があります。

さて、上の動画とは関連はほぼ無いですが、最近多くみられるようになった件について。

UV頂点全体が赤くピン留めされている

下の図の状態をどう説明しますか?

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頂点ロック、ではありません

「UVの頂点がロックされている」と答えたあなたは間違いです。試しに、UVエディタ画面で全頂点選択([A])してピンを打って([P])みてから、Moveコマンド([G])で赤くなった頂点を移動させてみましょう。頂点は見事に移動しました。

UVスカルプトでもピン留めされた頂点は移動しますね。

この機能は「頂点ロック」ではないことはご理解いただけましたね?

ピンの解除は[Alt]+[P]

UV工程が終わった印として使っているのでは?

「UVレイアウトが確定したので全体にピンを打って不慮のUnwrapにあっても、UV頂点が動かないようにしておきましょう」という意味合いでしょうか。

もしも意図しないUnwrapに何度も遭遇する、という場合には「Unwrapコマンドを発動しないようにしましょう」っていうアプローチの方が健全で、例えば3Dビュー、エディットモードで[U]キーのショートカットを無効にする、とかですね。

アセットとして他ソフトにインポートして使う予定で、別の形式のファイルでエクスポートする、その場合はエクスポート時の不具合を回避するため「出来るだけ不要な情報は付与しない」方が良いです。なので「ピン留めはクリアしておく」という方が実は好ましいですね。

Unwrapし直すケース(1)

あまり適切な例では無いですが、手元で再現できる方法でやってみましょう。

 Add Mesh > Monkey でお猿さんを出してみます。追加した段階でメッシュのUVが展開された状態です。


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これを再度Unwrap([U])してみます。

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実はメッシュ側でシームが設定されていないので、UVレイアウトが違った形になります。

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わかる人は一部のメッシュのみをピン留めして、Unwrapしてみれば良いとおもいます。

Unwrapし直すケース(2)

また、自動的にUnwrapしました、だけどその形状が気に入らないので変形させたいです、っていう場合にピン留めを上手に使って効率よく編集できるということはご存知でしょうか。

上記のような使い方をすると、「頂点全部にピン留め」されている状態って起こらないはずなんですね。

UVレイアウトのコピー

もし、正しいUVレイアウトを持つメッシュが別のファイルに保存されていて、UVレイアウトのみをコピーしたい場合にはUVレイアウトのみをコピーすることが可能です。正直手数は多くなるとおもいますけれど。

アイランドからシームをマーク

UVレイアウトはアイランドで分かれているのにメッシュの方はシームが付いてない、っていうことが起きることもあります。メッシュ側にシームを反映させたい、そういう場合には”Mark Seams from Island”。

アイランドって言うんですね。アイランド。

ひとこと

もし

BlenderのUVについて、UVレイアウト作業が終わったらUV頂点を全て選択して、[P]キーを押してピン留めしましょう。

なんていう説明をしているのにリアルで出くわしたらすかさずツッコミ入れると思います。そういうシチュエーションにはまだ自身が遭遇していないので実績としては0です。

ただ、Blender学び始めの人が陥りがちな、「あそこの動画説明してたみたいだから、よくわかんないけどこれば必要なもの」と(一部だけ見て)勘違いしてしまうケースはありそうです。

あと、Blenderの標準のUVツールはそこまで洗練はされていませんが、UV展開自身もそこそこ優秀ですし、シンプルながら最低限の機能は搭載していますので、「それなりに使える」感じです。

ちゃんとシーム付けられれば。

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