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アンサンブル《ヴェネラ》演奏会 2024.3.16

於:ミューザ川崎シンフォニーホール

メシアン/トゥーランガリラ交響曲

指揮:夏田昌和
ピアノ独奏:大須賀かおり
オンド・マルトノ独奏:大矢素子
チェレスタ:小林洸三
ジュ・ド・タンブル:増田達斗
コンサートマスター:本田佳奈

え、アマチュアでトゥーランガリラ交響曲やっちゃうんだ。お気に入りのミューザだし、そのうえ事前申込で無料招待!行かない理由がない。

席に着いてみたら良席なのも驚いた。1階正面9列目やや下手寄り。ピアノ、チェレスタ、ジュ・ド・タンブル(グロッケンシュピール)が目の前。
演奏が始まってみると、それらとオンド・マルトノもよく聞こえた。どこでどの楽器がどういう風に響いているのかよくわかった。
ってかウマー。どういうオケなんだろうとオケのプロフィールを見てみると、「2014年に都内のアマチュアオーケストラ奏者を中心に結成した管弦楽団。2年に一度、コアなコンセプトを定めた演奏会を企画・公演を実施する。レパートリーはロシア・フランス・邦人作品の近現代作品が中心。」とのこと。正直よくわからんけどスゴー。
トランペットに知人がお二人乗ってらっしゃいましたが、お二方とも私が知るかぎり最強クラスの方々なので、みなさんそういう集まりなのかなと。各々がレギュラーで所属しているオケがある傍らで、こうした難曲も並行して練習できるのスゴい。

チケットも丁寧に作っていただいて


プログラムの曲目解説も9ページに渡って細かく


この曲を最初に知ったのはまだ学生時代、たしかN響アワーでやってるのをなんとなく見てだったと思う。特に前半の締めくくりでもある第5楽章「星々の血の喜び」(題名がもはや中二病)に衝撃を受けた。まだそんなにオケにはハマってなくて吹奏楽っ子だった頃なので、派手派手しい金管打楽器の豪奏に目耳を奪われた。
それから間もなくチョン・ミュンフン指揮パリ・バスティーユ管弦楽団のCDを買って聴いてみたが、大半の楽章は静かめで、長いし、眠くなる…(  ³ω³ )ᐝ
曲の実体いまだつかめずだったので、今回ちゃんとそれぞれの音の居場所を把握しながら聴けたことは大きな収穫。ミューザの良席で聴けたこともこのうえない幸福でした。「星々の血の喜び」と「フィナーレ」の大音響には圧倒されました。その後、上記音源を久しぶりに聴いてみたら、全然聞こえ方違う!耳アップグレードやば!ピアノ他鍵盤楽器の演奏姿が再び目に浮かぶ。「百聞は一見にしかず」は音楽にも言えることなのですよ。特にピアノの大須賀かおりさんの頑張りは目に焼き付いてる。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 フランクフルト放送交響楽団による演奏で第5楽章「星々の血の喜び」から▼


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