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ブルーメン・フィルハーモニー 第54回定期演奏会 2024.2.4

ブルーメン・フィルハーモニー 第54回定期演奏会
於:ミューザ川崎シンフォニーホール

曲目
ベートーヴェン/序曲「コリオラン」作品62
ブルックナー/交響曲第8番 ハ短調(ハース版)

指揮:中田延亮

今年足を運ぶ最初の演奏会になります。チケット無料キャンペーンやってたので申し込ませていただきました。この日、午前は川崎でオケ練だったのでミューザの昼公演は好都合なり。

初めて聴かせていただくアマチュアオーケストラですが、コリオランの出だしからその実力は充分に伝わってきました。ミューザの助けも多少はあろうかと思いますが、弦楽器群の充実しきった音に魅了される。
音だけでなく音楽作りもとても丁寧で、メリハリの利いたコリオラン、素晴らしかった。ブルックナーの8番も期待が高まる。
そしてその高まった期待に応えて余りある圧巻のブル8演奏。
どのパートも個々にハイレベルなのですが、とにかく弦楽セクションの音色とバランスが洗練されていて、特に三楽章は美しく感動的でした。
ワーグナーチューバも良かった。ブル8三楽章でのワーグナーチューバやハープの効果は生演奏でこそ実感できます。
ラスト、四楽章のコーダの入りも鳥肌が立ちました。仲間たちと歩んできたこの大曲の旅の終わりを、大切に大切に噛みしめるかのようで(勝手に演奏者目線)、沁みました。
ブルックナーの交響曲は演奏時間も長くて確かにオッサンの説教みたいなイメージがあるかもしれませんが(最近ネットでそんな投稿を見かけた)、このような美しさと凛々しさに満ちた生演奏を耳にすれば、そんな悪い印象も拭えるのではないかと。
個人的には、これまでよりも格段にブル8を好きにさせてくれる演奏でした。ありがとうございました。開演前のロビーコンサート、モーツァルトの弦楽四重奏曲もすごく良かったです。次回以降の演奏会も都合がつくかぎり聴きに行きたい。

創立30周年ということでプログラムには団員による「思い出に残った演奏会」コメントも。

気心知れた仲間と紡ぐアンサンブル。アマチュアオーケストラでの活動って、様々な音楽体験の他に、同じ趣味に集ったいろいろな人と交流もできて、ほんと人生の宝ですな。

P.S.
最近、上手すぎるアマオケがどんどん増えてる気がする。貧乏人にとってはコスパ高アマオケ演奏会が聴けるのは嬉しいのですが、ほんとに無料で聴かせてもらったりして良いんだろうか。なんかすみません。


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