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Hvalaセルビア‐27:城塞と恐竜
紀元前からあると言われているカレメグダン公園の要塞と歴史を感じる建造物にまだ新しい恐竜のオブジェがぽつぽつと置かれている。観光客には歴史散策の場であるが、地元民にとってはここは「公園」。家族で遊びに来た時に子供が喜びそうなモノが一つや二つあってもいいだろう、という提案があったのかもしれない。
とはいえ、恐竜たちの体の一部が滑り台になっているわけでもないので、恐竜に絡みつく子供はいないし、殆どの人々が恐竜には目もくれず、壁の向こう側に見える時計台のほうへ吸い込まれるように歩いていく。
そして、壁のトンネルを通り抜けると、恐竜が生息していたらしい先カンブリア時代から一気に時代が進み「ヨーロッパの火薬庫」を思わせる鉄の塊が現れた。長く紛争をしてきた土地では、こうした武器の模型が公園にあることにも違和感が無いのだろうな等と思いながら、更に奥へ進んでいく。
続いて現れたのは遺跡。この公園でタイムトリップでもできそうだ。
そして、遺跡を過ぎると目前にドナウ川とサヴァ川を臨む要塞の壁がそびえ立っている。・・・高い。この壁を目前にして敵方は意気消沈したのではないかと思う。刀や斧を持って攻めあがったところで上から投石されれば一溜りもない。ましてや石ころでなく銃弾なら勝ち目はない。そんな無敵の駆逐艦にも見える壁も今は絶好のビューポイントになっている。
※To Be Continued「Hvalaセルビア‐28」へ続く。
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