国際恋愛って…

国際恋愛のカップルは、日本でも年々増えてきていると思います。


国際恋愛にすごく憧れを抱いている人、

国際恋愛は難しそうだし絶対無理だと思っている人…



私も憧れはなんとなくあったけど、
非現実的な気がしていて、まさか自分がフランス人と付き合う日が来るなんて思ってもみませんでした。



このnoteでは時々、私なりの国際恋愛観について話していきたいなと思っています。



現実をよく見て理想を知る


フランスに来てすぐの頃から、いや、もっと言えばフランスに行くと周りの人間に言い始めた頃からずっと、
「将来やっぱフランス人と付き合ったり結婚とか考えてんのー?」
「日本人がいい!?やっぱ、外国人!?♥」
などと、聞かれることが多かったです。

私も誰かにたまに聞くことがあるし、やっぱり国際恋愛に対して良くも悪くも興味がある人は少なくないはず。


実はフランスに住んでいても、経験の有無に関わらず『(相手は)絶対に日本人じゃなきゃ無理』、と断言する人もいますが、私は特にそういう気持ちはありませんでした。



なので最初のころは
「目青くて金髪のイケメン見つけちゃおっかな!」
なんて、適当な事言ってました。
やっぱり、日本人が国際恋愛で連想するのって、金髪のイケメン…頼りになりそうな黒人さん…目が青くて鼻が高くて……と、見た目のことが多いですよね。

日本人からのフランス人に対するイメージは、
『フランス人形』みたいな感じでしょうか。

しかしフランスに何年か住んでいると誰でも気がつく事、それは『目が青い金髪のフランス人』ってイメージするほど多く無いという事。


たまたまですが、私の同僚など身近なフランス人で金髪の男の子はいません。
目が青い子は1人いるかな。

…色んな色の髪、肌、瞳。多種多様です。
フランスもかなりの人種の坩堝。ひと口にフランス人と言えど、ルーツも様々。


なので、月日が経てば経つほど、見た目の理想はどんどんなくなっていきました。
というか、
わからなくなった、といった方が正しいかも。





しかしある頃からか、
同じような質問を投げかけられた時の自分なりの答えが定まってきました。

3つ、理想が生まれました。


① 人種に拘りは全くない。でも、何語でもいいから1つ共通言語はあったらいいな。

② だけど、生活習慣や宗教的概念にあまりにも違いがあり過ぎると、難しそう…かも!?お互いに無理のない生活を、実現しやすい方がいいかも。


③ 日本のこと大好きじゃなくてもいいから、日本に興味を持ってくれる人がいいな。


この、3つ。




誤解を招く事のないように、補足しておきます。

①に関しては正直、フランスにいればいろんな国籍(二重国籍だって普通にあるし)の方々と巡り合えるから、そこ拘ってもしょうがないけど、やっぱりコミュニケーションは取りやすい方が嬉しいなと言う意味で。どちらかが母語で話せるのが理想でした。

②は、ネガティブな意味は一切ありません。
私自身異文化にとても興味があり理解したいと思う方なのですが(大学でもそういう事学んでました)、特に宗教的概念においては、私があまりにも典型的な無宗教の日本人だから、お互いの生活を合わせる事によってどちらかが無理をしなければならなかったり、相手に失礼な事だって起こり得るんじゃないかな…という気持ちからです。



③は、実は私の中では1番大切だったのかもしれないなと、実際に国際恋愛をし始めてから感じています。
私に相手の国の料理、習慣、言語について興味があっても、向こうが私のそれに無関心だったらちょっと寂しいかな、と。私の好きな和食、好きな日本の場所、ことば、やっぱり相手にも伝えたいし、出来ればそれ良いなと思ってもらえたら嬉しいと思うから、相互に興味を持ち、理解し合いたい、そういった気持ちです。





そして現実は

フランス生活6年目にして、フランス人とお付き合いすることになりました。

目は青くない、髪も金髪ではないフランス人。

明るくて黄色がかった茶色の目に、黒髪。

日本語は全く話せなくて、英語も話すのは苦手。

パリ在住歴、まさかの私の方が3年も長い。
(パリの地理は私の方がかなり詳しい)


勝手に見た目の理想とか固定してたら、出会ってなさそうな感じの人。彼のようなルックスは私の薄っぺらい辞書には載ってなかったから。



彼は私が密かに抱いていた3つの理想を満たしていたでしょうか?



私たちの共通言語は、フランス語です。

先述したように、彼は日本語も英語もだめ。私のフランス語能力はペラペラとは程遠いけどまぁまぁ意思疎通は出来る、英語よりは得意かな、レベル。
なので、即決でフランス語でコミュニケーションする事に決まりました。

付き合いたての頃に、

「私たちってやっぱフランス語でいく感じ?」
「ぼく日本語わからんし英語も話せん。」
「…そっか。。」
「ってかこの話し合いフランス語で出来てるんやからフランス語でええやん。ぼくが日本語を0から学ぶより、君がフランス語上達させる方が100年早い。」
「…oui.」

という感じのやり取りをし、
共通言語の確認をしあったのを覚えています。

私はフランス語頑張ろう!と思っていましたが、彼の希望も念のため確認したかったんです。




宗教とかって、タブーな話題のように思えるけど、こっちではそこまでタブーじゃない気がします。「君、何教?」って同僚に聞く場面を何回か見てます。
私も彼に聞いてみました。

彼は、本人のセリフをそのまま引用すると、『一応カトリック』とのこと。一応…というのは、だからといって特に何かしてるわけじゃないよという意味だそう。フランスにはこんな感じの人も結構いるように思います。

そして私は仏教徒なのかと聞かれましたが、私も「一応」と答えました。
まぁ…彼が『一応カトリック』なら、私は『一応の一応の、その一応の×10の仏教徒』なんだけどな。




彼は日本が大好きです。

だけど、日本人の友達は私が初めてだそう。パリと違って地元コルシカ島にはアジア人がほとんどいないみたい。

実はヨーロッパ以外の国への旅行はたった一度だけ、そう、日本へ行くためにパスポートを作った彼。

フランス人の日本好きの方々に良くある、アニヲタ系ではありませんが、それなりに日本のマンガや日本のゲーム(ポケモンやマリオなど)と共に成長し、
それよりも日本の建造物や道具にとても興味があり、料理人なので和食にももちろん興味津々、
そんなわけで、兼ねてから日本に行くのが夢だったそうです。

(彼の趣向については、色々面白い話があるのでまた追々書いていけたらなと思います。)


すごく人見知りな彼が、これだけ日本に興味を持っていてくれて、フランスで会う初めての日本人女子が私で、彼が勇気を持って私に声をかけてくれたおかげで、今の私たちは在ります。

私には3つの理想があったと言いましたが、この理想を追求していたわけでは決してありません。

気付いたら、3つとも満たしていました。



…ちなみに、だからといって完璧というわけではなく、価値観の違いからケンカすることはよくあります。10000km離れた土地で生まれ育っているのに、同じ価値観で生きてるわけ、ありません。そこで相互理解の大切さを味わい、国際恋愛の面白味が増していくんです。





…と、
せっかくnoteを始めたので
自分たちを見つめ直す機会にもなればと思って
つい真面目に語ってしまいました。



国際恋愛ならではのエピソードトークもたくさんあるので、
またどんどん書いていこうと思っています。




恋愛(友情)に国境はありません。




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