生い立ち①生まれから6才まで

昭和61年7月生まれ。

1枚の写真には見たことのない4、50代の女性と16歳の母が私を抱いている様子が写っていた。そこに父の姿は無く、顔を思い出す事も出来ない。父の記憶自体は、私が年長の時に、当時7-11時営業のセブンイレブンでカエルのおもちゃを買って貰ったのが、最初で最後。空気でピョンピョンはねるやつ。

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は虫類が大嫌いな私がなぜか、カエルには肩に乗られても許せちゃうのはこのオモチャの記憶が私に唯一、父を感じさせてくれる物だからだろうか。その後一度も会う事も話す事も無く、私が34歳の時、亡くなり、借金が残っていると弁護士から連絡がきた。

父は母が妊婦の時期に、母の友達と浮気をして、母が激怒して生後数ヶ月で別れたと聞いている。16歳の若いカップルだ、あり得る話だ。

生後半年の時、母が住んでいたアパートの大家さんから、母方の祖父母に電話が入る。「赤ちゃんが泣き続けている、すぐに来てほしい」と。

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