神経系を考慮した筋コンディショニング
脚の筋肉が攣り動かせない、肉離れをしていないが伸ばすと痛い、力が入りにくなど筋のコンディション不良を経験することはないでしょうか。
筋痙攣は脱水・電解質不足・疲労など様々な要因が背景としてあるのではないかとされていますが、決定的な原因は解明されていません。
またスポーツ現場で多く遭遇する、いわゆる肉離れをしていないが伸ばすと痛い、力が入りにくいという現象を多く経験します。
これらは明らかな器質的問題がないことから、対応に困ることはないでしょうか。
今回はそれらの問題に対して、神経系にアプローチすることの可能性を示していきたいと思います。
1.筋コンディション不良
●筋痙攣
長時間の激しい運動時に筋肉が不随意で収縮し続ける状態になります。
筋痙攣の原因として、筋の収縮・弛緩に必要な水分・電解質不足によるものと、筋疲労を起こすことによる神経系の機能低下によるものと言われています。
激しい運動により、筋紡錘の過剰発火によって発揮された筋腱の張力を腱紡錘で感知し、興奮抑制する機能が低下することによって筋痙攣が起こるとされています。
そのため対処法としてストレッチ(伸張反射を起こさない程度)が有効な改善方法とされています。
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