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オーバーヘッド動作に必要な胸郭柔軟性

投球動作、アタック動作で必要な胸郭柔軟性の評価とアプローチ方法をお伝えします。

球速アップやスマッシュ動作、アタック動作能力向上において体幹回旋・側屈動作は必須動作になり、体幹回旋動作に着目し機能改善を図るケースが多く見られます。

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体幹側屈は球速の向上に貢献するとされていますが、過剰な側屈は投球障害の誘引にもなるとされているため、体幹側屈の可動性を向上させるだけでなく、胸郭の構造を考慮し回旋動作との協調を考える必要があります。

脊柱はその構造から回旋動作に側屈動作を伴うため、回旋可動域の低下は過剰な側屈動作で代償し、側屈の可動域低下は回旋可動域の低下につながります。

中・下位胸椎
屈曲位では回旋に同側側屈を伴う。
伸展位では回旋に対側側屈を伴う。

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そのため回旋・側屈の両面から評価・アプローチしていく必要があり、今回は評価・アプローチの手順に沿ってご紹介します。


1.体幹回旋時の胸郭の運動

体幹回旋動作は以下の運動で構成されており、各関節が連動することでスムーズな回旋動作が可能となります。
逆に、局所の可動性低下は体幹側屈など代償動作によって回旋軸の偏位が生じます。

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