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胸郭と肩甲骨の連動による軸回旋

回旋運動において上半身の回旋軸には胸郭と肩甲骨の連動が大きな影響を与えます。
上半身は投球動作の様に物体に力を加えるだけでなく、下半身とのバランスを保つことや、キック動作の様に下半身に力を伝達する役割があります。
そのため上半身の動きは、様々なスポーツ動作における効率的な動作の獲得に必須となります。

上肢の運動は肩甲骨を介して胸郭に伝わり、運動が連鎖します。
そのため上肢からの運動連鎖としての肩甲骨と体幹回旋運動としての胸郭の運動、それぞれが連動することで効率的な運動になると考えられます。


体幹回旋運動

体幹右回旋では上位脊椎は右側屈、下位脊椎はそれに対して対側の運動が起こることで脊椎の軸回旋が可能となります。
肩甲骨は回旋側で後傾・外旋、対側は前傾・内旋運動が起こります。

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体幹右回旋において上位肋骨は挙上、下位肋骨は拡張します。

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体幹右回旋時の運動

✔︎胸椎右回旋・右側屈
✔︎下部肋骨拡張
✔︎上部肋骨挙上
✔︎肩甲骨後傾・外旋(回旋側)

各部位が連動することでスムーズな回旋動作となります。
局所の動きの低下は他部位の過剰な動きが生じ、回旋軸が偏位することで上半身質量中心が大きく移動してしまします。

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