肋骨可動性とインナーマッスル
体幹トレーニングでは姿勢制御・運動制御が主な目的となることから、脊柱の屈伸・側屈・回旋の動きを四肢と連動させながらトレーニングを行います。
そのため、体幹トレーニングを
体幹と四肢を連動させ、その動きを制御するトレーニング
と定義しトレーニングを行います。
体幹トレーニングでは、四肢に加わる力を体幹を介して衝撃吸収・力発揮するための中継地点として、動きの中で身体を制御するための筋力が必要となります。
つまり、スクワットで高重量を持ち上げたい場合は、体幹に加わるモーメントを制御するための体幹筋が必要となるため、下肢のトレーニングだけでなく、上半身を含めた体幹トレーニングが必要となります。
逆に体幹トレーニングだけでは、パフォーマンスの飛躍的な向上は難しく、あくまでも四肢との連動の中で体幹筋を強化する必要があると考えます。
またインナーマッスルは姿勢制御として体幹の安定化をもたらしますが、よりダイナミックな運動制御にはアウターマッスルが貢献することから、両者の協調した制御が必要となります。
●インナーマッスルが機能しているとは
インナーマッスルが機能しているかどうかの指標として肋骨のアライメントを観察します。
インナーマッスルの1つである横隔膜は肋骨に起始を持ち、横隔膜の機能不全は呼吸機能を低下させ、横隔膜と筋連結する腹横筋の機能を低下させインナーマッスル全体の機能不全につながります。
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