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ヒラメ筋機能改善のための徒手療法・運動療法

足関節の安定化に重要な筋とされているヒラメ筋について、その機能と機能改善方法をご紹介していきます。

ヒラメ筋は約90%程度がタイプⅠ線維で構成されているため、姿勢保持に貢献している筋とされています。
また生理学的断面積が大きく、力発揮にも有利な筋となっています。

そのため、足関節の安定化にはヒラメ筋の機能を改善する必要があり、安定した土台を構成する上でヒラメ筋の機能改善が必要となると考えます。


1.ヒラメ筋の解剖

起始|腓骨頭から腓骨後面・脛骨内側縁
停止|アキレス腱を介して踵骨隆起

アキレス腱は腓腹筋内側頭、腓腹筋外側頭、ヒラメ筋それぞれの線維束が捻れながら癒合し、踵骨隆起に付着します。
それぞれの線維束の付着部があり、ヒラメ筋は踵骨隆起の内側に付着するとされています。(個体差あり)

ヒラメ筋の表層には腓腹筋、深層には後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋があり、これらの筋は協同して内返し作用を有するため、筋間の滑走不全は足部を構造的に安定化させる内返し作用を低下させることになります。

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2.ヒラメ筋の役割

作用|足関節底屈・回外
※ヒラメ筋の起始が腓骨側であり、停止部が踵骨内側であることから、回外作用を有する筋であるとされています。

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