肘関節の可動性改善のための徒手療法
肘関節の運動療法を行う前に、肘関節のマルアライメント・マルユースを改善する必要があります。
可動性の低下から運動軸の偏位を起こし、OKCトレーニングだけでなく、CKCトレーニングにおいて代償動作を招きます。
特にグリップしながら物を持つトレーニングや手を地面につき支える際には前腕・肘の機能は必須となります。
そのため、トレーニングを行う前に可動性の改善を図ることは運動療法の効果に影響すると考えます。
肘関節の可動性評価とともに、臨床で使用する頻度が多い徒手療法をご紹介します。
1.肘関節機能評価
肘関節伸展・前腕回外可動性を確認します。
前腕回外位で肘関節を伸展する際に、可動性低下により前腕が外反する代償や、前腕回内位で肘関節を伸展するケースが見られます。
他動での回外可動性の評価では、近位の橈骨頭の後方可動性及び、遠位の可動性を分けて評価します。
次に、肘を脇に着けた状態で前腕回内・回外を行います。
尺骨を軸に橈骨の移動することが困難な場合、橈骨側を軸に回内・回外運動が起こり、肩関節外転するケースが見られます。
筋力評価では尺側の尺側手根屈筋と・内在筋機能評価を行います。
尺側を軸にすることができないケースでは可動性の低下に加えて、尺側筋群の筋力低下も見られます。
加えて、対立動作を確認することで内在筋機能評価を行います。
尺側筋群の機能不全では、母指側の対立動作が強調されます。
2.腕尺関節外反・回内アライメント|回外可動性
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