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スクワット動作改善のための抗重力伸展運動

スクワット動作の改善には脊柱の自由度が必要となり、腰椎と胸椎が分離して動く必要があります。

スクワット動作では股関節屈曲に伴う骨盤後傾・腰椎後弯、オーバーヘッドスクワットであれば上肢挙上に伴う胸椎伸展可動性が必要となります。

下肢関節の屈曲可動性が低下していることで骨盤後傾・腰椎後弯の代償が出現し、重心位置を保つためには胸椎伸展の可動性が必要となります。
また骨盤後傾・腰椎後弯可動性が低下しているケースでは、十分な股関節屈曲可動性を得ることができません。

▶︎スクワットにおける股関節屈曲可動性についてはこちら

腰椎と分離した胸椎伸展可動性
胸椎の後弯が増強することで抗重力伸展運動による力発揮が困難となり、鉛直方向への力発揮が不十分となります。
そのため、抗重力伸展運動には骨盤を含めた股関節屈曲可動性及び、腰椎と分離した胸椎伸展可動性が必要となります。
今回は腰椎と分離した胸椎伸展可動性改善及び、付随する肩甲胸郭関節のトレーニングについてご紹介していきます。


1.抗重力伸展運動に必要な胸郭機能評価

脊柱の主な機能の1つに外力の吸収機能があります。
脊柱はS字弯曲を有することで反力を吸収し、効果的に力を分散させます。
そのため脊柱の柔軟性が低下することで、スクワット動作において姿勢を保持するために筋制御が高まり、動作の効率性が低下してしまいます。

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