筋出力改善のための脊柱コンディショニング
コンディション不良時の典型的な姿勢として、猫背姿勢(胸椎後弯)があります。
腹部を中心とした体幹前面筋の緊張が高くなり、抗重力筋である体幹後面筋の機能不全により胸椎後弯が増強し、その結果腰椎前弯が減少します。
姿勢だけでコンディション不良と判断するわけではないですが、胸椎後弯が増強することで筋出力の低下が起こる可能性があるため注意が必要となります。
筋出力を保つには脊柱の弯曲が重要となります。
脊柱には生理的弯曲(頚椎前弯・胸椎後弯・腰椎前弯)があり、弯曲があることで身体に加わる力を緩衝するとされており、弯曲が減少することで緩衝能力が低下し筋や関節に負担をかけることになります。
そのため脊柱弯曲が減少することで、力を発揮(作用)させようとした際に受ける力(反作用)を脊柱の弯曲によって緩衝することができなくなるため、筋出力が制限させることになります。
そのため身体のコンディションを保つためにも、脊柱の柔軟性や筋出力を評価することが有用となると考えます。
今回は、筋出力の維持・改善するため脊柱のコンディショニング方法をお伝えします。
1.構造的安定性と機能的安定性
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