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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
【100記事以上読み放題・2回/月投稿】 評価・動作分析・徒手療法・運動療法・アスリハ・パフォーマ…
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#足関節

足関節捻挫の運動療法・アスリハ

2023.3-2024.2 投稿予定記事 前回のnoteでは、 足関節捻挫に対する急性期の対応から、可動域改善・筋機能改善による関節機能改善についてご紹介しました。 足関節捻挫の理学療法はこちら 今回のnoteでは関節機能獲得後のスポーツ復帰までの流れをご紹介します。 足関節捻挫後の機能改善で欠かせない底屈位での筋機能や、knee-outの可動性獲得、股関節との連動性獲得まで、再発を防ぐためにもチェックポイントを確認しながらスポーツ復帰を目指しましょう。 ※受傷側|

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足関節捻挫の理学療法

2023.3-2024.2 投稿予定記事 1.足関節捻挫概要足関節捻挫はスポーツにおいて頻発する怪我であり、重症化する事が稀なことから、十分なリハビリ・トレーニングを行わずに復帰し再発するケースや、その後の不十分な対応により症状が残存しているケースが多く見られます。 病態 日本スポーツ協会では以下の様に重症度を分類しています。 慢性足関節不安定症 再受傷率の高さは、不十分な安静期間(治癒期間)による機械的不安定性の残存や不十分なリハビリによる機能的不安定性の残存により

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足関節の運動療法・アスリハ|バネ機能獲得

2023.3-2024.2 投稿予定記事 足裏にはアーチを支える筋腱があり、それらが機能することで重心が下がり過ぎることを防ぐ他、足底の筋腱が伸ばされた反動で強く推進することが可能となります。 さらに足裏によって支えられることでアキレス腱が伸ばされ、同様に伸ばされた反動で強い力発揮を可能とします。 歩行中、 重心が前方に移動することで踵が持ち上がり、体重は踵から足部前方で支える必要があります。 その際、足部の安定性が確保されていることでアキレス腱含むふくらはぎの筋肉が

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足関節の評価・徒手療法

2023.3-2024.2 投稿予定記事 足関節の評価・徒手療法メディカルフィットネスでのコンディショニングやスポーツ現場における徒手での対応で、頻回に用いる徒手療法をご紹介します。 徒手療法ではいわゆるリリーステクニックを多用します。 表層筋膜や深層筋膜、筋間、筋と他組織との滑走性を改善する目的でリリースを行います。 特にスポーツ現場においては即効性のあるアプローチが求められ、その手技を持ち合わせていることは重宝されますが、 そもそも即効性がある手技は、即効性がある部

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Calf raiseによる足部安定性の獲得

素早く動く上で、足部を固定することで地面からの反力を適切に受け、足部・足関節のバネ機能が十分に機能することが必要となります。 ジャンプ動作において、足部の剛性を高められないと着地時に下肢関節が潰れて、次の跳躍のタイミングが遅延することになります。 パフォーマンスを推定するジャンプ動作評価 足部・足関節のパフォーマンスを推定する方法として、RJ(リバウンドジャンプ)を計測します。 CMJ(カウンタームーブメントジャンプ)のような股関節を大きく屈曲させ、力発揮するジャンプ動作は

慢性足関節不安定症を防ぐためのアプローチ

足関節捻挫はスポーツ現場で頻度多く遭遇する疾患であり、再受傷率も高い疾患として知られています。 その再受傷率の高さは、不十分な安静期間(治癒期間)による機械的不安定性の残存や不十分なリハビリによる機能的不安定性の残存により、不十分な状態で早期復帰することで足関節捻挫を繰り返す原因となります。 不安定性が残存しその繰り返される状態を 慢性足関節不安定症=CAI|Chronic Ankle Instability とされています。 またCAIはMAIとFAIに分類されま

姿勢制御に必要なフットコアシステム

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足関節の可動性改善のための徒手療法

足関節の運動療法を行う前に、足関節のマルアライメント・マルユースを改善する必要があります。 足部・足関節の可動性の低下から運動軸の偏位を起こし、OKCトレーニングだけでなく、CKCトレーニングにおいて代償動作を招きます。 そのため、トレーニングを行う前に可動性の改善を図ることは運動療法の効果に影響すると考えます。 足関節の可動性評価とともに、臨床で使用する頻度が多い徒手療法をご紹介します。 1.足関節背屈|内旋可動性

足関節底屈の重要性

足関節背屈の重要性は周知の通りで、荷重し衝撃吸収する際に足関節は背屈位となり、下肢の3関節が連動し衝撃を吸収します。 背屈位での安定性は距腿関節の構造的安定が基となり、足部ウインドラス機構・トラス機構、クロスサポートメカニズムなど足部・足関節周囲軟部組織により安定化を図ります。 足関節の安定性向上させる上で上記のメカニズムに加え、ヒラメ筋(単関節筋)による遠心性の制御が重要となります。 構造的・機能的安定性の破綻は足部疾患や足関節疾患を招くため、底屈運動軸の改善を優先し

足関節インピンジメントに対する即時アプローチ

足関節を動かすと詰まって動かない そんな経験をすることは多いのではないでしょうか。 特に訴えが多い、足関節の前方でつまりを経験することが多いのではないでしょうか。 足首がハマっていないのはめて下さい!! スポーツ選手を対応しているとこんなことを頼まれることが少なくありません。 時間をかけて改善したいところですが、即時アプローチができるに越したことはありません。 そこで今回は足関節前方のつまり感である、足関節インピンジメント症候群(骨性or軟部組織性)と言われる前方組織

足関節捻挫のスポーツ復帰に向けたトレーニング

足関節捻挫後、痛みの軽減に伴い十分なトレーニングをせずにスポーツに復帰し、再発を繰り返したり、足関節を代償し他部位にストレスを加えるだけでなく、十分なパフォーマンスを発揮できなくなるケースに多く遭遇します。 今回はスポーツ復帰に向けたトレーニングを中心に足関節捻挫後に獲得したい機能と運動療法からアスリハについて解説していきます。 トレーニングの段階は以下の通り進めていきます。 連動のコントロール(制御) ①重心を動かさない運動|固定トレーニング ②支持基底面内での運動|分

長母趾屈筋を活用する

臨床で長母趾屈筋(FHL)のタイトネスにより足関節の背屈を制限するなど、問題として捉えられることが多い筋肉です。 しかし起始-停止から走行が長い筋肉であることや、蹴り出し時に母趾が伸展されることから、長母趾屈筋を活用することで大きな力を発揮できるのではないかと考えられます。 1.機能解剖走行 後脛骨筋・長腓骨筋の間を走行し、距骨後方、内果後方で骨と隣接し、屈筋支帯の下を通過、載距突起の下を走行し足底で長趾屈筋と交差、足底腱膜、母趾外転筋と隣接し、母趾末節骨に付着します。

爆発的な力発揮トレーニング❶|Calf Raise

爆発的な力発揮のための有名なメカニズムとしてSSC(Stretch-Shortening Cycle)が知られていますが、SSCを活用したトレーニングをするにあたっての段階的なトレーニング方法と評価について解説していきます。 1.SSCとはエキセントリック収縮とコンセントリック収縮の切り返しで、筋腱が急激に引き伸ばされ、一気に縮まることで大きな力発揮が可能となるメカニズムです。

足部・足関節のアライメント評価

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