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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
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#呼吸

肋骨可動性とインナーマッスル

体幹トレーニングでは姿勢制御・運動制御が主な目的となることから、脊柱の屈伸・側屈・回旋の動きを四肢と連動させながらトレーニングを行います。 そのため、体幹トレーニングを 体幹と四肢を連動させ、その動きを制御するトレーニング と定義しトレーニングを行います。 体幹トレーニングでは、四肢に加わる力を体幹を介して衝撃吸収・力発揮するための中継地点として、動きの中で身体を制御するための筋力が必要となります。 つまり、スクワットで高重量を持ち上げたい場合は、体幹に加わるモーメ

体幹機能で考慮したい胸腰筋膜と呼吸

1.胸腰筋膜の解剖脊柱起立筋は胸腰筋膜という筋膜で覆われており、頸部・胸部・腰部に分かれ、腰部はさらに前葉・中葉・後葉の三層で構成されています。 前葉|腰方形筋を包み、大腰筋に連結し、腰椎横突起の前面に付着している。 中葉|外腹斜筋・腹横筋・内腹斜筋を腰椎横突起に付着させている。 後葉|広背筋と大殿筋を連結している。 このように胸腰筋膜は体幹の前後・側面の筋群と連結しており、表層の広背筋-大殿筋の連結を有することから、体幹機能に重要な役割を果たしていると考えられます。 地

呼吸機能と体幹の関係性

呼吸機能と体幹機能の関係性について近年様々な報告がされており、体幹の安定性獲得に伴う疼痛軽減やパフォーマンスアップを目的とした呼吸トレーニングが行われています。 今回は呼吸機能と体幹の関係性についてご紹介していきます。 体幹トレーニングの目的横隔膜は腹横筋、多裂筋、骨盤底筋とともに体幹のインナーマッスルと呼ばれその安定性に寄与しているとされています。 インナーマッスルのトレーニングの代表例として、腹部を凹ませ体幹を固定することでその動きを制御するトレーニングであるドローイ