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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
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2021年9月の記事一覧

仙腸関節からの動き作り

仙腸関節は仙骨と左右の腸骨から成り立つ関節であり、重力や上半身質量中心から生じる力を左右の股関節に分散する他、床反力を仙腸関節を介して体幹に伝えることから、荷重分散や力の伝達のために重要な関節となります。 そのため、仙腸関節の機能不全は力の吸収・発揮能力を十分に機能させることができなくなることから、局所と全体の連動性を考える上でも仙腸関節の適正化は必須になると考えます。 また動作改善を図る上で、仙腸関節を評価・アプローチすることで末梢と中枢の連動性、体幹機能の改善を図るこ

姿勢制御に必要なフットコアシステム

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ヒップリフトのプログレッション

臨床場面やスポーツ現場で多用されるヒップリフトについて、OKCトレーニングにて各関節運動を改善後に、多関節を連動させるCKCトレーニングへの移行とし行われることが多いトレーニングとなります。 主に大殿筋の促通・強化として行われることが多いが、運動形態がSCKCトレーニングとなることから、接地面である足部、連動する脊柱との関係性を考えてトレーニングを行う必要があります。 ヒップリフトと筋活動ヒップリフトは体幹下肢後面筋である伸筋群の活動が主となります。 脊柱起立筋・大殿筋・

膝関節疾患におけるファンクショナルトレーニング

ファンクショナルトレーニングは、理学療法士であるGray Cookが提唱した5つの指標をもとに行うトレーニングの概念となります。 身体機能を高め、獲得したい動作に対して効率的な動作を獲得すること を目的として行われます。 効率的な動作を獲得することで、身体に負担をかけることなく、最大限の力発揮を行うことができるとされています。 今回はファンクショナルトレーニングにおける5つの指標を基に、膝関節疾患に対するトレーニングの考え方をご紹介していきます。 1.重力を利用する