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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
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2021年3月の記事一覧

膝蓋腱炎に対する評価・アプローチ

1.膝蓋腱炎とは膝関節の屈伸で起こる膝蓋腱の繰り返される伸張牽引ストレスによって、膝蓋腱付着部、滑液包、脛骨結節など周囲組織の微細損傷が生じる状態となります。 オスグッド・シュラッター病とは 脛骨粗面が力学的に脆弱とされる、10-15歳頃に発症する脛骨の骨端症となります。 不良動作や運動量の急増により大腿四頭筋のタイトネスが生じることによって、脛骨粗面への牽引力が増大して発症します。 また膝蓋腱炎は圧痛部位より以下の様に分類されます。 Blazina分類 1.大腿四頭筋

膝関節の可動性改善のための徒手療法

膝関節の運動療法を行う前に、膝関節のマルアライメント・マルユースを改善する必要があります。 可動性の低下から運動軸の偏位を起こし、OKCトレーニングだけでなく、CKCトレーニングにおいて代償動作を招きます。 そのため、トレーニングを行う前に可動性の改善を図ることは運動療法の効果に影響すると考えます。 膝関節の可動性評価とともに、臨床で使用する頻度が多い徒手療法をご紹介します。 1.下腿内旋|大腿脛骨関節内側評価|下腿内旋 軽度屈曲位で他動運動での下腿内旋、自動運動で下腿内

足関節の可動性改善のための徒手療法

足関節の運動療法を行う前に、足関節のマルアライメント・マルユースを改善する必要があります。 足部・足関節の可動性の低下から運動軸の偏位を起こし、OKCトレーニングだけでなく、CKCトレーニングにおいて代償動作を招きます。 そのため、トレーニングを行う前に可動性の改善を図ることは運動療法の効果に影響すると考えます。 足関節の可動性評価とともに、臨床で使用する頻度が多い徒手療法をご紹介します。 1.足関節背屈|内旋可動性

カッティングに必要な動的制御

アジリティトレーニングを行う上で、速く脚を動かすことやターンの角度を変化させる、環境設定に対して、身体が適切に対応できているのかを観察する必要があります。 アジリティ動作に含まれる、サイドステップやターン動作についてお伝えしてきました。 サイドステップにおける骨盤-足関節の連動性についてはこちら ターン動作における回旋動作についてはこちら カッティングについての考えを整理し、より良いトレーニングプログラムを構築していきたいと思います。 カッティング動作方向転換に伴う減