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PT×ATの思考の整理

フィットネスジムでのコンディショニング ・パーソナルトレーニング、スポーツ現場でのトレーナー活動で得られる経験から、その知識・技術をnoteに整理して行きます。日進月歩の医学の世…
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2021年1月の記事一覧

屈曲型腰痛の評価とアプローチ

1.始めに屈曲型腰痛はその名の通り、屈曲動作時に腰部に痛みが出る状態になります。 屈曲型腰痛の代表的な疾患名として、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板症が挙げられます。 体幹屈曲動作では腰椎屈曲、仙骨前傾、股関節屈曲動作で成り立つことから、それぞれの機能障害が腰部にストレスを集中させ、痛みを発生させていると考えられます。 このnoteでは屈曲型腰痛の代表的疾患の病態、機能評価、アプローチについてご紹介していきます。 2.病態腰痛椎間板ヘルニア 腰椎に屈曲ストレスが加わり続

足関節インピンジメントに対する即時アプローチ

足関節を動かすと詰まって動かない そんな経験をすることは多いのではないでしょうか。 特に訴えが多い、足関節の前方でつまりを経験することが多いのではないでしょうか。 足首がハマっていないのはめて下さい!! スポーツ選手を対応しているとこんなことを頼まれることが少なくありません。 時間をかけて改善したいところですが、即時アプローチができるに越したことはありません。 そこで今回は足関節前方のつまり感である、足関節インピンジメント症候群(骨性or軟部組織性)と言われる前方組織

Quad settingの効果を最大化させる

臨床で頻回に用いられる運動療法であるQuad settingについて、身体環境設定において、その効果を最大化するための方法を考えていきます。 まずはQuad settingの目的を整理していきます。 Quad settingの目的 ✔︎内側広筋を選択的に収縮させ膝蓋大腿関節を安定させる ✔︎大腿四頭筋の収縮・弛緩により膝関節周囲の循環改善 ✔︎大腿四頭筋の筋再教育 以上が挙げられるのではないでしょうか。 これらの目的を達成するためには、以下の機能獲得が必要となります。

回旋軸を考慮した体幹トレーニング

体幹トレーニングの目的として、 筋肉を硬くして強くする ということが前提にあると思います。 しかし、その硬く強くなった筋肉を自身で制御(コントロール)できてこそ、十分に力を発揮することができるようになります。 こちらもご参照ください。 身体を制御するには止めて耐えるための筋トレから、動かすための筋トレも必要になるのではないでしょうか。 止める筋トレから動かす筋トレを始めるにあたって、注意していきたいのは どこを動かすか が重要になります。 自身の意識下で動かす際に