マガジンのカバー画像

スポーツトレーナーに必要な知識・技術

85
医療従事者(理学療法士・柔道整復師・鍼灸師)・トレーナー向け スポーツ現場で必要な知識・技術をお届けします。
運営しているクリエイター

2019年3月の記事一覧

スクワット動作改善方法

パワーポジションとは可能な限り最小限の力で構えることを基礎とし、状況に応じて適切な姿勢になることが望ましい。最小限の力で構えるポイントとして、重心に近い股関節を求心位で構えること。 上半身(主に胸郭)、下半身(主に足関節)の可動性低下は股関節運動軸の偏位を招き、関節の求心位がとりにくい状態となる。 パワーポジション獲得の第一段階として、スクワット動作改善に向けたアプローチについて説明していきたい。 ①足関節可動性低下(回内制限を骨盤前傾で代償) 全身の運動には一部の可

パワーポジション

パワーポジションとは一般的には膝関節、股関節を軽度屈曲位で体幹を前傾したポジションとなる。 パワーポジションのメリットは静止状態からあらゆる方向へ瞬時に力発揮させスムーズに動き出すことができるとされていることから、スポーツ動作において必須の姿勢と考えられる。 しかし、その形(外から見た状態)にばかりフォーカスされ、実際に動作をする選手の内的な感覚にフォーカスされることが少なく感じる。 内的な感覚とは筋肉の収縮・弛緩状態、足圧の位置であり、それらは視覚、聴覚、筋肉の固有感