2022年のよかったことまとめ

ダイマをはさみながら雑に書きます。
よかったことといいつつ良くなかったことも書いてます。


2022年1月~2月

ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレをクリアした直後

強いて言えば辺獄零式。初週クリア+消化で8週。
『劇場版 呪術廻戦 0』を見る。
呪術廻戦の映画に感化されたのか、帰りに寄った本屋で面白そうな本を探していたところ、斜線堂有紀先生の『愛じゃないならこれは何』を表紙買いした。帰りに読んでみたら、スナック感覚で味わえるクソデカ感情地獄にドはまりしてダイマしまくったが、宣伝が下手なのでダイマできなかった。
『ミニカーだって一生推してろ』と『きみの長靴でいいです』が好き。

しばらく本を読めてなかったので、情報収集がてら斜線堂先生のTwitterと読書日記を拝見して、エルヴェ・ル・テリエの『異常(アノマリー)』を読む。SFや純文学系を読むと村上春樹っぽい下品さがあって嫌だなあと思う文章によく当たるのだが、それが異常には一切なく、美しい翻訳で上品な『異常な物語』を味わえる傑作。読んでほしい。
尚、異常のダイマの際に「上品な村上春樹」と表現したら知り合いに「下品じゃない村上春樹ってある?」と返された。無いね。

上記2冊が2022年読んでよかった本ツートップとなった。そもそもそんなに読めてないが。


2022年3月~4月

原神ガチ勢になる。綾人実装に喜んでいた形跡有。
14ではミソロジー・オブ・エオルゼアの企画に悩んでいた。
絶竜詩への意気込みが強く、やる気もまだあった。
1,2月から続く無。


2022年5月~8月

ずっと絶竜詩でスケジュールが埋まっている地獄のような日々だった。
同時に心の拠り所を求めて初めて推しVができたが、推しはじめて数カ月後に生前葬して消えた。
思うように進まない絶竜詩攻略中にこんなことが起きたので心がばらばらになった。
一方、色々あったせいでメンタルが鍛えられたのか、すぐにキレたナイフになることはなくなったので、収穫があるか無いかで言えばあるはず。あると言ってくれ。
あまりにも思い詰める前に『トップガン マーヴェリック』を観に行った。事前にAmazonで元祖トップガンを観ていったのだけれど、戦闘機好きを名乗るなら最初に観ておくべきだった。戦闘機好きにはもちろん大満足だし、元祖トップガンの作品を踏まえても完璧な続編だったと思う。偉大な原典に続編をつけることへのハードルを一気に上げてしまった作品だと思う。
絶竜詩での地獄っぷりを気遣ったのか、原神の万葉復刻で初の星5二枚抜きをした。
運のピークがここ。


2022年8月~9月

本当に申し訳ないけど一部の人との人間性が合わないので絶竜詩固定には絶対に戻らないと決めて煉獄零式の固定に入る。
同時に実家の解体手続きなどが入ってちょこちょこ実家へと帰る。
そこそこ忙しかった。
ただ終わった反動でかなり無になっていて、ひたすら空いた時間に心を埋めるように原神をしていた。
『死刑にいたる病』が同時期に映画化されており、同人サークル(砂川埠頭)の相方(水平ななめ)に「シリアルキラーのWikipediaとか読むの好きでしょ」と言われて原作を読むように強く言われたため読んだ。面白かった。Wikipediaでシリアルキラーの来歴をじっくり調べちゃう人は楽しめるのでおすすめ。サークルの相方もそう言っています。

ついでに、自分たちの原典にあたるゲーム会社から10年ぶりの新作が出たことを聞き、深夜のノリでDiscord通話しながらフルプライスで一緒に買った。
勢いで一週間くらいで進めて情緒がめちゃめちゃになっていた。何もかもを持っていかれた。記憶を消してもう一度やりたい。
このゲームの話をしたいんだけど、如何せん人を選ぶのでおすすめできない。


2022年10月

待たせたな、ここからが本編だ。
9月末、何故かちょこちょこ連絡をとって遊んでくれる、零式攻略寄りで知り合った14のフレンドさんからDiscordのDMが飛んでくる。

TRPGってご興味あったりしますか…?
偉大なるKPさん

あります。
ありました、ずっと。TRPGやりたいな、気になるな、でも入り口分からないし入り方もわからないし遊び方もわからなくて、生前葬で消えていった推しVがやってた動画(※茶瀬木高校オカルト部)、見ました。絶対楽しいやつだってわかってました。

好きそうじゃない?って推薦してたので
偉大なるGMさんによる推薦(発言は偉大なるKPさん)

どうやら昔に14の高難易度で遊んでくれてた人が、漆黒に合わせて作った14のRPPCの設定や背景のロドストを見て推薦してくださったらしい。
これに対して「(推薦してくれた方のことを)ギリギリ覚えてます!!」と返事をしていたが、ギリギリではなく普通に覚えている。でも自分がやらかしをした相手(その後何故か許容してくれて仲直りしてもらえた)なので、こっちから食いついたら良くないのでは……?みたいな予防線を張る心があった。
張るな。

それから予定を調整してもらって、まずCoCの世界観をざっくりと教えてもらった後、キャラの作り方を全部一個ずつ丁寧に教えてもらい、おすすめの職業も教えてもらって、誕生したぜ。俺の探索者が。
島田耕助、19歳。留年生(多分正しくは浪人生)の興信所職員。
こいつで初のTRPGにして初のCoCシナリオ『毒入りスープ』を回してもらって……はじまったぜ、俺のTRPGライフが……!

元々FF14内で「自分光の戦士じゃないよ。世界救ったこととかない、ただの一般冒険者です。超える力とかないです」っていうロールプレイの遊びをしていたので、「キャラクターを動かす」という遊び方自体はすぐしっくりきていたものの、探索でできることが無限にあるし、ダンジョンの最後まで走って敵を倒したらクリア、っていう明確な正解も無ければ、ダンジョン途中で戦線離脱もあり得るゲームだというのは全く想像できていなかった。

そんな感じで「まず何をしたらいいのかわからない」ド初心者を観戦しながらやんややんやしていたのが先述した偉大なるGMさんである。この人、なんか次はダブクロの世界に連れて行ってくれるらしいよ。「戦闘中にセリフ挟めるから好きそうだなって」って言われた。好きだよ。下手だけど。

一方偉大なるKPさん、困る初心者を見ながら「正解は言えないけどギリギリ教えてもいいよ」というラインを見極めて綺麗に助け舟を出してくださった。今の場面でできることが無いか悩んでると「あの辺とか調べられそうですね!」と選択肢をこっそり示唆してくれたり、考えが決まらなければ「ゆっくりで大丈夫ですよ」と全部待ってくれた。大変お世話になっています。

あまりに楽しかったので全力で楽しかった報告をしたら同人サークルの相方、水平ななめにものすごい勢いで食いつかれた。
色々事情を話し、ダメ元で偉大なるKPさんに「フレンドがCoCやりたいと言っていて…」と相談したところ快諾していただき、偉大なるGMさん、サークルの相方を含めて現在も遊んで貰う予定を立てている。

実は未だにサークルの相方がどういう遊びをしているのか知らないのだが、FF14ではまあまあ長い付き合いなので高難易度レイドでなにかあったときは大体この人に泣きついている。この全体攻撃って魔法と物理どっち? 軽減何枚必要なの? って聞くと全部教えてくれる。
趣味も合うのでちょくちょくやり取りをしつつ、14とは別でTRPGに限りなく近い遊びをしていると思っていたのだが、どうやら全然違うものらしいということしか知らない。
ここで書くことじゃないかも知れないが、ロールプレイという遊びに触れたのはFF14が初めてで、それ以前は一次創作と二次創作で遊んでいたくらいで他人と合わせて創作する経験があまり無い。14のRPコミュニティで使われている用語や振る舞いや流れってここから来ていたんだなあ、とか思うことは多々あったし、「地の文の表現がわからない」と伝えればこの人は「14なら/emをつけて、『/em は<t>を見た。』みたいな感じで書くでしょ」とわかりやすく翻訳してくれた。いや14のRPは他人と合わせて創作するものだけど。ちょっと違うかもって。

そんなこんなであっという間に10月が終わる。
一応原神でスメールが実装されたりしたが、特にやることもなかったのでわりとまだ暇だった。
ニィロウ、脅威だったな……。まだ原神に居られた。というか10月はすごく原神の布教に走っていて記事を沢山書いていたらしい。色々ありすぎて10月以前が遠い記憶に感じる。


2022年11月

急にカレンダーが黒くなる。
絶固定のスケジュール把握に書いていたカレンダーくらい黒い。
空いてる日にCoCの予定を入れてもらいつつ原神をしていたら、サークルの相方が「フタリソウサっていう探偵と助手のTRPGがあった。やりたくない? ルルブ買うから一緒にルルブ買ってやろ」と連絡してきた。
何?
「追加もあったほうが良さそうだから買った」(から買っといてもらえると遊べるよ)
流石に色々聞こうとしたものの、「だって本増やすのに抵抗無いでしょ」と言われたので黙るしかなかった。そうですね。
TRPGを始めてから、己が周囲の人の「分かり」に助けられていることを知るが、流石に買う前に相談しろ。あとちゃんと調べて。フタリソウサの追加じゃなくてフタリケイジのルルブなんだよそれは。
フタリソウサ、安心して探偵と助手でイチャイチャできる……というか、そういう軽めのシナリオでしか遊んでない可能性もあるんだけど(全部用意してもらっているので)、ずっとイチャイチャしてる。合法的にイチャイチャできる。


CoCではうっかりRPの興が乗って長時間セッションで青春をした後に3時間かけてお気持ち長文をしたためたりしていた。

原神では一年越しのタルタリヤの復刻が来ていて、一年待って推しを確保して原神をクリアした。
泣きながらスメール編完結を見送り、ナヒーダ確保までに90連のすり抜けに90連のガチャを費やし、タルタリヤでも全く同じ流れを繰り返した。
運の流れが終わっていくのを眺めていることしか出来なかった。
冬極の白星だけは気合ですり抜けずギリギリ確保した。もう絶対に武器ガチャは引かない。

タルタリヤ復刻の傍ら、今はあんまり元気がないから……と後でゆっくり観るつもりだった『すずめの戸締まり』を勢いで観に行ってボロボロの情緒で帰ってきて勢いでnoteを書いていた。結局すずめの戸締まりは4回観た。
勢いついでにCoC6のルルブも買って背負って帰ってきた。


2022年12月

カレンダーが黒い。斜線堂先生のクソデカ感情短編集の新刊があるのに読めていない。


黒い文字の上に調子に乗ったかのようなパステルカラーのシールが貼られている。零式攻略時に使えるかと思って買った円形のシール。終わった今見ると、全然パステルな気分にはならないし、なれない。
ダブクロのキャラクリでうまい具合に中二成分が出てこないことに悩みつつ、我々は――我々である。サークルの相方の水平ななめとTRPGで遊んでいる様子を見かけた14のフレンドさんが、
「こいつら普段からクソデカ感情で遊んでるし、なんかTRPG始めてるし、一緒に地獄に突っ込んだら面白いかもしれん」
と思ったらしく、都市伝説課、やらない?というありがたいお誘いを受ける。断る理由がないし、嬉しくて大手を振ってお願いした。
こうしてCoCシナリオ、『ようこそ!迷冥市役所都市伝説課へ!が始まった。
TRPG沼への招き手、偉大なるKPさんが色々好きそうなものを回してくださるので、自分で調べなくていいかな~とか人の優しさにあぐらをかいていた結果、それがどれほどのクソデカ感情なのか、そもそもクソデカ感情で有名なシナリオであることも、微塵も理解していなかった。ネタバレに一切触れたくないし匂わせも嫌だから結果オーライかもしれないが。
「もしかしてCoCでずっと引きずられてるシナリオが沢山あるってことは、これからそういうクソデカ感情シナリオで遊べる可能性がある…ってコト?!」
とちいかわになったのもこの頃である。
11月に回してもらったシナリオで気づいておけ。
一応サークルの相方が『○○ってシナリオ、周囲のTRPGプレイヤーがずっと引きずってる』といくつかの有名シナリオを教えてもらってはいたが、自分でシナリオを調べるとか、ましてや自分でココフォリアを作るとは思ってはいなかった。
まあ基本的に今までのシナリオは1日でさっくり終わる感じで遊んでもらっていて、寝る前にお気持ち長文をしたためて、翌朝目を覚ましたら「いい思い出、だったな……」という形でわりと落ち着いていた部分もあるとは思うが。

合間に、FF14のオーケストラコンサートに連れて行ってもらった。14のオフラインイベント系で自分でチケットを取れた試しがないので、過去のファンフェスもオケコンも全てフレンドのチケットに甘えている。本当にいつもありがとう。べしゃべしゃに泣いた。
ついでにこの丁度一週間前、右耳だけ異様な耳鳴りが8時間以上続いていたので#7119に連絡し、緊急性はないけど耳鼻科には行ってね、と言われ、翌日も耳鳴りが続くので医者に行く。
耳鳴りがしていたのは聴力の低下に由来するもので、典型的な低音域の聞こえなさがオージオグラムにあらわれていた。人間の耳って左右両方で同じくらいの聞こえじゃないと違和感が出るらしい。考えてみればそれはそう。
片耳の閉塞感、聴力低下、耳鳴りで蝸牛型メニエールの疑いとして『一番まずい薬』とGoogle検索をすると出てくる薬を飲む苦行が発生した。
先生と薬剤師さんに「美味しくないんだけど……」って出されつつも、「葛根湯好きなんですけど近い感じじゃないですか?」みたいな軽いノリで居た。
30ml×3食×1週間分の液体が出された。ちゅーるみたいな外見しやがって……と持ち帰って最初に飲んだときに理解した。先生と薬剤師さんが「葛根湯とはちょっと比べ物にならないかも」という苦笑を浮かべていた、という事実を。
脳天に突き抜ける苦味と酸味。おおよそ人間の飲むものではないと心の底から思ったし、反射で接種できなくなるしで、飲めないので水で割って割って割って割って、割りまくって1リットル以上の水を飲んだりしていたし、まずさをナメてたのを悔いてオレンジジュースを買いに走ったりしていたが、3日後くらいには何故か慣れて原液でいけていた。人体の慣れって恐ろしいなと実感した。1週間分が終わる頃には「イソバイド、最早味わい深いな」と思う程度にはなっていた。
人生で一度は味わっておくべきクソマズ薬だと思う。味わう機会は無い方が良いが。
現状だと4,5日目でかなり症状が落ち着いて、5日後の聴力検査も抜群に良くなっており、一週間の薬を全部飲みきってから二週間弱経過した今、時々怪しい耳鳴りが聞こえることはあるが、低音域がこもって高音が鳴り響く特有の耳鳴りが継続して出てくることはない。
6~8割は一過性のもので再発はないとか、早期治療で大丈夫と書かれつつ、「症状が出たら薬飲んで付き合っていくものだもんね」みたいなふうに扱われもしているのでわからない。
心あたりがあるとすれば水分摂取量が減り、運動量も減ったのと環境の変化もあるので、まめな水分摂取と適度な運動は必要だな……と身をもって学んだ形となった。
一応言うと、都市伝説課のプレッシャーとかでは一切ない。

セッション中の詳細な悲鳴はふせったーに都度吐き出していたので省くが……最初はあいつもなんか言ってた。どうなっちゃうの~?! 怖いね~!! とか言いながらジェットコースターの列に並んで前の人の悲鳴を聞きながら浮かれているような状態だった。

都市伝説課が、始まるまでは。

1~3日くらいは多分、まだそこそこ大丈夫だった。
4日目に覚悟が足りないのを知った。
5日目にはどうにもできなくなっていた。
6日間の全日程を終えてそこに残っていたのは、PLという存在そのものが一つの感情に呑まれて何も言えなくなっている二人の感情人間だった。
初めて味わう秘匿HOの味と、急に飛んでくる秘匿と、明かされていく内容と、相手HOとのやり取りで情緒が壊れただけの人間だ。
詳しくは語らないし、用語も合っているかは未だにわからないのだが。
先述した通り、自分で面白そうなシナリオを調べもしないし、ココフォリアの作り方も知らなかった。そもそも操作方法が怪しくて部屋の背景にキャラの立ち絵を入れたこともあったし、表情を変えるのもちょいちょいミスっていた。
都市伝説課はそんな人間を変えてしまった。
とんでもない目に遭った探索者PCと、とんでもないシナリオを通ってしまったPLの両方の心を何とかするために、初めて己で心が救われるであろうシナリオを探し、初めてココフォリアで卓を作り、初めて自分でKPをした。
それが2022年の卓納めとなり、2022年9月以前の記憶を遠くしてしまった出来事のまとめをここに記している。
一応、心はなんとかなったので。

なんとかなったとはいえ、情緒がめちゃめちゃになってはいるので、都市伝説課を回してくださったKP様が用意された自分だけの暴れていいDiscordチャンネルに日夜怪文書を投稿しまくった。KPは通知切ってるし見てないよって注意書きがあったから好きなだけ投げた。通知いってないみたいだし。これは実は見られていますよのフリです。
後日HO1PL側のチャンネルが公開されてお互いに見れるようになってからTwitterでエアリプをするノリで書いたりする。
「落ち着くまで叫んでいいからね」とは言われたがいい加減にしておいたほうがいいんじゃないのか?
あとたぶん落ち着かないですね。だめです。
これから一生都市伝説課HO2の十字架を背負って生きて行くんだなあと思っている。
そして改めてここで誓っておくべきだとも思った。
一生分ゴネた。PLのゴネによりこの先遊んでもらえなくなってもしょうがないくらいゴネた。これから先、どれだけ運が悪くなっても構わないし、未来で何も得られなくなってもいいし、以降のシナリオの出目が悪くてロストしようが何しようが絶対に結果をそのまま受け入れる。そのくらいの覚悟を持ってゴネた。
よって、誓います。これから先、どんな出目に遭おうとも受け入れ、ゴネないことを。


手持ちでなんとなかる場合はゴネるかもしれませんが、無茶なゴネは絶対にしません。
KPさんには大変なご迷惑をおかけした自覚があります。また遅レスにお付き合いいただき、ダメそうな二人を見て「休憩しようか?」と調整していただき、また6日間+1時間オーバーという長丁場お付き合いいただき、また都市伝説課どう?とお声がけいただき本当にありがとうございました。本当に本当に嬉しかったです。日々シナリオの良さを噛み締めています。
ボロボロに見えますが心の底から嬉しいです。
たぶん、都市伝説課やらない?とお声がけいただかなければ自分で卓をたてるとかKPをやるとか絶対にしなかったので。
KPさんの発言集(主に困らせたシーン)みたいなの作りたい。
どうしても都市伝説課まわりのことは、HO1PLとKPさんだけが知っててくれればいいかな、と思ってしまって、HO2PL側からの情報がふんわりしてしまっているきらいがあるのは自覚してます。
たぶん、これからの人生の中で二度と味わうことのできない貴重な体験だからこそ、自分の中で大事に抱えているのかな、というのが今のところ。
ついったとかでも度々言ってますが、本当に貴重な体験、ありがとうございました。

余談だが、都市伝説課に行く前に予習として、都市伝説や実話怪談系を描く『裏世界ピクニック』を読み始める。アニメ化されたときに「女子大生同士のクソデカ感情百合SFか~最近流行ってるな~」と思って原作を買っていた。
アニメを観た後に原作を読んだ形になるのだが、アニメはちょっと、個人的にあまり……ホラーをコミカルにされてしまったのでちょっと惜しいなあという気持ちがありつつ、でも裏世界の表現とか難しいよなとも思うし、空魚と鳥子の感情の矢印の片鱗を感じられるのでアニメは導入には向いていると思う。原作小説は空魚の一人称視点で進み、アニメよりも描写がしっとりとしていてほのかな薄暗さを常にまとっている。
語り手である空魚は陰キャのオタクとしてひっそり生きていて、自己肯定感が非常に低く、自信がなく、自分を卑下しがちな黒髪黒縁眼鏡の地味な女子大生。一方の鳥子は、金髪で美人でおしゃれで裏世界について色々知っていて明るくて活発で社交的。一人で死にかけていた空魚の手を取って、失踪した自分の憧れの人を探してほしい、と持ちかけるのだ。
流れで話を聞いてしまってから空魚は知る。失踪した人は、鳥子の元家庭教師で憧れの女性、冴月。彼女は長い黒髪に黒縁眼鏡をしており、色々知っている鳥子の知識は彼女から受け継いだものだった――みたいなことが平然と描写されている。その上、協力者として出てくる小桜も失踪した冴月の影を追っている。空魚は裏世界に行きたがる鳥子に、冴月だけを追うのではなく自分を選んでほしいと、そういう感情を抱きはじめ――みたいな感じで続いていく。SFとホラーを下地にしたクソデカ感情祭りである。
最近本が読めないことに悩んでいたのだが、裏世界ピクニックの描写や温度感はなんだか不思議と心地が良い……と漠然と思っていたのだが、これは当然だった。
著者の宮澤伊織先生、TRPGのリプレイとか世界設定とか書かれてるし。何なら冒険企画局所属らしいし。冒険企画局から出てるのがフタリソウサだし。TRPGの空気どころではなく、TRPGの空気そのものを作っている方だった。なんだか不思議と心地が良い……ではないんだよ。TRPG回してもらいながら読むならきっとこれ以上にない作品なんじゃないかと思う。
加えて、怪談や怖い話に対しての新しい独自解釈的なものが含まれているように感じて、くねくねハンティングでは「認識してしまえば発狂する」が「認識を捉えれば抗える」として戦ったり、1巻終わり際に「認知の歪みがあって、それに人間の脳の脆弱性が突かれて『怖い』と感じる」と論じられていたりする。怖かったり、怪談を生み出すのは、怪談そのものではなく脳の認知の分野であり、認識を通じて超常現象は姿を表すのではないか、と。この考え方、ホラーを読まないので界隈でメジャーなのかはわからんが、すごく好きだなあと思って付箋を貼った。
というわけで見方によっては空魚というPCのリプレイを見るような形の裏世界ピクニック、実話怪談としてネットロアの都市伝説系を扱っていてみんな大好きくねくねとか巨頭オとか八尺様とか知ってるやつが出てきて身近に感じやすくて面白いので読んでほしい。
個人的な話をすると、都市伝説課行く前に読んでて良かったかも、と思っている。続きを読むために時間を作らねばならない。



2023年

どうやら来年以降も既にカレンダーに黒い文字がある。
1月末からは絶オメガが始まる。終わったら恐らくすぐにパンデモ零式最終章が来る。絶でほとんど卓に行けないだろうことを察した瞬間に絶へのモチベがだだ下がりしたし、TRPGできなくなりそうだから絶ちょっと悩んでて…みたいな話もした。というか絶竜詩が大変だったのでモチベはだいぶ低かった。ただオメガ戦は思い入れもあるし、パンデモ最終章でキリもいいし、ミソロジー・オブ・エオルゼアも決着つくし、これで死んでも悔いはないな、と思えるようなタイミングが続く気がする。
長らく連絡を取っていなかったフレンドさんともまた話す機会も、TRPGによってもたらされた。
趣味に没頭すれば生活がおろそかになるとか、人付き合いが雑になるとか、キャラ作っただけでちょっとクリエイトした気分になるとか言われてることは知ってるけど、流れだけ見れば14にのめり込んで零式やって、自キャラの背景で遊んで、誰かと何かあったりなかったりと、やってきてることって変わらないので。

大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。


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