やま

アマチュアオーケストラでクラリネットを吹いています。マンドリンは心の故郷。ギターは永遠…

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アマチュアオーケストラでクラリネットを吹いています。マンドリンは心の故郷。ギターは永遠の憧れ。4コママンガ・絵・文章を書いたりします。地域情報誌に音楽をテーマにしたコラムを連載していました。https://odaym.web.fc2.com/index.html

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  • のほほん音楽閑話

  • マンドリン4コマ漫画【トレモ朗とアルペジ夫】

    複弦の狂った調弦が泣いてるように聞こえる、そんな魔法にかかるアンコール。トレモロ、大好き。

最近の記事

【のほほん音楽閑話Vol.11】弦の気持ちがわかる管

 アマチュアオーケストラではクラリネットを吹いていますが、マンドリンオーケストラでは1stマンドリンを弾きつつ賛助の方の演奏する管楽器を聴いています。節操なく2つの楽器をやってるお陰で、弦楽器を弾いてるときに管楽器に寄せる過剰な期待は身に覚えがあり、逆に管楽器側としては「そりゃ無理ゲーだわ」という現実に心が引き裂かれます。  弦楽器から見る管楽器のソロは、優雅にして大胆不敵。座席が遠いので緊張して指がぷるぷる震えてるのは見えないし、そもそも蚤の心臓がソロを吹くとは信じません

    • 【のほほん音楽閑話Vol.10】ダンスも音楽も生き様?

       最近、社交ダンスを始めました。適度な運動で健康的、と浅はかな期待を抱いてのことでしたが、想像以上の難しさ。ステップが覚えられず脚がもつれる(なんせ脚が長いので……わっ、石を投げないでください)。回転方向を間違えて一人だけ逆を向き、ツッコミのないボケのごとき恥ずかしさ。しまいには「スロースロークイッククイックって本当に4拍子?」と疑う始末。最高の脳トレです。  「社交ダンスを習っている」と言うと、周りの反応は大きく2つに分かれます。ひとつは「いいなあ。自分もやってみようと思

      • 【のほほん音楽閑話Vol.9】私の交響譚詩

         伊福部昭『交響譚詩』には、管楽器のソロがふんだんにちりばめられています。私のようなへなちょこには百年早いのは承知ではございますが、待ちに待った邦人作曲家の曲。分不相応にもやらせていただきました。  人気のある曲なので、You-Tubeにもいろいろな楽団の演奏がアップされています。各種聴き比べてみて愕然。クラリネットのソロは、「譜面上の音符の長さをガン無視!?」というパターンをはじめ、個性あふれる演奏ばかり。もしかして小さ~い字で「好きにやってヨシ」という指示が書かれている

        • 【のほほん音楽閑話Vol.8】おそれながら申し上げます

           アマチュアオーケストラに在籍して27年。おこがましくも名曲を演奏する機会をいただき大変光栄であります。しかし、絶望で心が折れそうなことも。おそれながら、大作曲家先生に「そりゃないわ~」と申し上げます。  ベートーヴェン先生。曲の第一印象で「怒涛のタンギングや無理ゲーな連符はなさそう」と安心したら大間違い。張り詰めた集中力が必要でべらぼうに疲れます。悠久の時を超え、演奏者に降りかかる「気を抜いたら殺す!」という呪い(?)。音楽室に飾ってあった威圧感満点の肖像画がちらつきます

        【のほほん音楽閑話Vol.11】弦の気持ちがわかる管

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        記事

          【のほほん音楽閑話Vol.7】めざせ!通りすがりの変態

           ソロである。裸のソロである。勢いでごまかせないムーディなソロである。正気で吹いたら恥ずかしくて死にそうなソロである。  いきなり失礼しました。アマチュアオーケストラでクラリネットを吹いているのですが、ある曲のソロが、思った以上にソロだった件です。とにかく、気後れしている暇はない。唯一の主旋律が自分の譜面だけにある。躊躇するなどもってのほか、這ってでも吹くべし。苦慮の末、別の人格になりきる方法に賭けました。曲の第一印象は「カッコイイものてんこ盛り、戦国時代大河ドラマ」。迷わ

          【のほほん音楽閑話Vol.7】めざせ!通りすがりの変態

          【のほほん音楽閑話Vol.6】愛は地球を救う

           オーケストラにおいて、管楽器にソロはつきもの。楽器1本で主旋律を朗々と奏でる見せ場です。「私が帝王だ。わはははは!」と堂々と気持ちよく演奏する人もいます。吹いて満足♪聴いて安心♥なパターンです。  しかし、私のような小心者は悩みます。憧れの曲が選曲会議で決まった。これを逃したら、二度とチャンスはないかもしれない。ならばぜひ吹いてみたい。ええっ、ソロがある! ソロが欲しいわけじゃないんだよな……第一、ヘタレな自分に務まるだろうか? でも千載一遇の好機だし…。嗚呼、我こそは令

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          【のほほん音楽閑話Vol.5】本と 楽器と それから私

           アマチュアオーケストラは、仕事を持ちながら音楽を嗜む人の集まり。本業ではない楽器練習に割ける時間は限られるはずなのに、周りはべらぼうに上手な人ばかり。練習すれどうまくならざりぢっと手を見る。同じ人類なのに何故? 往年の疑問にひとつの答えを見つけました。  きっかけは、地域情報誌にコラムを書く機会をいただいたこと。楽器をペンに持ち替えるだけで、なんということでしょう。演奏では残念なポンコツが、文章にすると楽しみに読んでもらえる連載に大変身。脳内では劇的ビフォーアフターのBG

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          【のほほん音楽閑話Vol.4】独断!木管楽器知名度番付

           私が笛の類をやっていることを覚えていてくれる友人は多いのですが、よくフルートと間違えられます。フルートは銀色で横笛、クラリネットは黒い縦笛。そもそも色も構え方も全く違うのに混同されるのは、「オーケストラの笛と言えばフルートかクラリネットだよね、どっちか言っときゃ50%の確率で当たる!」というおおらかさによるのでしょうか。そのたびにクラリネットですと申し上げるのですが、たいてい次も50%の確率でハズレます。  オーケストラの木管楽器にはオーボエやファゴットもあります。色や形

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          【のほほん音楽閑話Vol.3】無類の存在感?孤高のSAX

           現在、アマチュアオーケストラでクラリネットを吹いている私ですが、高校の吹奏楽部に入部した当初はサックス希望でした。ご縁がありクラリネットになりましたが、タツノオトシゴのような愛らしいフォルム・セクシーな音色・花形としての風格……サックスは今も憧れの楽器です。  見た目が全く異なるクラリネットとサックスですが、実はともに木管楽器。クラリネットは一目瞭然で木なので、木管楽器であることを疑われることはありません。しかしサックスは真鍮という金属でできています。何ひとつとして木じゃ

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          【のほほん音楽閑話Vol.2】STOP!間違い探し

           所属するアマチュアオーケストラで、数年前から演奏会チラシを作成しています。背景写真を選んだりイラストを考えるのは楽しい作業です。  全体のイメージは季節感や演奏曲に合わせます。春には可憐な桜や、艶やかな薔薇。重厚な曲がメインなら、緻密に組まれた石畳の風景を。記念演奏会はゴージャスなステンドグラス。  コロナ対策をしつつの演奏会では、元気が出るオレンジ色をベースに、作曲家の似顔絵を配し、ワクワクするひとときを願いました。不敵な笑みを浮かべるベートーヴェン先生、ぺろりと舌を

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          【トレモ朗とアルペジ夫#7】ローネを知ろう

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          【トレモ朗とアルペジ夫#6】横内の花子 その2

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          【トレモ朗とアルペジ夫#5】横内の花子 その1

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          【トレモ朗とアルペジ夫#4】マンドリンを知ろう その4

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          【トレモ朗とアルペジ夫#3】マンドリンを知ろう その3

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          【トレモ朗とアルペジ夫#2】マンドリンを知ろう その2

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