Obsidian で TaskChute(タスクシュート)みたいなことをするためのプラグインを作った
Obsidian で TaskChute の考え方に基づいたタスク管理を実現するプラグイン「Dynamic Timetable」を作りました．この記事では，プラグインの背景，概要，およびこれを使用したタスク管理方法について軽く説明します．
💡TaskChute について
タスクには，やる時間が決まっているタスクといつやってもいいタスクの2種類があるかと思います．一般的なタスク管理ツールは，この2種類のタスクをうまく管理する仕組みが欠けていることが多いです．予定が変更されると，すべてのタスクの開始・終了予定時刻を調整する必要があり，手間がかかります．また，いつでも実行できるタスクは，予定に組み込むのが難しいです．
TaskChute では，各タスクの見積時間を設定し，それをもとに開始・終了予定時刻を算出することで，この問題を解決します．TaskChute の最大の特徴は，すべてのタスクに見積時間を設定することで，すべてのタスクの終了予定時刻を把握できる点です．これにより，柔軟性を持ったタスク管理が可能になります．
TaskChute ができる代表的なツールとして，以下のようなものがあります．
🤔なぜ Obsidian でタスク管理なのか
既存の TaskChute ツールを使えばいいじゃないかと思うかもしれませんが，これらは手軽さや柔軟性といった点に少し難があると感じました．そこで，Obsidian を使ったテキストベースのタスク管理に着目しました．
テキストベースのタスク管理であれば，タスクに関する情報や簡単なメモなどを，好きな場所や形式で自由に記述することができます．また，行動ベースでノートを取ることができるため，そのタスクについてメモを取りながら作業することができます．一般的なタスク管理ツールには，ノートを取るなどの記録を残すための機能があるものがありますが，ノート主体のツールにタスク管理機能を追加する方が、タスク管理主体のツールにノート機能を追加するよりも、より自然で効率的なタスク管理ができると考えています．
Obsidian は私が使い慣れているマークダウンエディタであり，プラグインによる自由度の高さが魅力です．しかし，TaskChuteができそうなプラグインが見当たらなかったので自分で作ることにしました．
📌Dynamic Timetable の概要
このプラグインは，指定したノートに書かれたタスクからタイムテーブルを動的に作成します．
作成されるタイムテーブルを見ながらタスクを処理していくというよりも，作成されるタイムテーブルを参考にタスクを並べ替えるという使い方をを想定して作られています．なるべく自由度を損なわないように，タスクの記法さえ守ればよく，空いてるスペースに自由にメモとかを書けるような設計にしました．詳しい使い方は README を参照してください．
⏰時間の計測や記録・分析について
Dynamic Timetable には時間の計測や実行したタスクの記録・分析をする機能はなく，現時点では今後実装する予定はありません．そのため，これらの機能も使用したい場合は，ショートカットapp等を使って他のタイマーアプリなどと連携したり，Obsidianのプラグインを探す・作るのが良いかと思います．
私の場合，session + ショートカットapp (+ Shortcut Launcher Plugin + Advanced URI Plugin) を使ってうまくやっています．個人的には，sessionじゃなくても，複数の端末でタイマーの同期ができて，終了予定時刻に通知が来る(何度も通知してくれるとベター)タイマー機能があるならなんでもいいと思ってます．なんかもっといい方法があれば教えてほしいです🙏
07/17追記
時間を計測する機能を追加しました．一番上のタスクの見積もり時間に基づいてプログレスバーを表示します．終了予定時刻になるとObsidian内で通知します．
🎉おわりに
ここまで読んでいただきありがとうございました．Obsidian も TaskChute も，とても素晴らしいツールなので，もし初めて知った方がいらっしゃいましたら，ぜひ試してみてください．さらに、私が作ったプラグイン「Dynamic Timetable」をお使いいただけると，大変嬉しいです．感想・提案・要望・指摘など、お気軽にお寄せください．
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