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「けい」2023年振り返りと来年の活動。

初めまして。
関東で役者をしています、
地域密着型一人演劇ユニット『赤キノコ山と蒸したお酢』代表、
創作広場「けい」作家部・俳優部のオガワジョージです。


今回は、今までの活動を振り返りながら2024年度の活動についてまとめていきます。



このnoteマガジンはブランディングの一つとして、地域に向けての活動記録を公開し、経験を共有することを目的に行っています。地域への表現活動に関心のあるクリエイターさんに見ていただけたら嬉しいです。



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今までの活動

2019年に地域密着型演劇ユニット『赤キノコ山と蒸したお酢』活動開始。
2020年から"create model けい"という活動方針にそって、
演劇を開く「継」「稽」「憩」の3つの活動をしてきました。

2023年度は演劇を内外に開いていくだけでなく、色んな表現分野のクリエイターが互いに情報を届け合い、つながりあうようなコミュニティとして創作広場「けい」をつくると決めました。
現在は創作広場「けい」の試運転としてさまざまな企画・ワークショップを制作しています。


※創作広場「けい」のイメージ図

色んな分野のコミュニティがあり、


そのいくつものコミュニティが重なっている場のイメージです。


それぞれの垣根を超えながら情報を発信し、
つながり、
共同しながらコミュニティ内外に向けて活動できるような場を目指します。


2024年の3月に、実際に創作広場をつくってみる予定です。
こんなことをやりたいな…という企画整理書を載せましたが、
打ち合わせも重ねて具体的な内容も変化しそうです。



2024年の1月~3月は創作広場の制作を行います。
このnoteでは4月以降の活動について、ざっくりとまとめていきます。



2024年4月以降の活動について

2023年に行ってきた活動をそれぞれ本格化させつつ、
毎月企画・ワークショップ・パフォーマンスを行えたらと考えています。
月ごとのカレンダーを作成して、
いつどこでどんな企画を行っているかをお知らせします。
今後のためにもgoogleカレンダーを使い慣れておきたいです。



「継」

オガワジョージの活動やユニットの活動の記録・共有をして、次の世代に経験を引き継ぐ活動。

現在「継」マガジンにあるnoteは35本。

・月間、年間レポート
・「けい」の活動方針に関するnote
・コラボ企画、パフォーマンスに関する具体的なレポート

などなど。
時系列順に入っている「継」マガジンはそのまま残して変遷を楽しんでもらいつつ、読者の方々の欲しい情報が見つかりやすいように…

・月間、年間レポートからざっくりと情報を知るためのマガジン
・『赤キノコ山と蒸したお酢』、創作広場「けい」運営についてのマガジン
・地域に向けた活動、開く活動についてのマガジン

に分類していきたいと思います。
また、2022年度に世田谷区経堂で行った地域密着型展示会「人間賛歌」の記録冊子を作ったように、2023年度の記録冊子もZINEのような形で作ります。
各企画会場にて無料配布できるようにしたいです。



「稽」

オガワジョージがその他のクリエイターと共同・企画して、ワークショップ・小規模公演・イベントを行い、体験を提供する活動。

現在行っている「稽」の活動は以下の4つ。


・コラボパフォーマンス企画

2023年4月 行きかう記憶 The Sand Falling To The Sky
2023年10月 音色、ひかる


・俳優×写真家 創作WS 「Flash.」

2020年12月 vol.0
2021年1月 vol.1
2021年4月 vol.2


・俳優×参加者 創作WS 音と身体で遊ぶ会

2023年6月 vol.1
2023年11月 vol.2
2023年12月 vol.3
2023年12月 vol.4


・俳優×哲学者 創作WS サロンことの葉

2023年9月 プレ第1回
2023年11月 プレ第2回


これらの企画をさまざまな土地で継続的に開きながら、
リピーターと新規のお客様を増やしていけたらと考えています。
それと同時に「憩」でつくるコミュニティと結びつけることで…

「稽」での体験を入口に「憩」のコミュニティへ、
「憩」でのコミュニティのつながりを入口に「稽」の体験へ、

うまく循環できるようにしたいです。

その他の表現分野の創作WSができたらより良いですね。



「憩」

地域の場所に、
そこに住んでいる人⇔クリエイター⇔訪れる人、
子ども⇔若・中年層(オガワを含むクリエイター)⇔高年層、
の演劇的な交流の場をつくる活動。

現在行っている「憩」の活動は2つ。


・演劇未経験、初心者向けオンライン本読み会「わかば本読み会」

2023年8月~開催


・カフェ「アトリエ憩」

2023年5月 vol.1


(・地域密着型展示会「人間賛歌」)

2022年4月~10月 vol.3 in経堂
次回は開催未定です。



これらの活動をいくつかのお店やスタジオで固定化して行えたらなと考えています。それらの場所がある”地域”に根ざすような、愛されるホームのようなコミュニティをつくりあげていきたいです。

わかば本読み会は…

・対面で本を読んでみる体験
・一緒に劇場に行ってみるツアー観劇体験
・経験者からのワークショップ体験

も視野に入れて活動したいです。

カフェ「アトリエ憩」は…

・甘味処「憩」(おかしパーティー)
・季節もの企画(お花見など)
・ポップアップカフェ、クリエイター交流会

のようなラインナップにできたら良いなぁと想像しています。



プロデュース企画をしたい。

2023年は本当にさまざまな方々とつながり、場と関わってきました。
そういったご縁を活かし、さらに強く深い関係を築くために、

プロデューサーとなってプロデュース企画を打ちたいです!

プロデュース企画といっても大規模にするわけではなく、
小規模に誰かにお仕事を依頼するイメージです。

今まで「演劇を開く」ためにさまざまな場をつくってきました。
場を制作・運営し、維持する楽しさや大変さを味わえました。
今後は自分が制作にしっかり携わるのではなく、
企画の大枠をつくって内側を色んな方々に固めてもらうような企画ができたら良いなぁと空想しています。

・「稽」「憩」ワークショップの依頼
・「稽」ショーケース的なパフォーマンスイベント
・短編の映像作品の制作

運営面や予算面を考えていけるようにレベルアップしたいなと思います。



2023年振り返り

2023年は昨年と比べてより変化の大きい年でした。

2月に正社員となり、将来やりたい活動やつくりたい場を見据えて仕事と演劇の両立を目指した年。

自分や周りと「向き合う」ことが愛することと気づいた年。
そこから「受け入れる」と「支える」ことも愛することだと気づけた年。

メンタルの浮き沈みに苦しみながら精一杯進んできた自信と、
この手足で精一杯積み重ねてきた自負が芽生えたような年。

本当に本当に、周りの人に恵まれているなと感じます。
絶対一人ではここまで来ることはできず、
さまざまな大切なことに気づくこともできませんでした。

たくさんの人と出会い、つながり、関係性を深めてきました。
遠くなった人もいます。
抽象的なことでしかまとめられないくらい、たくさんの大切な時間を過ごしました。
今年からプライベートでも写真をたくさん撮るようにしています。
少しでも誰かと過ごした時間がどんな時間だったのかをその人と共有して、振り返られるように。勝手に送りつけて楽しんでいます。

一緒に笑ったり泣いたり、悩んだりしてくれる人がたくさんそばにいてくれること。本当に本当に幸せです。

10月30日。
予定が急遽キャンセルになって休みになった日。
「あれ、何のために過ごせばいいんだろう」と、
休んでこなくて何をしたらいいか分からなかった日でした。
その日は気になっていたキリエの歌という映画を観ました。
とても素晴らしくて、重なる部分が大きくて、生き様を見せられたようで、
「今死んだらものすごく後悔がある」と感じた日でした。

今でも、今死んだら後悔があります。
伝えられていない言葉や、心の奥底に抑え込まれている言葉があります。
その言葉たちを昇華するように、これからの誰かとの瞬間を一つひとつ大切に見逃さず、分かち合って生きていきます。
大げさではなく、僕の「生き方」が定まった一年でした。

これからもよろしくお願いいたします!!
ここまで読んでくださりありがとうございました!!




余談ですが、
2023年12月31日の今日、両親に電話をしました。
姉の家族や兄が帰省していると思いきや誰もいないとのこと。
いつもエネルギッシュで心配性でこちらの言葉に被せてくる母親が、
ものすごく静かで、ゆっくりと「寂しいよー」と言っていました。
父親とも話し、久々の2人だけの年末を過ごしてねと言いました。

2人とも還暦を過ぎていて、あとどれくらい一緒に過ごせるのかなと不意に思いました。
1年間のうち帰省するのは夏休みと冬休みの合計2週間くらい。
あと15年くらいだとしたら30週。
30週は7ヶ月と少し。
これからの人生で、合計一年も一緒にいられないかもしれない。
コロナ禍で伯父と祖母を亡くしました。
お見舞いに行くことも、お葬式に行くこともできませんでした。

愛することと向き合い、悩んで、人とふれあうなかで自分なりに気づいてきたこの数年間、「家族」と向き合えないでいました。
ちゃんと向き合えていないままだと、必ず後悔すると感じました。

ちゃんと時間を共にしたいです。



いただいたものはすべて創作活動にあて、全国各地を回って作品をつくったり、地域に向けた演劇活動の資金にします。「たった一人でもいいから、人生を動かす」活動をより大きく、豊かに頑張ります。恩返しはいつになるか分かりませんが、必ず、させてください。よろしくお願いします。