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坂下りマニアの夢、野沢トレイルフェス2023

野沢トレイルフェスのダウンヒルコースを走ってきました。

距離は12kmと距離はあまり長くないレースなんですが、スキー用のゴンドラで一気に標高1400m地点まで連れて行かれてからスタートして、トレイルとゲレンデを1000mくらい下ってくるという豪快なレースです。
1時間半近くかかりました。

なぜ東京から野沢温泉までわざわざ出かけて12kmのレースに出ようと思ったかといいますと、一枚のチラシを見てしまったからです。

5月に軽井沢トレイルランニングレースに出たときにもらった何枚かのチラシの中に入っていたヤツです。
ランニングのレースで受付をすると、ゼッケンと一緒に結構いろんなチラシをもらうことが多いのです。ふつうはざっと目を通して捨ててしまうのですが、一枚のチラシのところで手が止まりました。

軽井沢トレイルランニングレースを主催しているKTF(北信濃トレイルフリークス)という団体のレースの案内が何枚かあったのですが、そのうちの一枚に、

「国内唯一のダウンヒルレースを開催します」

と書いてあったのです。
坂下りマニアとしてはこれは見逃せません。

とはいえ、
「8月5日開催ということはムチャクチャ暑いのでは?」
「ホントに国内唯一なのか?」
「下りは好きだけど急角度すぎないか?」
「多分ゲレンデを下るのだから日影があんまりないのでは?」
「野沢温泉て遠くないか?」
等々の様々な疑問・不安が沸き上がってきたのですが、何とか日帰りもできちゃいそうだしこういうのは勢いが大事!ということでぽちっと申し込んでしまったというわけです。
まあほとんどの不安はその通りだったわけですが。

27kmのロングコースも同時開催でしたが、こっちは下り切った後でかなり登るし暑い時期にこれは無理だろ、ということでスルー。

で、レース当日ですが、やっぱりムチャクチャ暑い日でした。野沢温泉は東京よりややマシという程度。
受付会場につくと、スキーのジャンプの急斜面が見えます。あんなのほぼ落下してるようなもんですよねえ。

受付を済ませて装備を整えると、一気にスタート地点の標高1400mまでゴンドラで連れていかれます。これは楽しい。こんなに下れるのか、とワクワクしてきます。
眼下によさげなトレイルもちらほら見えます。

スタート地点は爽やかな高原という感じで、芝生の広場が広がっており、涼しい風も吹いてきて下界とは別世界。
スタートまで結構時間があったので芝生に寝転がってのんびりできました。レース前にこんなにくつろげたのは初めてかもしれません。

タイムや順位を狙うわけではないので、ゆるい感じでスタートです。

最初から急斜面を下っていくわけではなく、序盤の4km程度は山の上の方のトレイルをぐるっと回ってきます。
ここは結構楽しかったのですが、調子に乗ってちょっと突っ込みすぎてしまいましたね。どうせ12kmしかないのだから、そんなに脚を残しておかなくても大丈夫だろうと思って前の人について行ってしまいました。幅の狭いトレイルが多かったので、後ろの人に道を譲りにくいというのもありましたし。

4km過ぎから本格的なダウンヒルに入りました。
やはりかなり急な角度のところが多いです。楽しいことは楽しいのですが、ひたすら下り続けると序盤で脚を使いすぎてしまったツケが回ってきてしまいました。大腿四頭筋が悲鳴を上げ始め、途中で2度ほど足を止めてしまったのです。レースの下りの途中で止まってしまったのはたぶん初めてのことだったと思います。

天候はスタート直後から曇りがちになり、日差しがあるよりだいぶありがたかったのですが(でも下るほどに蒸し暑い)、遠くから雷鳴も聞こえてきたりしてこれはこれでちょっと怖かったです。

途中とても走っては降りられない急斜面もありました。雨降ってドロドロになったらこういうところはお尻で滑ってくしかないんでしょうねえ。

終盤に登りがあって、そのあとはゆるい下りを気持ちよく走ってゴールでした。

序盤に突っ込みすぎてしまったせいか、ダウンヒルをこころゆくまで堪能できなかった感があり、ちょっと悔しいです。
来年リベンジするかも。

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