短歌、ついったーに投げてあるやつ。

今の @umbilical_kzyk のとこの短歌。前持ってた短歌アカウントとかのは入ってない。
今のとこの、記録用に。

↑2023.08.14
↓2018.06.22


・あいやいとしきやわ桃をしろい水面にうかべて愛でる
・傷ついた花はしずかに微笑んで誇らしそうに花弁をひらく
・幸せな夢が覚めてもありふれた暮らしが始まる、貴女の手を取る
・愛嬌があればいいとか言いながらいつまで待てば貰ってくれるの?
・清水の舞台を飛び降りまた君はどんな進化を遂げるのだろう
・欲言えば肴がほしい穏やかな愛をたんまり貰っていながら
・橙の五線譜の上を泳ぐ鰭きらめく星をその背にまとう
・きらきらと尾鰭がひかる橙の五線譜の上を泳ぎながら(↑の下書き)
・さみしさを持ち寄り夜のベランダで君とふたりで月に透かした
・泥水に眠る蕾の夢を見た苛立ちながらため息をつく
・夕暮れの勝手場に立てばどうしてか重だるさなどわすれてしまう
・ふわふわの天使は笑う鮮やかに、ドドメ色した雨に撃たれて
・お月さまビームはこうかばつぐんだかのじょは眠ることもできない
・帰りゆく君待ちたるは何時ぞやの深い海色帯びたる寝具
・潮風に揺れる小さなひまわりのとなりに座る麦わらの君
・明日だよスケアクロウは挑むのだジャンプスケアの頂上決戦
・振り向けばあなたは前に進めないだから私がその手を引こう
・ないしょだよ。笑った君がまぶしくてスカートめくりなんて出来ない
・バスタブは走る目指すは青い海 君の幽霊隣に乗せて
・月明かりの下を歩く影だけが観測してた星空のこと
・通り過ぎてきた夏の日君の目が名残惜しげに僕を見ている
・幸福の鳥を追いかけこの海できらめくものやひとに出会えた
・遥かなる星乃大河を漂えば君に辿り着けるだろうか
・まなざしが放物線をとびこえる水鉄砲でも容赦はしない
・すこしずつ家の眠りがさめていくひ・にちじょうなどゆめだったのだと
・積年の滴がすべて雨となり、川など消えてしまえばいいのに
・夢の河うつる面影さがしても星の夜霧で見つけられずに
・ハルニレが君の背中に赤、赤、と血潮のように拡がっていく
・大はさみ背中にそろりあてがえば糸をただしく切れるだろうか
・雲行きがあやしいですねこれはもうまな板の上確実ですね
・よるべない夜よなべする君の手を祈るようにやらかくつつむ
・かんじょうがうまれてはまたきえていく きみはとなりでそれをみている
・追い風を吹かしてやらんこともなしきみはいつでも私の翼
・襟抜けど色を纏えるわけもなく夜光虫は蛍に焦がれる
・ユメ巡り水風船をふくらますりんご飴って宝石みたいね
・水平線それは大きなみずたまり飛び越えられず足踏みをする
・くじら汁かきこみながら目の前のくじらの口に飛び込んでいく
・片方のくつ思いきり投げ飛ばしほうら明日も君に会えない
・物分かりいいふりをした君の目がくるおしいほど僕を見つめる
・朝ぼらけ寄せては返す故郷に投げ捨ててきたしにたさだとか
・砂浜を歩けば時おりうたたねをしている遠い遠い思い出
・ねえねえウィンナーコーヒーってあるじゃんタコは飲みたくならないのかな
・「新世界」「イカが食べたい」「また『い』かよ」(いやでも君と……ならわるくない)
・何度でも名前を呼んでそうしたら夏が来るたび帰って来るから
・神様はつぼみのうちに引き抜いた花が咲いたら泣くだろうから
・お前さまそんなにいそいでどこいくのかわをわたるにゃはやいじゃないか
・おだやかな背中が振り向くことはなく風の中へと駆け出していく
・夕映えが蝙蝠、烏を手招いて吊るされていく満天の星
・まずは芽を葉っぱをつるをのばしたらきっと夏には咲くよ朝顔
・あまりにもきれいな手であるこんなにも傷にあかぎれささくれもある
・何度でも孵れるようにか最期までゆで卵だけは作っていたね
・願わくば、ぎゅっと結んだ蝶々が解けることなく飛べますように
・永遠でいたかった夏へアリアドネの糸をたぐって戻れたならば
・忍びならきびだんごくらい盗むべし聖なる夜に降らせてみせよ
・潮干狩り世界平和の調和のために人形が掘る砂のお城
・静々と通り過ぎてくわナンバー月の麓を目指して走る
・待ちぼうけ捨て猫みたいな君がいる雨のバス停、一本の傘。
・勇壮に跳ね馬は往く梅雨空の雲を蹴散らすように駆けゆく
・稲荷社の童子は笑うと目が消えて黄金の髪がきらきらひかる
・お弁当冷蔵庫からひとつずつ残りものたち集まってくる
・祖母の背をなぞったような寄せ植えが日に増えていく初夏の庭先
・あの日からはみ出す内履きいつまでも君の笑顔が忘れられない
・あの夏が何時かは知らんあの日々は真夏の夜の夢の中だけ
・あざわらえきみのためなら死ねるなどぬいぐるみかよ三流国家が
・ほしむすびせかいでひとりになってでもエンドロールのさきをめざそう
・手をのばす星はいちどもつかめずにそれでも今日も手をのばしてる
・少年と動物が去ったこの島で我らは真に鬼となるんだ
・師走の明朝、手負いの獣は銃をくわえて山路を駆ける
・明日にはこぼれておちてゆくだろう胸いっぱいの好きの気持ち
・そのキズは知らないうちに音もなく深く深く刻まれていた
・お日様に透かしてみればこの胸に色とりどりの欠片が見える
・もう一度、夢で会えたら何しよう君の目をみて、頬にふれよう
・ファミレスで夢見る少女じゃいられずにあの日みていた地球(ほし)を救うね
・お約束だからねと言ってサラダバー今生の別れと思えぬ軽さ
・おとなってべつにそんなにつよくないなきたいときもないちゃだめだし
おとなってべつにそんなにつよくないつよいふりをしているだけだよ
おとなってべつにそんなにつよくないすきなひとができたらわかるさ
・ちちんぷいくちびるに歌をのせたなら風よふけふけ歌声響け
・波の音。寄せては返す、この日々もじきに遠のく穏やかに往く
・丁寧に裏ごしをしてこんなにも君への気持ちをとかして消した
・あたしだよ?困った様子で笑うから君だからだと伝えたいのに
・もうこれで夢は終わりと旅支度痩せた身体をひきずり歩く
・静々と大きな両手のびてきてあますことなく、たべられていく。
・空からこぼれた星屑ちっくな僕たち、ワンタッピングで愛だけ探す。
・ごめんもう、迎えの時間。わざとらしい困り笑いが一番嫌い
・夜君が眠らないよというならばとなりに座り本でも読もう
・もうここでわかれ道だねいつの間に君はこんなに大人になって
・振り向くと帰りたくなる日々だからあなたは真っ直ぐ前だけ見てて
・おひさまの下はいつでもあたたかくたったひとりでも歩いていける
・それはまるで、パチンと電気を消すようにしんだりいきたり出来るって事
・月さえ顔を見せぬ夜だよ今宵さあこの手を取りてワルツを踊れ
・(#ロボむつキルキル で連作をつくった、20首)
・振り向けば確かに春はそこにいてまた来年ってしずかにきえる
・現像に出し忘れてた写ルンですを春過ぎるまでねむらせる
・やさしいノイズで君を寝かしつける、冷蔵庫とか洗濯機とか。
・月の耳私の声を聞くために毎日ちょっぴり大きくなってく
・「もしもし、」異空間越しに電話をかけるホラーみたいな君との逢瀬
・丁寧に包んで送り返された答えからまた恋がはじまる
・ありふれた顔ありふれた声ありふれた君と僕とびきりの恋
・ケロイドは、失恋のキズ。唇がふれたところに、蕾はのこる。
・言葉も視線もすれ違うならとなりに座るようにここにいるから
・ちいさくなるかもしれないからねと19センチのくつ保管する
・息をはき、ぱたんと閉じる。そしてまた、がちゃりと次の扉をあける。
・おじさんがしまっちゃおうねと手招きをするから僕らおやすみするね
・電話口、きみの言葉がきらきらと星みたいだから空に飾った
・いつまでも羽根を引きずる僕の上あなたはしずかに飛んでいるだけ
(↓にかかる)
・いつもならサナギはちょうちょになるはずとあなたの背中をそおっとなでる
・正確に折り目正しく敷きつめた有難うに隠したスキダヨ
・ありふれた等しい重さの日々をかさねまたくり返しの朝がくる
・何回もただ何回も何回も願ってやまない ゆめならば、どれ
・目を閉じてくちからいきをふかくはくおかえりここは羊水のなか
・しのぶれど色に出でりけり我が恋は、施錠はきちんとしたはずなのに
・ごめん今ちょっと余裕ないあざやかな傘のなかでも降りしきる雨
・その恋にまるでトドメを刺すようにあなたがくれた子どもの写真
・振り向けば落書きだらけの地図の上ひかりのほうへまっすぐ進む
・駆け落ちの準備をいそぐ姉さんのあかぎれだらけの両手をにぎる
・らいねんもあえますようにさよならはもうすこしだけさきにのばして
・あまりある六日間ですせんせいは一息ついておだやかに歩く
・シンプルなきかいのからだ手に入れたゆきのようにしろくつめたい
・きみのよこいえぬことばをふみしめてゆきがつもってあかるいよるだよ
・祖父らから聞いた通りだ教科書のあなたは愉快でしたたかなひと
・いつまでも忘れられない夜にしようと用意してきたダイヤモンド
・お日さまをふくんだ白いもふもふで雪のさむさもつつんでおくれ
・また会える きみのしらないうちにまたリサイクルされて戻ってくるよ
・ねえあたし海を洗濯したいんだザブンザブンていい音しそう
・いい天気海の洗濯日和です波はネットで手洗いします
・新月の午前三時にひとつずつ色とりどりの風船を割る
・詩だろうか 胸に響く潮騒にまぶたを閉じれば変わりゆく日々
・僕たちの愛でこの街が焼けても神様だけは笑って許して
・天の川、を見たくてさ犯人はこぼれた牛乳を手でのばす
・いつか来る終わりに向けて機を織る 声も仕草も忘れるように
・過ぎさった季節の話を持ち寄ってそれじゃあまたねと、ぎゅっとして、ぱ
・川向う視線はいつも交わらず、やがて姿も見えなくなった。
・よくきたね誰も死なない国に行く感情を手放す息を吐く
・ああそれは私の母のそう祖母の、そうそう祖母にあたるシッパイ
・パーティを横目にひとり店を出る赤マルBLACKBLACKコーヒー
(このへんからうたの日まざる)
・はらはらと雨の調べに誘われて色とりどりに咲く傘の花
・やだやだと泣いていたって一つずつ君は私を追い越していく
・指先でそっとなぞった六文字の上半分を私にください
・ゆらゆらとのぼる煙がひらひらと手を振っている手を振り返す


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