#短歌作ろう まとめ

Xというと、個人的に色々ごちゃつくので、ついったと呼んでいまする。
そっちで、ここ最近毎日詠んでいる、#短歌作ろう、で詠んだうたまとめ。

指先でOKサインを出す君を僕もOKサインで見つめる/望遠鏡01?

コンクール参加賞のボールペンで《描|えが》かれている今日までの道/記念品03?

後ろから見ているだけのあの頃を思い出すように息を吹き込む
*後ろから見ていた日々を辿るようにやさしく息を吹き込んでみる/ゲーム04?

何もかもきえてしまえばいいのにとぬるい温度のシャワーで流す/泡05

受話器越し触れてみたくて手を伸ばす私のことは知らないでしょう/触れる06

にぎりしめないものねだりしてみても
そのうつくしい/きずだらけの
手にはならない/傷07

貼り付けた笑顔の君が白線の上にまたがり手を振っていた/制服08

お迎えの時間なのでとつぶやいて揺れる瞳が問いかけてくる/月09

信号が青色だけを灯火して私の背中を強く押した/予感10

寝かしつけ成功例を語る声子守唄にして眠る家路/電車11

横顔はいつも真剣そのもので栞にふれるまで見つめてる/読書、本12

名を呼べばきみは必ずここに来てなにも言わずにとなりに座る/風13

変わらない関係こそがしずかなる私の意思の表し方です/ケンカ14

くちびるに人差し指をちょんと寄せ天使みたいに貴男が笑う/秘密15

うつむいて帰った夜でもその胸に咲いた花へと水をあげるよ/アイドル16

ガラケーに閉じ込められた兄弟のことは誰にも話していない/写真17

五線譜を地面に並べそのひとは言う雨音はショパンの調べ/自由詠18

鮮やかな赤はしずかに雪上へまるで何かを振り切るように/落ちる19

風の手をつかんで君は秋空を目指して高くどこまでも跳ぶ/運動、スポーツ20

あの声も耳をすませばきこえるはずと下界のほうを指さして/飛ぶ21

大根とがんもどきだけ詰めこんだ鍋でも寒太郎はつれるよ/おでん22

その風は午前零時に着陸し遠い夏へと国道をゆく/ジブリ映画23

今夜の空に間に合うようにトパーズ色した星屑を集める/金木犀24

友だちのそばに寄り添うその人がお手をどうぞと微笑みかける/勇者25

いつの日か海を見せると言い聞かせビニール傘で育てた金魚/雨と傘26

ぶれるなと道は前だとひるむなとまた力強くこの手を引いて/おまもり27

暗闇の黒には赤や青などの色が隠れて遊んでいるよ/夜28

流行が過ぎ去った後のすいーつを今ならいいかと思って食べる/遅刻29

ただいまと差し出した手に両手をのせてふうと一息深呼吸/充電30

由来ねえ。覆い茂る蔦のごとくしぶとく生きろで大井茂/増殖31

幼子ははんぶんこねと差し出したきみのあいするヒーロー真似て/アンパンマン32

ねむるまでどうか今夜もねむれるように深夜ラジオのジングルを抱く/好きな音楽33

月の名を呼べば会えると思から
今日も歌うよ、見えていますか、/短歌34

2時までのランチが終わって先輩と
労いあってラーメンをすする/ラーメン35

嫌いだからバイブレーション
オフにした携帯電話を投げ捨てる/ふるえ36

かけ違いそれも忘れていつの間に僕らずいぶん遠くにいるね/ボタン37

山間やまあいの電灯もない夜道を走る
足元に星駆けて行く/猫38

何時までも動かぬ石を見ていても
動かぬものは動かないから/プチ不幸39

その壁を越えることなど容易いが
凭れ掛かるも悪くなかろう/壁40

荷解きをする傍らでいねむりをしている君の写真を取り込む/アップロードまたはダウンロード41

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