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プロ野球的”働きかた改革”

みなさん【巨人・大鵬・卵焼き】って言葉知ってますか?

1961年(昭和36年)度の経済報告の記者会見の席で「子供たちはみんな、巨人、大鵬、卵焼きが好き」と話して、それが広まることになったそうなんですが今もまだそうなんでしょうか?

昨今、特に近年のドラフト戦略やFA事情を見てみると選手の”働きかたに対する意識”も新たな傾向が見て取れる。

プロパー巨人=終身雇用の象徴

プロ野球の巨人といえばプロ野球界においては”生涯安泰の大企業”。息子がサラリーマンになるなら、ソニーやトヨタ自動車に入れたい!

まぁ、そんな気持ちによく似たようなものでしょう。

その巨人入りの歴史でいうと江川の空白の一日からの巨人入りに始まり、桑田の巨人入り、元木のハワイ野球留学(謎)・・・など
みんながそこに入るために色々と人間模様が交錯してきたわけであります。

また”どこで現役を終えるか?”という戦略も非常に重要であるようで、川口知久(広島東洋カープ→ジャイアンツ)のように”巨人で終わる”というのもプロ野球選手を引退した後のキャリアを考える上では重要な戦略。

よーく注意深く見ていると解説者などのテロップで”元・読売巨人軍の〜”と入るわけですね。

もうこれは立派な福利厚生みたいなもんで、新しくなった今の時代とはいえまだ一定のパワーを持つ様子。経団連のお偉いさんから「もはや終身雇用は難しい!」と言われる我々一般社会のサラリーマンには厳しい時代においてさえ、未だに巨人ブランドは生涯安泰なのかもしれません。

遠くのハワイより”近くの”ハワイ

ところがどっこい。ちょっと様子がおかしい。
昨今のこの時代の潮流が変わり始めている気配。

2019年度のFA戦線において、”生涯安泰ジャイアンツ”が振られる事案が複数発生。これまでイマイチオフには選手を”持っていかれる側”の多かった千葉ロッテがモテモテ(それはそれで個人的には歓喜!)のハーレム状態。

<2019年オフ プロ野球主なFA選手>
美馬学(東北楽天ゴールデンイーグルス→千葉ロッテ
福田秀平(福岡ソフトバンクホークス→千葉ロッテ
鈴木大地(千葉ロッテ→東北楽天ゴールデンイーグルス

あのジャイアンツがFA出馬して振られるなんて。
高飛車でクラスのマドンナ的存在が思いを寄せる学年イチのイケメンを主人公のドジっ子女子がかっさらう的なまさにドラマ的な展開。

人気球団である巨人ブランドは競争もプレッシャーも熾烈。自分の能力と照らし合わせて十分に発揮できる環境を重視するようになっているのかもしれません。

ひとときのバカンスよりも長く自分らしくくつろげる場所を。
まさに”遠くのハワイより近くのハワイ”的な傾向がトレンドか。

この傾向がこの後もトレンドになり続けるのか?
それともその人気球団が”巨人から福岡ソフトバンク”になるだけなのか?

プロ野球的な”働きかた改革”にも注目。


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