見出し画像

私を平和の道具にしてください

※この記事は宗教(キリスト教)色の濃い記事です。
 苦手な方は回れ右していただきますようお願いいたします。※

「私を平和の道具にしてください」
皆さんは、この言葉を聞いたことがありますか?

この言葉は、「聖フランシスコの平和の祈り」という、キリスト教のお祈りからの抜粋です。

私自身はキリスト教の信者ではないのですが、
中高の多感な6年間をキリスト教カトリック教育が行われている学校で過ごしました。

日々の学校生活で学んだことの中で特に心に残っている言葉、
こんなふうに生きていきたいなと常日頃考えているこのお祈りについて、
今日は書いてみたいと思います。

聖フランシスコの平和の祈り

お祈りの全文は、以下のようになっています。

主よ、私を平和の道具にしてください
憎しみのあるところに愛を
分裂には一致を
疑いには信仰を
誤りのあるところには真理を
絶望には希望を
悲しみには喜びを
闇には光を もたらすように、
助け、導いてください
また、慰められるより慰めることを
理解されるより理解することを
愛されるより愛することを 望ませてください
お互いに与えあい、赦しあい、
日々自分に死ぬことによって、
永遠に生きることを悟らせてください
アーメン

こう書き連ねているだけでも、なんだか心がぽかぽかしてきますね😊

このお祈りは3部構成になっています。

第1部では「憎しみ/愛」「分裂/一致」「疑い/信仰」「誤り/真理」「絶望/希望」「悲しみ/喜び」「闇/光」という言葉が対比となって使われています。
『暗さを感じるものに、明るさのあるものをもたらす。』そんな行動ができますように、神様どうか私たちをお導きください」というお祈りです。

続く第2部では「慰められる/慰める」「理解される/理解する」「愛される/愛する」という言葉が対比として使われています。
平和のために受け身ではなく、自ら主体的に行動することを望ませてください」というお祈りですね。

第3部でお祈りを結んでいます。
お互いに与えあい、他人を赦しあい、日々自分に死ぬことによって、命を超えた、永遠に生きる存在として生きることを悟らせてください」というお祈りです。
「日々自分に死ぬこと」ってどういうことなんだろう…?と、深く考えさせられる箇所ですね。


ところで、キリスト教の有名なお祈りの1つに「主の祈り」というものがあるのですが、その中に「私たちの罪をお赦しください。私たちも人を赦します。」という一節があります。
私たち人間は、人を赦すことはできても、その人の犯した罪を赦すことはできない。罪を赦すことができるのは神様だけなんだよ。」と、学校の宗教の先生がおっしゃっていたことが、今でも深く印象に残っています。

私も過去に人を傷つけたり、人に傷つけられたりした経験がもちろんあります。
「私が傷つけてしまった人たちは、私のことをいつか赦してくれるのだろうか…?」そして「私を傷つけた人たちのことを、私は赦すことができているだろうか…?」と、今でもよく考えることがあります。

このお祈りの好きなところ

「神様に何かお祈りをするとしたら、何をお祈りしますか?」と聞かれたとき、きっと多くの方が「お金持ちになれますように」とか「夢が叶いますように」とか、自分のために祈ることを選択されるかと思います。
もちろんそれも、1つの立派な祈りです。

しかし、この「平和の祈り」は違います。
「自分のためではなく、他者のため、平和のために自分が行動することができますように」とお祈りするのです。

私も、中高でキリスト教について学ぶまでは、お祈りといえば「自分の願望や欲求が満たされますように」と祈ることでした。

しかし、「他者のために祈ること
この価値観と出会ったとき私はすごく衝撃を受けて、それ以降 常に「誰かのためにできることはないかな?」と考えて行動するようにしていました。
その結果、自然と誰かのために行動する姿勢が身についたような気がしています。

この「平和の祈り」は、私の人生の目標であり、そして私の価値観を反映している鏡のようなものだと感じています。
主よ、私を平和の道具にしてください
私も神様のもたらす恵みや平和の一助となれるような、そんな生き方ができたらいいなと思います。
うまくまとめることができませんが、自分の選んだ生き方・価値観と合致しているこのお祈りが私は大好きです。

もちろん、「そんなのは自己満足だ」とか「偽善でしょ?」とか思われてしまうこともあるかとは思います。
しかし、これが私の選んだ生き方なのです。



今日は、初めて私の人生観や生き方の軸をさらけ出してみました。
すごくドキドキしましたが、思考を言語化するって、気持ちが整理されてとても良いですね✨

最後までお読みいただきありがとうございました!!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?