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スリランカ旅紀行part.5 -市場までの道、南へ向かう鉄道-


スバダワサック!サニーペンインナワダ?

こんにちは。お元気してましたか?

今回はスリランカに来て3日目。
ネゴンボのフィッシュマーケットまでの自転車での道のりと、
次の目的地Panaduraまでの鉄道での旅路です。

○ネゴンボフィッシュマーケットまで

6:00am 起床。
外の空気はかなり湿っぽく、
ついさっきまで雨が降っていたような形跡があります。

まだ降りそうではあるけど、
昨日よりは良さそうなので今度こそ市場に向かいます。

よろしく相棒


大通りに出るとすぐに、
懐かしいメロディーが聞こえてきます。

『エリーゼのために』

噂に聞いていたチューンパンだ。
(パンの移動販売車、改造スリーウィルで街中を回っています。)

この音楽が聞こえると、人々が家から出て来て
朝食用のパンが次々に売れていきます


いい滑り出しだと思ったのも束の間、
大雨が降って来たので木陰で凌ぎます。

持って来た雨合羽を装備して、先へ。

スリランカの学生達の朝は早い
7時前後で通学バスや親御さんのバイク送迎など沢山の学生たちに遭遇しました。

真っ青な雨合羽を来た色白男が、
黄色い自転車を漕ぐ姿は
彼らの日常に突如として現れた異物。
さぞ新鮮に映ったことでしょう。

大きな教会がありました。
ここまで来れば残すところ約5分ほどの道のり
ものすんごく雨。最後の試練


5分くらい近くの屋根でやり過ごし、
先へ進みます。

海の近くの砦跡


砦の下をくぐり、少し進むとついに到着。

Negombo Fish Market Complex
いくつか並んだ屋根の下では
新鮮な海産物が売り買いされている。
黒いシートの下には魚が並べてあるとのこと


魚を売り買いする人々の声と、
濃い潮の香り。

魚を捌く男性と目が合い、
写真を撮ってもいいか尋ねると
肩をすくめながら斜めに頷き、
作業に戻る。

スリランカの人々は、よくこの斜めに頷く仕草
(首を傾げているようにも見える)をするが、
日本人が縦に頷くのと同じような意味だそうだ。

何回か頷く時なんかは、首振り人形のようで少し可愛らしい。

穏やかな朝の海


少しだけ海を眺めて、市場を後にする。
雲もかなり少なくなってきて帰りは雨の心配は無さそうだ。

宿に向かうまではほとんど真っ直ぐの大通り。

こんな時音楽でも聴けたら言うこと無しだけど、こっちに来てからアプリの調子が悪い

宿まであと2.3分の坂道で、
対向車線にいた自転車のおじいさんが急に飛び出し、後ろにいた原付と衝突。

道路脇に寄せるのを手伝っていると周りの人が集まってくる。
おじいさんは膝を擦りむいてしまっていたけれど、平気平気!と言いながらヘラヘラ。

原付のお兄さんはやれやれといった様子だ。
もし警察の人が来るなら状況説明しないとなと思っていると、
なんだか自然に解散。

そうかここはスリランカなんだなと思い直す。

同じ目に合わないよう、気を引き締めて宿に向かう。

○Mangohouse チェックアウト

無事に宿に辿り着き、朝食まで時間があったので温かいシャワーで汗を流す。

簡単に荷物をまとめて9:00の朝食へ。

この日はパパイヤが出て来た。
ライムをかけて食べるらしい。


このあと乗る予定の鉄道の時間が迫っていたので、今日は少しだけ急足で朝食をとった。

Uberでタクシーを手配して、
部屋を後にする。本当に快適な宿だった。

ロビーでチェックアウトの手続きをしていると、
朝食のためにダイニングに出て来た日本人の男性。Keiさんというお方。
移動手段をスリーウィルに限定してスリランカの様々なところを周っているそうだ。

日本での再会と、お互いのこの後の無事を願い合い、タクシーに乗り込む。

KaundaさんもKeiさんも見送りに来てくれた。
僕の荷物の少なさに驚いていた。

○コロンボからパーナドゥラまで

タクシーで、Colombo Fort Stationへ

事前に調べた発車時刻までおよそ30分
まずは切符を買わなくては。

駅員さんに行き先を告げると、
とても丁寧に英語で教えてくれた。

無事購入。
たしか160ルピー(約80円)
駅構内

ホームで待つ間も、3人くらいに確認

そのうちの1人がジャーナリストの方で、
日本にも何度か来たことがあると話していた。


11:15定刻通りに鉄道に乗り込み、
次の目的地へ出発。

車内はかなり空いていて、座ることができた。

スリランカでは鉄道よりもバスの方が本数も多く、様々な場所に行くことができるので、
どちらかと言うとバスの方が好まれるそうだ。

いくつかある鉄道路線の中でも、
コロンボから南へ向かうこの路線は、
海のすぐ横を通る線で、観光地Galleに向かうこともできる。

2駅ほど進むと早速海が見えてきた。

本当に近い


窓を開けるのに苦戦していると、
「こっち側来い」と声をかけてくれるおじさん。

今日はスリランカ人の優しさに触れられている。

潮風を浴びてボーッとしたり、突然始まる車内での謎の実演販売を楽しみ、
1時間ほど

目的地につきました。
色褪せた壁がいい

この街で2日間のホームステイを予定しています。
まずは手配していただいた運転手さんと合流。

Maheshさん。Suzukiのセダンで迎えに来てくれました。
彼とはこの後たくさんの時間を共にします。

駅から5分弱でステイ先に到着。

自動のシャッター付きのとても綺麗なお宅。
主人のJanakaさんがお出迎え。

早速部屋に案内していただき、
昼食がまだだと伝えると奥さんに用意していただけるそうなので
ワクワクしながら部屋で荷物を片付けて待つ。
その間もJanakaさんはボトルの水をくれたり、たくさん気遣ってくれた。

左上から時計周りに、パパダン、チキン、インゲン、
ブレッドフルーツのカレー。中央に山盛りのライス。


1時間弱でお声がかかり、まずは奥さんDelshkaさんとご挨拶。

この短時間でこれだけの量ができあがるなんて。

そしてものすごく美味しい。本当に美味しい。

けどさすがに全部は食べきれず、3分の2くらい食べてギブアップ。

本当に美味しかったと伝えると2人ともニッコリ微笑んでくれた。

○Panadura散策

部屋でお腹を落ち着けてから、散歩にでかけることにした。

とりあえず海の見えるところまで行ってみよう。
およそ30分強の道のり。

何気なく途中スーパーに立ち寄るも、
なんだか薄暗いし店員さんずっと付いてくるし、どうしたらいいんだろうか。

何も買わずに出るのも気まずい感じだったので、付いてくる店員さんにジェスチャーでシャンプーが欲しいと伝えるとニッコリ笑って売り場まで連れて行ってくれた。
最初からその感じで居てください。

このスーパー、スリランカではあちこちで見かける。

レジの近くのシャンプー売り場を見ていると、
「韓国人か?」と声をかけられる。

日本人だと答えると、その男性はいきなり嬉しそうに日本語で話し始める。
かつて日本で働いていた経験があるそうだ。

その人の通訳のおかげもあり無事買い物を済ませて、店を出る。

Panaduraには特に目立った観光地などはなく、ごく一般的な住宅街のようだ。
それだけにやはり日本人はよく目立つ。

落ち犬。奥のタイプは珍しい


海の近くまでくると、小さな市場があり
ちょうど夕食の買い出しの時間と重なり、
中々の活気に満ちていた。

市場を越えると鉄道の線路がありその横がすぐ海になっている。

橋の上を鉄道が走る。
脇の非常に細い道は人が歩いて渡ることができる。
線路脇でくつろいでいた親子
ごめんなさい名前忘れてしまいました。


散歩も満足したので、帰路につこうとすると
強雨の気配。

慌ててUberでスリーウィルを呼び出しました。
合流してすぐにバケツをひっくり返したような雨。

天気の変化にも段々敏感になってきた。

途中まで送ってもらったところで雨も止んだのでそこから歩いて無事家に到着。

温かいミルクティーと、
ブレッドフルーツのおやつを出してくれました。

娘のGinukiちゃん、Senuriちゃんとも挨拶して
19:30ごろ晩御飯。

この日はアーッパ(Hopper)を振る舞ってくれるそうだ。

米粉とココナッツミルクを微発酵させた生地を
椀型のパンで次々焼き上げていく。


焼くのも実際にやらせてもらったが、
外側の薄いクリスピーな部分と、真ん中のふっくらした蒸しパン状の部分を
どちらもベストな状態に持っていくのが以外と難しい。

プレーンのものと、中央に卵を落として溶いたビッタラアーッパ(egg hopper)

この日はDelshkaさん特製のシーニサンボル(玉ねぎの甘辛炒め)やジャムなどをつけて、
野菜スープと一緒にいただいた。

シーニサンボル
プレーンホッパーとエッグホッパー


サクッと軽い外側とモチモチの内側は、
ココナッツミルクの香りと米粉の優しい甘さがあってとても香ばしくて美味しかった。

一緒に食べるシーニサンボルもカルダモンやクローブ、カレーリーフの香りも絶妙であまりに美味しかったので次の日作り方を教えていただいた。

食後にヨーグルトやバナナも頂いて、
夫婦のお2人とゆっくりお話し。

日本で自分が作っているカレーの話をすると
すごく驚いてくれていた。

人懐っこいTibi


温かいシャワーも貸していただき、
22:30頃 就寝。

どうやらとても優しい人達に出会えたようだ。


明日の朝食、キリバットが楽しみだ。

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